チャリティーコンサート「あなたに出会えてありがとう」を鑑賞~鳥たち生けとしいけるもの そして すべての人たちへ

鳥レポート

あなたと出会えてありがとうのチラシ・フライヤー

2016年11月23日(水・祝)に東京都杉並区の荻窪にある「かん芸館」でチャリティーコンサート「あなたに出会えてありがとう」が開催されました。こちらに鑑賞してきましたので、内容・感想をレポートしたいと思います。

荻窪のギャラリー・ホール「かん芸館」

今回のイベントは、チャリティーConcert&Galleryで、実はコンサートだけでなく、ギャラリーも同時に開催されています。ギャラリーには、鳥に関するモチーフの芸術品が多数展示されています。ギャラリーについては、11月23日(水・祝)~11月27日(日)の5日間開催されているので、興味が湧いた方はぜひ訪ねてみてください。また、ギャラリーの感想も紹介したいと思います。

ギャラリーに関する説明はかん芸館のHPへこちら

■コンサートの詳細

あなたと出会えてありがとうのチラシ・フライヤー

○出演者
・ピアノ:山腰 知里さん
・語り :神田 和佳さん
・ゲスト:松本 壯志さん

○プログラム
1.北欧の曲に鳥を感じて
2.語りとピアノのよる音楽物語
3.飼い主さんからTSUBASA,そして里親さんへ
4.お話(松本 壯志さん)「忘れられない鳥たち、動物たちのコト」
5.鳥の飼い主への十戒

コンサートは「こくちーず」で事前申し込みだったのですが、開催20日前には満席になった、非常に人気のコンサートです。

 

1.北欧の曲に鳥を感じて

コンサート最初のプログラムは、山腰さんによるピアノ演奏でした。山腰さんはご自身も鳥好きで、インコの刺繍の作品を制作されており、今回のギャラリーにも作品が展示されています。その鳥が好きな山腰さんが鳥をイメージして選ばれた曲を演奏されました。

2.語りとピアノのよる音楽物語

続いては、ピアノ伴奏を伴った、「いつでも会える」という菊田 まりこさんが書かれた絵本の語りです。感動的な内容で、絵本では珍しいミリオンセラーの作品です。

語りの担当は、プロの声優でもある神田さんです。絵本をピアノをBGMにプロの方に読んでもらうと、普通に読むのに比べ、これほど心にダイレクトに響いてきました。絵本の絵は見ていない状態でしたが、目を閉じると、自然と浮かんできて、語りの素晴らしさを感じました。

3.飼い主さんからTSUBASA,そして里親さんへ

次は、私が楽しみにしていた、「飼い主さんからTSUBASA,そして里親さんへ」です。ここでは、その前と同じように、ピアノ:山腰さん、語り:神田さんのペアがTSUBASAの松本さんが執筆された「鳥のはなし」の中から、「コワクナイヨ」というお話を語られました。

今回参加するにあたって、この本の予習をしていたのですが、語りによる表現力の素晴らしさを感じました。文章だけだったものが、より深い表現が可能な音声で読み上げることに、そのシーンにふさわしい演奏を加えることで、直前に読んだときよりも心に内容が深く刺さってきました。この「コワクナイヨ」はヨウムのお話ですが、飼い主さんの深い愛情を音声ひとつひとつから伝わってきました。今まで「語り」という表現を経験したことがなかった分、その表現力の威力のすごさを感じました。

4.お話(松本 壯志さん)「忘れられない鳥たち、動物たちのコト」

ゲストトークとして、認定NPO法人TSUBASA代表の松本さんが登壇されました。まずはTSUBASAとは何かということをバードライフアドバイザー(BLA)3級でも使用した動画で紹介します。それから、松本さんが忘れられない鳥たちにどこで出会い、どのように過ごしたか。その鳥によって松本さんの人生はどう変わったか、お話をされました。鳥と人間が深い絆を感じました。

5.鳥の飼い主への十戒

最後は、BLAでも締めで使用されたジェーン・ホランダーさんの「鳥の飼い主への十戒」の「語り」です。これも、BLAで効いたときと異なり、十戒が語りでメロディーと一緒に乗って耳に届いてきました。

 

全体を通して、愛鳥家の方が多そうな印象でしたが、鳥に詳しくない方もいらっしゃった模様で、そのような人たちにも鳥のことを伝えられる素晴らしい演奏会だったと思います。通常の演奏会とは異なる構成で鳥などのペットとの別れというテーマで演奏曲が選曲されていたため、感動的な雰囲気に包まれていました。

とても素晴らしい演奏会で、語りなどの表現力の豊かさを感じることができました。また、このような機会があったら、ぜひ参加したいという思いが芽生えました。

荻窪のかん芸館にあったフクロウの置物

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