第4回愛鳥祭2019の参加レポート!会場の雰囲気や無料セミナー内容を紹介
2019年6月1日に開幕した第4回愛鳥祭の2日目に参加してきました。イベント会場は昨年よりも広くなっていましたが、その分たくさんの来場者で会場はいっぱいでした。イベントがどんな様子だったか参加レポートを紹介したいと思います。
愛鳥祭の開場前に長蛇の待機列
今回の愛鳥祭2019は、今までと同じ東京都立産業貿易センター台東館が会場でした。しかし、これまでの開催会場よりも広いスペースで開催されました。
2日目の開始時刻となる10時前には、すでに沢山の人々が来場していました。10時直前に会場に到着したところ、来場者150名程度がセミナースペースで待機していました。
会場内の様子・雰囲気
10時に開幕した後も、続々と多くの方々が来場されました。イベント途中に撮影した愛鳥祭の様子です。
今回は前回よりも広い会場でしたが、それでも出展ブースには常に人が絶えないほど盛況でした。
鳥作家・企業による鳥グッズ出展
愛鳥祭には、企業・団体と鳥クリエイター合わせて90組もの出展がありました。企業・団体ブースでは、三晃商会やKAWAIなどのケージや鳥用品を扱うメーカーや、鳥用フードを製造販売する黒瀬ペットなど色々な飼い鳥に関わる企業が展示していました。
さらに、飼い主がなくなった後のためのペット信託を扱う「協同組合 親愛トラスト」なども出展していました。
鳥作家・クリエイターのブースではそれぞれが色々な種類の鳥をモチーフにした工夫を凝らした鳥グッズ・鳥雑貨を出展していました。
こちらは、まんねん工房(Twitter)さんのブースです。普段はアヒルグッズを製作されているとのことでしたが、愛鳥祭用にインコなどの他の鳥をモチーフにした、シリコン製コースターを出展されていました。
このコースターは実は鍋敷きにもなるという2wayなコースターです。
チャリティー鳥グッズの支援の羽コーナーも
愛鳥祭2019には、通常のクリエイターによる鳥グッズ出展以外にも、チャリティー鳥グッズ「支援の羽」のコーナーが用意されていました。
支援の羽では、クリエイターが寄付した鳥グッズや鳥雑貨の売上が認定NPO法人TSUBASAの活動資金になります。色々なクリエイターが寄贈した様々なグッズが集まっていました。
ふれあい愛鳥塾によるバードラン体験
バードラン体験は、愛鳥祭の人気体験です。イベント開幕後、多くの来場者がバードランに列をなし、整理券があっという間になくなるほどでした。
認定NPO法人TSUBASAの保護施設には保護した鳥たちの飼育スペースの他に、愛鳥家が参加できるバードランスペースがあることを紹介しました。
バードランを行う目的は鳥の社会化で、万が一の環境変化にも対応するためのとのことです。今回はボランティアの方の愛鳥さんの社会化を促す目的で、ふれあい愛鳥塾が開催されました。
出張バードランに入るにあたっての注意事項について説明を受けました。
- 鳥が地面を歩いていないか?
- どのように鳥と接するか?
- 参加後は他の鳥がいる施設を訪れない
私が体験したバードランのタイミングでは、以下の鳥がバードランにいました。
- ボウシインコ
- コキサカオウム
- ウロコインコ
- オカメインコ
- セキセイインコ
- マメルリハ
鳥によっては手乗りではない子もいたり、腕には乗るけど、指は苦手な子もいたりと多種多様でした。
無料セミナーは勉強になる話ばかり
愛鳥祭2019の2日目には以下の4つの特別無料セミナーがありました。
- 11:00〜11:30 バーチャルMTB(涌井 智実 認定NPO法人TSUBASA職員)
- 11:50〜12:20 キケンが多い鳥の日常生活(羽多野 優芳 森下小鳥病院獣医師)
- 12:40〜13:10 ふれあい愛鳥塾(柴山 玲 認定NPO法人TSUBASA職員)
- 13:30〜14:00 トレーニングはかわいそう?(石綿 美香 ALETTA代表)
- 14:30~15:00 健康診断へ行こう!検査は何をやるの?(西谷 英 バーズ動物病院院長)
いずれのセミナーもとても勉強になりました。
バーチャルMTB~全国どこでも家族との出会い~
涌井智実氏の講演では、認定NPO法人TSUBASAの活動の一つである里親制度としてMeet The Bird(MTB)が紹介されました。
里親制度がどういった流れで行われるのか?、どういった人は里親になれるのか?さらに遠方の人に配慮したバーチャルMTBなど、里親制度に関する疑問をQ&A方式で解説されました。
さらに里親になるのに必要な費用やペットショップと里親どちらがよい?など踏み込んだ部分まで分かりやすく説明がありました。
涌井氏は、ペットショップでお迎えすることが悪ではなく、ペットショップやブリーダー以外にも、里親でお迎えすることが選択肢になることが大切と説きました。
キケンが多い鳥の日常生活
森下小鳥病院の獣医師である羽多野 優芳氏は、愛鳥の日常生活で危険な3つのポイントについて紹介しました。
- 誤食
- 中毒
- 事故
誤食では、インコなどの愛鳥が食べてはいけない食べ物について紹介がありました。
