タバコはインコなどの小鳥には非常に有害!煙のニコチンやタールによる中毒の危険性

2018年2月2日インコお世話,鳥に危険なもの,鳥の病気

人間にもその有害性が報告されているタバコは、インコや文鳥などの小鳥にとっては、より有毒な物質です。小鳥は、人間よりも体が小さく、呼吸器の構造も異なるため、煙を吸い込むことで、さまざまな中毒症状を引き起こします。タバコの有毒性は、有名ですが、改めて小鳥へのタバコの危険性やニコチンの中毒症状について紹介します。

 

タバコは人体に対し、悪影響

タバコは人間にもインコや文鳥などにとって有毒かつ危険

タバコは、ニコチンやタールといった人体に悪影響な物質が含まれています。法律では、タバコのパッケージには、肺がんリスクの増加や、妊婦・乳幼児への危険性を示す、2種類の注意書きを表記することが義務付けられています。

喫煙は、あなたにとって肺がんの原因の一つとなります。疫学的な推計によると、喫煙者は肺がんにより死亡する危険性が非喫煙者に比べて約2倍から4倍高くなります。

たばこの煙は、あなたの周りの人、特に乳幼児、子供、お年寄りなどの健康に悪影響を及ぼします。喫煙の際には、周りの人の迷惑にならないように注意しましょう。

タバコに書かれた注意書き

 

タバコのインコ/文鳥などへの有害性

乳幼児や子どもへの健康への悪影響が報告されているタバコは、もちろんインコにとっても有毒です。タバコを吸うと発生する煙(主流煙+副流煙)には、ニコチンやタールが含まれています。煙をインコが吸い込んでしまうと、呼吸器への刺激となり、咳やくしゃみ、鼻炎症状などを引き起こします。さらに、ニコチンの中毒症状として、興奮、嘔吐、下痢、けいれんが現れ、突然死や急死することもあります。

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また、鳥がいる場所でタバコを吸わずに、別の場所で吸った後でも、身体にはニコチンなどのタバコの残留物が付着している可能性があります。ニコチンの残留物が残った状態で鳥と触れ合うと皮膚に炎症が起きることがあります。そんため、非喫煙者も、周りに喫煙者がいる場合は注意が必要です。(「コンパニオンバードの病気百科」には、タバコのニコチンが毛引きや過剰な毛づくろいと関連があるという記載されています)

もし喫煙される場合は、必ずタバコは鳥がいない場所で吸いましょう。喫煙後、鳥と触れ合う場合は、必ず手洗いや衣服の着替えを心がけましょう。また、放鳥時は、たばこを鳥が届かない場所に保管しておきましょう。

 

加熱式たばこの愛鳥への影響は?

近年は、紙のタバコではなく、加熱式のタバコ(電子たばこ)が普及し、街中でもよく見かけるようになりました。

電子たばこのインコや文鳥などの愛鳥への影響は?

加熱式のタバコは、従来の紙タバコと比べ、有害物質のタールが含まれておらず、健康への影響が少ないと言われています。また、紙たばこの煙と比較すると、加熱式たばこは水蒸気なので、においもそれほど強くありません。

しかし、加熱式たばこにも、ニコチンが含まれており、喫煙時には蒸気の中に含まれています。その蒸気を愛鳥が吸い込めば、紙タバコ同様に、ニコチンの中毒症状が発生します。

そのため、加熱式タバコだから、インコにも安全・安心ということはありません

タバコは小鳥には絶対にダメ・NG

 

まとめ・終わりに

今回、人間への健康被害も報告されている、タバコの鳥への危険性について改めて紹介しました。タバコに含まれているニコチンやタールが煙を通して摂取することで、咳やくしゃみ、鼻炎といった呼吸器障害が発生します。さらに、ニコチン中毒によって、嘔吐やけいれん、さらには突然死などが起こります。これは、紙タバコだけでなく、流行りの加熱式タバコでも同様です。

タバコは、人間にとっても、小鳥にとって有害性が高いです。近年は禁煙運動の高まりから、喫煙スペースは減少し、税金の引き上げで価格も上昇しています。愛鳥の健康を考えるなら、喫煙されている方は、禁煙を考えてみることをオススメします