インコなどの愛鳥の日光浴まとめ~日光浴の効果と適切な方法・注意点

2017年1月24日インコお世話

インコのお世話「日光浴」効果と方法まとめ~日光浴の注意点も解説

インコなどの愛鳥の日々のお世話で、定期的に必要な『日光浴』について解説したいと思います。

人間が健康的過ごすためは、日光浴が必要と言われています。それと同じように、インコにも日光浴が必要です。

ただ、間違った日光浴の方法は逆にインコの体調を悪化させることになります。インコが健康に過ごすために、適切な方法で日光浴を行いましょう。

 

なぜ、インコに日光浴が必要?

ケージは日当たりのよすぎる場所はよくない

日光浴する理由としては、以下の3つが挙げられます。

  1. インコが規則正しい生活リズムをつくるため
  2. インコに必要な栄養素をつくるため
  3. インコのストレス解消のため

①インコが規則正しい生活リズムをつくるため

鳥も日の光を浴びることで、一日の始まりを感じ、体内時計をセットします。そのため日光浴がインコの生活リズムを整える働きがあります。

もし、屋内で日光が入らない空間で、日光を適切に浴びなければ、生活リズムを崩す可能性があります。

②インコに必要な栄養素を作るため

日光浴を行う2つめの目的は、鳥に必要な栄養・ビタミンを確保するためです。

インコは日光浴することで、体内でビタミンD3を生成します。日光浴が不十分だと、このビタミンD3が不足します。

ビタミンD3はカルシウムの吸収を助ける働きがある栄養素です。そのため、もし、ビタミンD3が不十分だと、カルシウムを摂取しても体内に吸収できず、カルシウム欠乏症にもなります

③インコのストレス解消のため

日光浴を行うために、ケージを外に出してあげると、インコは普段見ることができない景色を眺めることができます。

さらに、外の空気に触れることや日光浴で陽の光にタップリ浴びることによって、インコのストレス解消に繋がります。

 

適切な日光浴の方法

  1. 日光浴は屋外、または網戸越しに(ガラス越しでは効果が少ない)
  2. ケージから出さずにケージのまま日光浴
  3. ケージ全体に直射日光を当てないように、日陰の部分を用意
  4. 一日30分程度
  5. 頻度はできるだけ毎日(冬場は、気温を見て)

日光浴は、基本的に屋外のイメージがありますが、必ず屋外で日光浴させる必要はありません。

網戸越し、または、遮光カーテンではない、光を通すカーテン越しでも、健康を保つために必要な紫外線を浴びることができます。

ただし、ガラス越しだと日光浴で必要な紫外線など種類の光が、ガラスで遮断されることがあります。

特に最近のガラスは紫外線をカットするものも多いため、ガラス越しの日光浴は効果が薄いことを覚えておきましょう。

日光浴はケージのままで問題ありません。むしろケージから出してしまうと、飛んでしまい、ロストする事故が起こります。

また、ケージ全体が直射日光に当たっていると、インコが日差しによって日射病・熱射病になり、逆に体調不良に陥ります。そのため、直射日光が当たらない空間を作ってあげてください。

日光浴の頻度は、インコが好めば、毎日30分程度したいと言われています。

ただ、冬場は外の気温が寒い場合は、寒さに震えることになるため、オススメできません。

逆に、夏は逆に熱すぎると熱射病になります。特に近年の夏は猛暑・酷暑の日が多く、室内でも熱中症になることがあるほどのため、日光浴ではさらに熱中症の危険性が高まります。

できるだけ涼しい朝方などの時間帯と、日光浴の時間を少し短くするなど工夫が必要です。

 

日光浴で気を付けたい注意点・ポイント

インコの日光浴で気をつけたいポイントを5つ紹介します。

  1. 直射日光に当たらないようにする
  2. 必ず日陰の部分を用意する
  3. 日光浴中は鳥から絶対に目を離さない
  4. 猫やカラスなどの天敵に気を付ける
  5. 絶対にケージを開けない、可動部にはナスカンなどでロック

これらは、愛鳥が以下の事故になるのを防ぐためです。

  1. 鳥が日射病などで体調不良にならないようにするため
  2. 日光浴中に外敵にインコが襲われないようにするため

日光浴で屋外に出ているときに、不注意でケージのトビラを開けてしまうと、インコが飛び出して迷子になることもあります。

さらに、飼い主が目を離したすきに、猫やカラスなどのインコの天敵がケージを攻撃し、ケージの入り口が開くことがあります。

そのため、日光浴の際は、扉や水入れの可動部が動かないよう、ナスカンなどで、ロックしておきましょう。

最近はよくツイッターやfacebookでも迷子のインコ情報がよく流れます。大切な家族であるインコを迷子にさせないため、日光浴の際は十分な注意を払いましょう。

 

寒い冬はUVライトで日光浴の代用も

日光浴はできるだけ毎日と言いましたが、冬場の場合は暖房が効いた室内から寒い外に出すと、急な温度差によって体調不良になることがあります。

そうした場合に無理に愛鳥の日光浴を行うと、逆に健康を損なう恐れがあります。

特に温度変化への対応力が落ちている年を重ねた老鳥の場合は注意が必要です。

冬場の日光浴の代用として、UVライトを使うのもオススメです。

市販されている鳥類用のUVライトには日光と同じ紫外線などの成分が含まれており、ビタミンD3の生成にも役立ちます。

インコ用UVライト(紫外線ライト)の選び方・使用法の解説!日光浴できない時の代用に

上記の記事でUVライトの選び方や使い方を解説していますので、ぜひご参考ください。

※市販されているUVライトの多くは爬虫類用ですが、爬虫類用UVライトはインコなどの鳥類には紫外線量が強すぎて健康を損なうおそれがあります。

UVライトで日光浴の代用をする場合は、必ず鳥用との記載があるUVライトを使用しましょう。

 

 

まとめ・終わりに

インコやオウム、文鳥などの飼い鳥にとって、室内で過ごすことが多いので、日光浴が必要です。

日光浴によって、生活のリズムを正しくし、必要なビタミンDを体内で生成、さらにストレス解消につながります。

ただし、誤った方法で行うと逆に体調の悪化を招く恐れがあります。さらに、天敵の猫やカラスに襲われる・迷子になることもあります。

そのため、しっかり適切な方法で、注意して日光浴を行いましょう。