ガスファンヒーター・石油ストーブでの保温は不完全燃焼に要注意!鳥が一酸化炭素中毒の危険性

2018年2月6日インコお世話,鳥に危険なもの

石油・ガス使用のファンヒーターは不完全燃焼に注意!

部屋の暖房器具として、石油・ガスファンヒーターなどが愛鳥の保温対策にも用いられています。ファンヒーターは、部屋が温まるスピードがエアコンと比較すると速く、ファンヒーターの前は特に暖かいので、冷えた身体を温めるのに最適です。しかし、石油・ガスファンヒーターには、不完全燃焼が発生するリスクがあります。不完全燃焼で一酸化炭素が発生すると、身体の小さい鳥はあっという間に落鳥する恐れがあります。そこで、今回は、ファンヒーターの注意点を紹介します。

 

ファンヒーターによる暖房・保温効果

ファンヒーターは主に2種類あります。灯油を使用した石油ファンヒーター(ストーブ)と、都市ガスやプロパンガスを使ったガスファンヒーターです。今では、家庭の暖房器具としては、エアコンが一般的になりましたが、しかし、今でも使われている世帯も多いです。週に何度か灯油を販売する車がやってくる地域もまだまだあると思います。

灯油を使った石油ファンヒーター

ファンヒーターの暖房器具としての強みは、温まるスピードが速いことです。ガスを燃焼させて直接温める方式は、エアコンと比べても、短時間で部屋が暖まります。さらに、ファンヒーターの前は特に温かいので、冷えた身体を温めるのに最適です。(コスパはエアコンが勝ります)

ガスファンヒーターのメリット

 

不完全燃焼に注意!

ただし、ガスファンヒーター使用時の事故として、不完全燃焼が発生することがあります。ガスファンヒーターは、ガスに加え、酸素が必要になります。長時間使用していると、部屋の中の酸素が少なくなってきます。その結果燃焼に必要な酸素がなくなり、不完全燃焼が発生します。

ファンヒーターの長時間使用による不完全燃焼

今のファンヒーターはかなりセンサーが発達しており、不完全燃焼が起きる前に動作を停止するつくりになっています。しかし、センサーが作動するまでに少量ですが、一酸化炭素中毒が発生します。さらに、センサーが万が一動作しないと不完全燃焼が発生してしまいます。

 

不完全燃焼による一酸化炭素中毒

一酸化炭素は人間にも中毒症状をもたらします。一酸化炭素中毒は、少量の摂取で頭痛や耳鳴り、めまいが発生します。さらに摂取していくと徐々に身体の自由が利かなくなります。最終的には、昏睡状態に陥ります。昏睡状態でさらに一酸化炭素を摂取しづづけるため、結果、中毒によって死に至ります。

 

一酸化炭素による鳥への影響・中毒症状

一酸化炭素は、インコや文鳥などの飼い鳥に対しても、中毒症状をもたらします。元々、鳥は一酸化炭素などのガスに反応しやすく性質があります。炭鉱のカナリアは、炭鉱でメタンガスや一酸化炭素が発生したことに気づくための警報器としての役割を果たした過去があります

炭鉱のカナリアはガスを検知するための役割を果たした

一酸化炭素を吸い込むと、鳥は人間以上に反応を示します。呼吸器が哺乳類よりも発達しており、身体も小さいことから、一酸化炭素が発生するとあっという間に中毒症状が発生し、死に至ります。

そのため、一酸化炭素を発生させないことが大切です。

 

ファンヒーター使用時の注意点・正しい使い方

ファンヒーターを使用する際の注意点は、『定期的な換気を徹底すること』です。

ファンヒーターの安全な使用方法は定期的な換気

ファンヒーターの取り扱い説明書には、一般的に1時間に2,3回は換気を行うよう注意書きがあります。換気を行うことで部屋の中の二酸化炭素が排出され、酸素が取り込まれます。その結果、不完全燃焼を防ぎ、一酸化炭素が発生を抑制できます。換気扇+窓のように組み合わせると、素早い換気が可能です。

 

まとめ・終わりに

今回、ガスファンヒーターの注意点を紹介しました。今ではエアコンが一般的な暖房器具になりましたが、まだまだ灯油を使用したファンヒーターも使われています。暖まる速さなどにメリットがありますが、長時間使用による不完全燃焼の危険性があります。不完全燃焼によって発生する一酸化炭素は、非常に毒性が高く、発生するとあっという間に落鳥したりします。

ファンヒーターを使用する際は、定期的な換気を行うことを心がけ、不完全燃焼が発生しないよう注意が必要です。ファンヒーターのご家庭は、正しく使用して保温対策を行いましょう。