インコなどの飼い鳥の金属中毒(鉛・亜鉛・銅)について~誤飲時の症状と治療法について

飼い鳥の金属中毒の症状と治療、予防方法について

今回はインコや文鳥などの飼い鳥の金属中毒について紹介します。金属中毒は飼い鳥で頻繁に起こっています。代表的な種類としては、鉛、そして亜鉛や銅などが挙げられます。これらの金属は家の中にありふれているため、特に放鳥時は飼い主の方は細心の注意が必要です。

 

■金属中毒について

金属中毒は、名前の通り、金属を摂取することを発症する中毒症状です。重金属中毒症とも呼ばれます。インコや文鳥などの飼い鳥の間で、よく発生します。

インコなどの金属中毒・金属アレルギー

 

■金属中毒が発生する原因・理由

飼い鳥の間でよく発生する理由として、鳥には体内に固い物質を取り込む習性があるからです。鳥の砂嚢には小石などを蓄積し、小石を利用して消化を助ける働きがあります。飼い鳥の場合、小石の代わりに、家庭内にある金属を誤って飲み込んでしまい、金属中毒を発症する事故が起きやすいです。

また、鳥は光るものに興味を持ちます。そのため光沢がある金属を好奇心から飲み込んでしまうケースがあります。

 

■中毒症状を引き起こす代表的な重金属

重金属中毒が発生する金属の種類として、大きく3つ挙げられます。

○「鉛」~人間にも危険、身の回りにも沢山

鉛は人間でも有毒性・中毒性が報告される金属です。金属中毒の中でも最も鉛中毒の発生率が高いです。摂取量が微量であっても発症するケースが多いです。また、鉛を非常に注意が必要です。

【鉛を含んでいる日用品】

  • カーテンの重り(カーテンウェイト)
  • ハンダ(半田)
  • 釣り具の重り

鉛のオモリは鳥が口に含むと鉛中毒で危険

○「亜鉛」~ケージのメッキでも使用

亜鉛は亜鉛メッキの製品から摂取されるケースが多いです。さらに、亜鉛メッキには鉛も含まれており、鉛中毒と併発する恐れがあります。お金の硬貨でも5円玉や500円玉に使用されています。

【亜鉛を含んでいる日用品】

  • 亜鉛メッキのケージ
  • 亜鉛メッキされたおもちゃの鈴など
  • 5円玉や500円玉硬貨

金属中毒で危険な亜鉛メッキされたおもちゃの鈴

○「銅」~部屋にある電源コードが要注意

銅は、主に電源コードなども用いられており、部屋の中に必ずあります。通常は塩化ビニルなどで被膜されているため、露出していませんが、インコがケーブルをかじった場合に摂取する恐れがあります。

【銅を含んでいる日用品】

  • 電源コード
  • 各種ケーブル
  • 10円玉硬貨

中に銅線が入っている電源コード・配線ケーブル

 

■誤って飲み込んだ場合の症状

金属を誤って摂取してしまい、金属中毒を発症した場合、以下のような症状が現れます。

  • 突然元気がなくなる
  • 前かがみの姿勢
  • 握力低下、止まり木から落下
  • 食欲低下
  • 貧血
  • 緑色便

※飲み込んだ金属の種類によっても異なります

 

■金属中毒の治療方法

鉛・亜鉛・銅、いずれの金属中毒の場合も治療方法は同じです。キレート剤と呼ばれる解毒薬品を投与します。このキレート剤が金属と結びつくことで無毒化され、腎臓を経由して尿として排泄されます。このキレート療法後、6時間以内に劇的な回復するため、誤って金属を飲み込み、金属中毒が発生した場合は、短時間で症状が悪化するケースもあるため、すぐに動物病院に連れて行きましょう。

金属中毒の疑いがある場合はすぐに動物病院の獣医を受診しましょう

 

■金属中毒を防ぐための予防方法

金属中毒を防ぐための予防法は、以下の3つが挙げられます。

  • できるだけ放鳥する部屋には金属製品は置かないようにする
  • 放鳥時は金属を誤飲しないようしっかり注意を払い、監視する
  • 老朽化し、塗装やメッキが剥がれたケージは買い替える

金属を誤飲して金属中毒にならないよう、放鳥時は注意する

金属の誤飲の大半は放鳥時に起こります。そのため、他の作業をしながらの「ながら放鳥」ではなく、しっかり愛鳥から目を離さないようにしましょう。

 

また、、一定年数使用した古いケージは買い替えを検討してみてください。なお、値段は高価ですが、ステンレスケージの場合、金属中毒を心配する必要がなく、安全・安心です。

イージーホーム バード37WHステンレス

 

■まとめ・終わりに

今回、飼い鳥の間でよく起きる金属中毒について紹介しました。身の回りには、金属を含んだモノがありふれています。インコなどが放鳥時に誤って摂取し、中毒症状が発症します。また、ケージが老朽化しメッキが剥がれた部分から金属を摂取し、発症することもあります。

金属中毒を防ぐためには、金属を含んだ物は鳥が触れない場所に保管し、放鳥時に愛鳥から目を離さないことを徹底しましょう。愛鳥を金属中毒から守るためには、飼い主がしっかり注意を払うことが大切です。もし、誤飲してしまい、金属中毒を発症した場合は速やかに動物病院で獣医師に治療を受けてください。

金属製ケージのメッキが剥がれるほど老朽化が進んだ場合は、ケージを買い替えることを検討してください。値段は高いですが、「イージーホーム バード37WHステンレス」のようなステンレスケージの場合、金属中毒の心配がなく、安心なためオススメです。

 

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