飼いネコ・野良猫の危険から愛鳥を守る対策!日光浴・換気時の網戸は要注意
前回、Twitterで話題の飼い猫によるスズメなどの野鳥への被害について紹介しました。色々な意見が出るなかで、愛鳥への被害も多数報告がありました。そこで、今回、外飼いの家猫や野良猫の危険から、愛鳥を守るための方法・注意点をまとめてみました。
前回の記事はこちら→飼い猫の狩猟本能による野鳥・野生動物の被害!家猫は完全屋内飼育が基本
猫に襲われ、命を落とす小鳥
前回の記事(こちら)に関して、Twitterの投稿に対して、非常に大きな反響がありました。
その反響のなかには、猫によるスズメなどの野鳥への被害だけでなく、愛鳥への被害もたくさんの投稿がありました。
祖母がベランダを網戸にしていたために猫に侵入され、当時飼っていたセキセイインコ(14歳)が殺されたという話を猫飼いの友達にしたら正にその様に言われました😱友達は「猫は悪くない、ベランダを網戸にしてた祖母が悪い」の一点張りで…ツイッターのお陰でマナーが浸透してくれるとありがたいです😭✨
— 千秋 (@qianqiou) 2018年6月5日
うちも昔から飼ってたオカメインコをベランダで日光浴させてたら放し飼い猫に怪我させられた…
エサとかの世話するなら室内で飼って!!
猫は悪くない、ちゃんと飼ってない飼い主が悪い https://t.co/X5ZG0fsKzu
— れんぢ (@Renji_wan) 2018年6月5日
これらの投稿のように、非常に多くの愛鳥家のインコや文鳥などの愛鳥が襲われていました。間一髪で自衛できたケース、残念ながら命を奪われたケースありますが、被害件数としては、注意・自衛のための対策方法が必要なレベルです。
野良猫だけでなく、25%の家猫が外で生活
※完全室内飼育の猫の数値に誤りがありましたので、修正しています。
さらに、外にいる猫というのは、野良猫が多数だと思われている方もいらっしゃると思います。
しかし、実はその中にも飼い猫が含まれています。
飼い主に飼われている家猫のうち、完全屋内飼育されているのは約75%でした(2017年度の全国犬猫飼育実態調査)。
完全屋内飼育というのは、「家の中を生活圏とし、屋外に出さずに飼う」ことを意味します。
すなわち、飼い猫のうち約25%は、外飼い、または屋内と屋外を出入りする生活をしていることを表しています。
野良猫+外にいる飼い猫という2つの脅威に、愛鳥家の小鳥たちが狙われています。
猫のもつ狩猟本能は、自然と、家のケージで暮らす愛鳥をターゲットとし、狩ろうと試みます。
傷は浅くても、猫の菌が死を招くことも
猫に愛鳥が襲われることの恐ろしい点は、猫が持っている菌です。猫の口内に存在する菌というのは、鳥にとって、死を招く恐れがある危険性があります。コンパニオンバードの病気百科においても、その危険性が指摘されています。
コレ……更に言うなら、猫に鳥が襲われる事の悪い点として、猫の口の中に、ほぼ100%普通にいる菌が、鳥の体内では、死に至らしめてしまう病気を発症する点で、猫に軽く咬まれて、外傷も出血も大した事なくても、菌のせいで鳥が死んでしまう為なのです…😱 pic.twitter.com/9tszBuOQdU
— いいちこインコ@飼育漫画発売中 (@iichiko_hana) 2018年6月5日
パスツレラ菌と呼ばれる菌が、体内に回ると、それほどの出血がなくても死に至ることもあります。
猫に咬まれたら、傷の大きさは問わず、必ず動物病院に連れていきましょう。
なお、このパスツレラ菌は、犬も保有しているため、犬についても注意が必要です。
日光浴や換気をする際は要注意
愛鳥のお世話の中で、猫を気を付けないといけない注意ポイントは、日光浴と換気です。
愛鳥は日光浴を行うことで、カルシウムの吸収を助けるビタミンDが体内で生成されます。
さらに、日光浴にはストレス解消といった効果もあり、愛鳥のお世話の中で定期的に行いたいお世話のひとつです。
参考記事:小鳥のお世話「日光浴」のまとめ~日光浴の効果と適切な方法・注意点
また、どうしても室内の閉めきった空間は空気がこもり、淀みやすいです。
そのため、新鮮な空気を取り入れる換気も、愛鳥のお世話のなかで必要になってきます。
しかし、これらの日光浴や換気の際には、窓を開ける必要があります。
特にしっかり日光浴をするために、屋外に出すこともあります。
この時が猫にとって獲物を狩猟する絶好の機会となります。
屋外に出してしまえば、ケージに飛びかかり、中にいる愛鳥を狙います。
さらに、窓を開けると、その敏捷性を活かして室内に侵入し、愛鳥を襲うこともあります。
網戸だけでは不十分、破って突破も
日光浴や換気の際は網戸しているから大丈夫と思っている方もいらっしゃると思います。
しかし、それは誤りで対策としては不十分です。
猫が網戸に突撃し、網戸を破って、室内に侵入した事例の報告がありました。
どーーーしても家に入りたい他所猫イケニャン、ついに網戸を破って侵入しおったw
どーすんのこれw pic.twitter.com/evtdzEO09A— しあ@ (@letyecia) 2018年6月5日
網戸というのは、人間でもちょっとした力を加えると、破れてしまいます。
猫がスピードを出して、体当たりすれば、破れてしまう可能性は十分にあります。
そのため、強度の高い網戸を導入し、外猫の侵入を防止する対策も有効です。
ベランダや扉の出入りも用心
また、通常のお世話以外にも、洗濯の際にベランダの窓を開けたり、家の出入りで扉を開けることは、日常生活のなかで一日に何度もあります。
ここも、要注意したいポイントです。
特に洗濯物を干している時、ケージは閉めているから開けっぱなしにしていると、猫の侵入を許すことになります。
ケージは閉まっているので鳥の迷子の心配はありませんが、猫に襲われることは起こり得ます。
猫などの捕食者から愛鳥を守る方法
こうした野良猫・飼い猫から愛鳥を守る方法としては、以下の対策が挙げられます。
- 網戸にするときは、常に注意を配り、侵入を防ぐ
- 網戸の材質を強度の高いものを導入する
- 網戸が簡単に開かないようにロックをかける
- 洗濯する際はベランダの窓を開けっぱなしにしない
- 扉から出入りするときも、あたりに気を配る
まとめ・終わりに
今回、野良猫などの捕食者から大切な愛鳥を守るための自衛策についてまとめました。
愛鳥のお世話の中で、日光浴や換気など、窓を開ける必要があります。
しかし、そうしたタイミングに、猫の狩猟本能によって、愛鳥が襲われるケースはよく起きています。
猫は狩猟者としての能力は高く、ケージ内にいる小鳥もあっという間に命を奪われます。
こうした事故を防ぐためには、愛鳥家も自衛の対策を行う必要があります。
網戸にする際は、常に侵入者に気を配りましょう。
また、侵入が困難な強度な材質の網戸を導入するのも選択肢のひとつです。
愛鳥を守ることができるのは、愛鳥の飼い主だけです。しっかり対策を行いましょう。
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