電車・鉄道への持ち込み方法と料金(関西・名古屋・九州編)

2017年4月1日インコお世話

鳥の電車・鉄道への持ち込み方法(関西・名古屋・福岡編)

前回、関東・首都圏の電車・鉄道への鳥の持ち込み方法や、持ち込みの運賃について紹介しました。

鳥とお出かけする際に、電車・鉄道への持ち込み方法と料金(関東編)~動物病院への通院・旅行の際に

通院や旅行で鳥とお出かけする時、自家用車がなく、徒歩圏内でない場合は、電車やバス、タクシーなどの公共交通機関を利用する必要があります。その際に、JRや私鉄などの各鉄道会社で微妙にルールが異なりました。

今回は、さらに地域を広げて、大阪・京都・神戸などの関西・近畿圏や、名古屋、福岡などの鳥を電車に持ち込む方法・注意点について紹介したいと思います。

 

関西の鉄道は、市営地下鉄を除き、持ち込みが有料

鉄道会社名料金サイズ
JR西日本280円長さ70cm以内
タテ・ヨコ・高さの合計90cm程度
重さ10kg以内
大阪市営地下鉄無料サイズ規定なし
鳥籠・専用ケージ・ペット用キャリーバッグ等、
持ち運びに適当な蓋が出来る容器
近畿日本鉄道280円長さ70cm以内
タテ・ヨコ・高さの合計90cm程度
重さ10kg以内
阪急電鉄280円長さ70cm以内
容積0.025立方メートル以内
重さ10kg以内
京阪電鉄280円長さ70cm以内
タテ・ヨコ・高さの合計90cm程度
重さ10kg以内
阪神電鉄280円長さ70cm以内
タテ・ヨコ・高さの合計90cm以内
重さ10kg以内
南海電鉄280円長さ70cm以内
タテ・ヨコ・高さの合計90cm程度
重さ10kg以内
山陽電鉄280円長さ70cm以内
タテ・ヨコ・高さの合計90cm程度
重さ10kg以内

大阪市営地下鉄を除く、すべての鉄道は、持ち込み有料

首都圏の場合、JR東日本のみ持ち込みが有料で、それ以外のメトロ・都営地下鉄、私鉄各社は無料で持ち込み可能でした。

しかし、近畿圏では、大阪市営地下鉄以外の電車では、私鉄もすべて持ち込み料金が発生します

 

持ち込み方法にも大阪市営地下鉄や阪急に違いも

持ち込みのサイズについては、大阪市営地下鉄は厳密な規定はありません。持ち込み方法として、鳥用のキャリー・ケージの場合は、容器を布で覆うなど、ペットの姿が周りから見えないようにする必要があります。

阪急電鉄のサイズ規定は「容積0.025㎥以内」となっています。これは、タテヨコ高さの合計が90cmでも、オーバーするケースがあるので注意が必要です。

持ち込み可能○:縦30(cm)×横40(cm)×高さ20(cm)=0.024㎥

持ち込み不可×:縦30(cm)×横30(cm)×高さ30(cm)=0.027㎥

直方体の形のケージの場合は、容積を超える可能性があるため、事前に確認しておきましょう。

 

名古屋・博多も、市営地下鉄以外は持ち込み有料

鉄道会社名料金サイズ
JR東海280円長さ70cm以内
タテ・ヨコ・高さの合計90cm程度
重さ10kg以内
名古屋市営地下鉄無料長さ200cm以内
タテ・ヨコ・高さの合計250cm以内
重さ30kg以内
名古屋鉄道(名鉄)280円長さ70cm以内
タテ・ヨコ・高さの合計90cm程度
重さ10kg以内
JR九州280円長さ70cm以内
タテ・ヨコ・高さの合計90cm程度
重さ10kg以内
福岡市営地下鉄無料サイズ規定なし
西日本鉄道(西鉄)280円長さ70cm以内
容積0.025立方メートル以内
重さ10kg以内

JR九州では、キャリーに付けるペットカードのサービス

JR九州には、JR西日本・JR東日本にはないサービスがあります。それはペットカードと呼ばれるもので、手回り品キップと一緒に渡されます。

 

乗車時はこのペットカードを持ち込んだキャリーに付けておきます。ペットカードには、犬と猫の間に小さな鳥が中央に描かれています。料金はかかりますが、JR北海道を除く、他のJRにはないサービスなので、もらうとうれしいサービスです。

 

インコ生活オススメの鳥用バードキャリー

電車やバスなどの公共交通機関にも手回り品として持ち込みが可能なオススメのバードキャリーです。

ホーエイ「ハートフルキャリー」

HOEI「ハートフルキャリー」は、サイズも合計90cmに収まりつつも、ごはん入れや水入れも設置できる優れものです。他のキャリーではエサ入れ・水入れを設置できず、床に置くと少しの振動でこぼれるケースが多いですが、こちらでは多少の揺れなら問題ありません。愛用者も多い、人気のバードキャリーです。

Trixie「バードトランスポートバッグ」

ドイツのTrixie社製「バードトランスポートバッグ」は、海外製ながら、サイズは「27 cm× 32cm × 27 cm」と合計の長さが90cm未満で、基準を満たしています。最大の特徴は、「折りたたみ式バードキャリー」ということで、普段使わない時は、折りたたむことができます。折り畳むと、かさばらないサイズになり、収納に困りません。ナイロン製で通気性も確保しながら、見た目もオシャレなキャリーです。

 

まとめ・終わりに

前回の関東・首都圏版に続き、関西・近畿圏と東海・名古屋、九州・福岡の電車・鉄道の鳥の持ち込みルールを調査しました。

首都圏と比較して異なる点は、関東の私鉄は持ち込み料金は無料だったのに対し、関西や名古屋、福岡の私鉄はすべて有料な点です。

持ち込めるキャリーのサイズやルールに大きく違いはありませんが、阪急電鉄や西日本鉄道のように、「容積0.025㎥以内」という規約もあり、注意が必要です。

ぜひ、鳥と電車に乗って出かける場合の参考にしてみてください。