「めっちゃさわれる動物プラザ」はなぜ開催されてしまったか?動物愛護相談センターのチェック体制を調査

先日お伝えした、お台場パレットタウン・ヴィーナスフォートの「めっちゃさわれる動物プラザ」は、SNSの動物愛好家の皆様の力によって、生き物を厳しい温度環境下の展示が中止になりました。

※過去記事

お台場ヴィーナスフォートの「めっちゃさわれる動物プラザ」で、ハリネズミなどの寒さに弱い生き物も屋外で不適切な展示(追記あり)

ハリネズミ自粛後の「めっちゃさわれる動物プラザ」の現場を実際に確認~生き物たちが苦しむ不適切な環境(開催中止決定)

 

寒さに弱い生き物たちが冬の寒空に晒されることはなくなり、安心しました。しかし、「中止してよかった」で終わりにしてしまうと、また同じようなイベントが再発するかもしれません。もう一歩進めて考えてみたいと思います。

■なぜ、今回のふれあい動物の展示は開催されてしまったか?

本記事で、深掘りしたいと考えたのは、「なぜ、不十分な管理で展示が行われたか」という点です。

今回、私は現地で、生き物がどのように飼育・管理をされているか確認しました。その前にも多くの方々が展示状況を見て、保温などの温度管理の不十分さが指摘される状況でした。生き物を飼う人間ならば、不十分とわかる管理体制です。その体制でなぜ開催されてしまったか。

そこで、行きつくポイントが、『動物愛護センターは管理体制をきちんと確認したうえで、イベントの許可を出したのか』です。

  • 本当に確認をしたのか
  • どこをチェックしたのか
  • 許可出さないなどはできなかったか

など、気になるポイントがいくつかありました。動物愛護センターがきちんと機能しているのかなどについても確認する必要があるのではないかと考えました。

 

■動物愛護センターに問い合わせ

というわけで、実際にどのようにイベントの許可が下りたのか確認してみました。東京都では、動物愛護センターは、「東京都福祉保健局動物愛護相談センター」になります。そこで、電話で今回の「めっちゃさわれる動物」について、動物愛護相談センターに問い合わせしました。

  • イベントの開催前に動物愛護相談センターによる現地の確認は実施している
  • ただし、確認は、設営完了後、動物たちが入る前の状態で実施
  • 夜間休む+生き物の休憩スペースが設けられていることは確認。
  • 生き物たちにきちんと休憩を設けて管理すると運営者から報告もあった。
  • 保温器具は設置されていることを、確認はしている

→上記から、イベント展示するための基準はクリアしており、申請書も提出されていることから、動物愛護相談センターは開催許可を出したみたいです。

しかし、動物愛護相談センターは、動物がいない状態でしか確認できていなかったので、もともと正月休み明けに現地を視察予定だったそうです。ただ、視察前に運営業者(おそらく堀井動物園)からイベント中止の連絡が入ったため、視察も中止になりました。また、運営業者以外にも、施設業者のヴィーナスフォートからもイベント中止の連絡が入っていたそうです

東京都から許可をもらったのは、運営業者です。そのため、本来的に言えば、ヴィーナスフォート側からの連絡は必要ないと考えられます。しかし、今回このようにヴィーナスフォートが連絡していることから、「ヴィーナスフォート側の意思決定が、イベント中止に働いた可能性が高い。」と、インコ生活では推測しています。※あくまで状況から考えた推測です

■動物愛護相談センターの確認について思うこと

私が見た率直な感想は、保温体制が十分でないという認識でした。ただ、動物愛護センター側は、「電球+パネルヒーターorホットカーペット」で、「保温対策は実施済みである」と判断したのかもしれません。いくら動物がいないと言っても、展示する生き物は把握しているはずです。その生き物にとって上記の保温器具で十分かどうかは判断できると考えています。ただ、このあたりの、個別業者ごとの評価プロセスは開示が難しく、これ以上の深掘りはできませんでした。

 

■今後、同じ過ちを繰り返さないために

今回のイベントで問い合わせをした際に、チェック体制が万全ではないことをお伝えしましたが、すでにイベントが中止になったため、これ以降の対応・対策は難しいということでした。ただし、「今回の意見を受けたことを踏まえ、今後は、よりチェックできるようにしたい」という回答はいただけましたので、今後はさらなるチェックがなされ、不適切な環境で動物の展示が減少することを望みます。

■終わりに

今回は、イベント開催が年末に開始され、動物愛護センターが年末・年始の休みだったため、動物がいる状態での確認が、年明け後になりました。そのため、一般の方々からのアピールによって中止になりました。今後は、こういった世間的な休みを含んだ会期でも緊急で確認できる体制と、不適切な飼育があれば、許可を出さない行政側の対応を望んでいます。

 

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