愛鳥祭2018の2日目のセミナーレポートと鳥グッズの戦利品紹介
愛鳥祭2018の2日目のセミナーは、初日とは異なるテーマでした。そこで、2日目のセミナーの講演内容がどのようなものだったか、まとめました。さらに、愛鳥祭で入手した鳥グッズの戦利品についても、紹介したいと思います。
愛鳥祭2018のイベント概要はこちら→第3回愛鳥祭2018が5月26,27日に開催!鳥グッズ出展からセミナーまで
※愛鳥祭2018初日の参加レポートはこちら→愛鳥祭2018の初日参加レポート!鳥グッズ・セミナー・ふれあいを満喫
鳥って○○ですよね?(島森尚子氏)
愛鳥祭2018の2日目最初の講演を担当するのは、ヤマザキ動物看護大学・教授の島森尚子氏です。ヤマザキ動物看護大学は、4年制の大学で唯一、飼い鳥についての講義がレギュラーとして設けられているそうです。
まず、鳥というのはどういった生き物なのか、分類学の観点でのお話がありました。鳥の分類は、IOC(世界鳥類会議)にて、分類のリストを作成しているそうです。鳥は哺乳類よりも種類が豊富で、せきつい動物の中では、最も繁栄している種とのことです。
島森氏の講演では、飼い鳥には、野生で生活している環境と同じ環境を用意できないと言います。野生下で食べているものを輸入しても、運んでいる間に傷み、鮮度も低下します。さらに、例えば、野生ではマンゴーを食べていた種に、人間用のマンゴーを与えても、それは甘さなど味が全く異なるため、良くないと言います。
大事なことはできるだけ野生の環境に近づけてあげることだと説きます。そのために、飼っている鳥が自然界でどのような暮らしをしているか学ぶ必要があるとのことでした。
鳥の栄養学について(小沢知美氏)
2番目の講演は、動物看護師の小沢知美氏による、飼い鳥の栄養学がテーマでした。小沢氏は、動物看護の専門学校を卒業後、横浜小鳥の病院に勤務し、現在では、東京・恵比寿にある「Ebisu Bird Clinic MAI」に勤務されています。
栄養学の講演の中では、鳥が食事の中で摂取する7大栄養素について紹介がありました。
- タンパク質
- 炭水化物
- 脂質
- ビタミン
- ミネラル
- 水
- 食物繊維※本講演では割愛
どの栄養素も鳥の健康に不可欠なものです。それぞれの栄養素が、どのように鳥に必要か解説していただけました。講演を聞いた印象では、タンパク質・ビタミン・ミネラルの3つの栄養素が不足しないよう、気を付けたい栄養素だと感じました。
鳥の栄養を考えるうえで、ペレットについても言及がありました。昔ながらのシード食では、鳥に必要な栄養を満たすためには非常に工夫が求められます。そのままのシードだけでは、栄養不足に陥る危険性から、シード食からペレット食への切り替えを推奨されていました。
現在、日本で入手可能なペレットのメーカーごとの特徴が説明されました。ハリソンやラウディブッシュ、ズプリームなどのメーカーごとの違いが分かりやすくまとめれていました。そのあと、シードからペレットに切り替える方法をいくつかの例を挙げて説明がありました。
最後には鳥に与えてはいけないもの、注意が必要なものに食品が紹介されました。
バーチャルMTB(望月健人氏)
こちらは、初日と同じ内容(参加レポート)だと思われますので、リンクの愛鳥祭初日の参加レポートをご覧ください。。
飼い鳥の感染症なぜ?なぜ?なーに?(眞田靖幸氏)
眞田靖幸氏は、小鳥の病院バードハウスの獣医師で、Companion Bird Labで鳥の検査を行っています。講演の流れは、感染症に関するキーワードを紹介したうえで、Q&A形式で、感染症の解説が行われました。
まず、出てきたキーワードの定義、言葉の意味の紹介が進んでいきます。その中で、鳥だけでなく、人間でも感染する人獣共通感染症にどんな病気があるか、列挙されました。以前話題になったオウム病ともいわれる鳥クラミジア症も挙がっていました。
続いてどのようにして感染というのが起こるのか、そのメカニズムの説明がありました。感染の仕方は大きく2種類に大別されます。
- 垂直感染
- 水平感染
親から子に病気が引き継がれるのが、垂直感染で、他の鳥から移るのが水平感染です。そして、病原体が存在するからといって、必ず感染するわけではなく、
病原体の強さ×数(感染量)>宿主(鳥)の抵抗力
鳥の病気への抵抗力よりも病原性が勝った場合に感染する、と言います。病気への抵抗力が弱いとき、感染を受けやすい時期になりますが、それはヒナの時です。
ヒナは孵化して数日は親鳥からもらった抵抗力がありますが、徐々に少なくなります。自らの抵抗力が高まるまでの境目が、感染しやすくなるポイントで注意が必要です。
また、感染後、潜伏期間を経て、症状が発現する発症が起こりますが、発症せずに、キャリアとして持ち続けるケースもあります。その場合、病気の症状は現れませんが、他の鳥や人に感染させてしまうことがあるので注意が必要です。
感染を防ぐ方法として、感染経路を断つことが重要と眞田氏は説きます。
病原体を減らすために有効なのが、消毒です。講演の中で、塩素系消毒薬のオススメとして、次亜塩素酸水が紹介されました。
※次亜塩素酸水の解説記事はこちら→愛鳥のケージの清掃・殺菌には次亜塩素酸水がオススメ!インコにも安全・安心な消毒液
次亜塩素酸水は、鳥にとっても安全かつ、殺菌力の高い消毒薬なので、ケージなどの飼育環境・飼育器具の清掃にも効果的とのことでした。
鳥グッズの戦利品紹介
今回の愛鳥祭2018の、鳥作家の出展ブースで入手した鳥グッズや、企業ブースの試供品などの戦利品を紹介したいと思います。
企業ブースでは、イースターのリトルバードセレクションプロの試供品や三晃商会のサプリメントの試供品をもらいました。その他に、缶バッチやピンバッチ、クリアファイル、クリップといった鳥グッズを入手しました。クリアファイルには色々な種類のインコ・オウムが描かれていて、ぜひ使いたい一品です。
さらに、七沢観音寺オリジナルのヨウムお守りもゲットしました。
まとめ・終わりに
今回、愛鳥祭2018で入手した鳥グッズの戦利品紹介と、2日目のセミナーの内容についてまとめました。2日目のセミナーは1日目よりも、栄養学や感染症についてという、少し難しいテーマでしたが、愛鳥が病気にならず、健康に過ごすために、飼い主として知っておきたいテーマでした。ぜひ、セミナーの情報を実践し、愛鳥に必要な栄養バランスを備えた食事を提供し、さらに、清潔で衛生的な飼育環境を整えることで、いつまでも愛鳥が健康でいられるようにしましょう。
※愛鳥祭2018初日の参加レポートはこちら→愛鳥祭2018の初日参加レポート!鳥グッズ・セミナー・ふれあいを満喫
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