【鳥本】「鳥・ストーリー」のレビュー・書評!鳥漫画家が奥さんと北海道で幸せな野鳥生活を送る物語

2017年9月2日インコ書籍

2017年8月31日に漫画家よはきて・エウ先生が贈る鳥マンガ「鳥・ストーリー」が発売されました。こちらのサブタイトルが「鳥漫画家とその妻が北海道で鳥ざんまい」とあるように、よはきて・エウ先生と、羊毛フェルト作家のハルコウヤさんご夫婦が、北海道でコハクチョウなどの野鳥を眺めて幸せに暮らす物語です。

 

発売日だった昨日は、京急百貨店・上大岡店で開催中の、鳥イベント「小鳥のアートフェスタin横浜」内で、発売記念企画として、著者のよはきて・エウ先生による、ミニライブが開催されました。

※発売記念イベントの様子はこちらで紹介しています→【鳥イベント】2017年小鳥のアートフェスタin横浜のイベント初日レポート~鳥グッズまみれ・企画盛り沢山で楽しい1日

今回、本書がどんな作品なのか、読んでみたレビューを紹介したいと思います。

■よはきて・エウ先生のプロフィール

北海道出身のよはきて・エウ先生は、18歳の時に上京し、デザインの勉強を始めます。それから、何故かミュージシャンになってバンドを組み、ベースを弾いていたそうです。この経歴が、冒頭の発売記念ライブに繋がります。

その後、30歳過ぎた後に漫画家を志し、小学館マンガ大賞に入選し、デビューを果たします。その後、漫画家のアシスタントをしながら、作品を発表し、現在は、鳥漫画「弱スパロー」をウェブ漫画で連載します。

そして、今回、初の単行本となる、『鳥・ストーリー』を出版されました。

よはきて・エウ先生の鳥漫画「鳥・ストーリー」」

先生の奥さんは、羊毛フェルト作家として、鳥好きの間では知られているハルコウヤさんです。漫画の中で、どうして東京に上京していたよはきて・エウ先生ご夫妻が、北海道に移住することになったかも描かれています。

 

■二人が鳥好きになった理由

よはきて・エウ先生が鳥に興味を持ったのは、八王子から立川まで散歩に出かけた時に見かけたゴイサギがきっかけだそうです。

ゴイサギ

また、それまで鳥に興味がなかった、ハルコウヤさんが初めて興味を持った鳥が「シラサギ」でした。

シラサギ

これらの鳥たちが野生で見せる姿に興味を惹かれ、鳥好きへの道を進めることになったそうです。そのエピソードが本書で描かれています。

 

■オカメインコも登場

漫画で取り上げられる鳥は、野鳥がメインですが、インコも登場します。登場するのは、北海道初の鳥グッズ専門店「いんこにっと」にいるオカメインコ「ゆったん」です。とても漫画の中で可愛らしく描かれています。

 

■読んでいて、温かい気持ちになる鳥マンガ

「鳥・ストーリー」は登場する夫婦のやり取りが、とても幸せそうに感じました。鳥好きで色々な鳥スポットにでかけるという点は、非常に共感を持って読み進めていました。よはきて・エウ先生が描く絵のテイスト・ストーリーがほんわかしていて、読んでいるとほっこりとした温かい気持ちになりました。素敵な鳥マンガです。

 

■寒さと雪がすごい北海道の生活がよく分かる

漫画は、移住前の東京や埼玉が舞台主に北海道が舞台です。そのため、北海道の冬の寒さと雪に関する描写が多く紹介されています。北海道の寒さや雪は本当に厳しいことが分かります。北海道で生活してみたいと思っている人には非常に参考になる内容です。

 

■終わりに

2017年8月31日に発売された鳥マンガ『鳥・ストーリー』は、鳥好きの夫婦が北海道で様々な鳥に出会う、鳥好きにとって、読んでいてとても面白い一冊です。ほのぼのとした雰囲気の中で、鳥好きの二人のやり取りが描かれています。本書を読んでいると、とても和やかな気持ちになれました。また、北海道での生活がよく分かる作品です。

野鳥好きの方はもちろん、鳥好きの方やオススメしたい鳥漫画です。