※参考記事
中毒症状は一度発症すると、仮に命は助かっても後遺症が残る可能性があります。そのため、できるだけ食べてはいけない食べ物を誤飲するのを防がなければなりません。
その他にも呼吸器系の吸引による中毒症状や、金属中毒の危険性について解説されました。リビングやキッチンに潜む身近な危険なものにどういったものがあるか紹介がありました。
羽多野氏は、うちの子は大丈夫!と思っている人も多いが絶対に大丈夫ということはないため、鳥に危険なものはできるだけ取り除き、日ごろから細心の注意を払うことが大切と説きました。
ふれあい愛鳥塾
認定NPO法人TSUBASAの加藤 絵里氏による「ふれあい愛鳥塾」の講演では、鳥の社会化とバードラン、鳥さんの気持ちに寄り添う接し方について紹介されました。
バードランに鳥が行く目的として、鳥の社会性を身に付けることが挙げられました。もちろん、一生愛鳥と添い遂げることができれば、社会性がなくても飼い主が終生飼育で問題ありません。
しかし、病気や事故、環境の変化など万が一の事態はいつ起こるか分かりません。そうした点で鳥に社会性を身に付けてもらうことは大切と説きました。
また、バードランに参加することで鳥×鳥、鳥×人のコミュニケーションに加え、人×人の交流も生まれます。そうした効果もバードランにはあると紹介されました。
トレーニングはかわいそう?~知的なかれらとフェアに向き合う~
愛鳥祭のセミナーで毎回満席になる石綿美香氏の講演です。
「愛鳥をトレーニングすることはかわいそう」と、トレーニングはネガティブなイメージで語られることも多いです。これはかつてサーカスで、ムチを使った苦しみから逃れる形のトレーニングが行われていたのが原因です。
しかし、現在は正の強化(うれしいこと)によるトレーニング主流になっています。こうしたトレーニングによって、飼い主と愛鳥との関係は良くなった事例が多いとのことです。
トレーニングを行うと飼い主はより愛鳥をしっかり観察するようになります。愛鳥もうれしいことが起こるようにより飼い主を信頼するようになります。その結果、よりよい関係を築くことができるそうです。
また、芸は身を助けるではありませんが、トレーニングをしていたある愛鳥が迷子になったことがあったそうです。しかし、トレーニングでマスターしたコンタクトコールやオイデ、キャリーに入るができたので、見事保護することができたそうです。
石綿美香氏はセミナー最後に「愛鳥さんとの暮らしにトレーニングを取り入れてみてください。」と説きました。
健康診断へ行こう!検査は何をやるの?
バーズ動物病院院長の西谷英氏は、健康診断の注意点や、健康診断で行う検査の内容について解説されました。
健康診断の注意点として、事前に獣医師に性格や病気、現在の状態を伝えることが挙げられました。
健康診断では保定などが必要になるため、嚙むことや手が苦手といった情報が大切になります。さらに、持病などがあれば、きちんと伝えなければいけません。
健康診断で行う検査には、以下の6種類があると紹介されました。
- 糞便検査
- そのう液検査
- レントゲン検査
- 超音波検査
- 血液検査
- 病原体検査
それぞれの検査で分かる範囲は異なります。検査の必要性と愛鳥への負担から、どの検査はどれぐらいの頻度で受けるべきか、西原先生の見解が示されました。
愛鳥の健康診断について非常に勉強になるセミナーでした。
大抽選会+TSUBASAアワード
15時に無料セミナーがすべて終了し、鳥グッズの販売も終了となりました。そのあと開催されたのは、お待ちかねの大抽選会です。
愛鳥祭名物の大抽選会は500円で5枚の抽選券を購入します。5枚の抽選券を自分が欲しいと思う賞品に投票しておきます。
認定NPO法人TSUBASA代表の松本壯志氏が投票袋に入った抽選券を1枚引いて当選者を決めます。抽選会の参加者が自分の抽選券が呼ばれることを願いながら、抽選の様子を眺めていました。
残念ながら、インコ生活が呼ばれることはありませんでした・・・
大抽選会の途中に、TSUBASAアワード2019の発表がありました。今回はプロボランティアとしてTSUBASAの活動に長年貢献した2名の方が選出されました!
選出されたお二人にはTSUBASA代表の松本氏から、賞状とトロフィーが授与されました。
フィナーレはゆく鳥、くる鳥
エンディングは、毎回恒例となった「ゆく鳥、くる鳥」です。米津玄師の音楽にのせて認定NPO法人TSUBASAにやってきた鳥と里親に引き取られた鳥がそれぞれ紹介されました。
TSUBASAにやってきた鳥の多くは飼い主の病気やアレルギー、高齢化などが多かったです。
しかし、やって来たのは24羽なのに対し、巣立ったのは35羽と多くの鳥たちに里親が見つかりました。
まとめ・終わりに
今回、2019年6月1,2日に開催された第4回愛鳥祭の2日目の参加レポートを紹介しました。
ふれあい愛鳥塾のバードランや無料セミナー、鳥グッズの出展、さらには大抽選会と、あっという間の1日でした! 特にセミナーは殆ど参加しましたが、どれも非常に勉強になりました。
小鳥のお医者さんや鳥用フード、鳥用おもちゃなど戦利品もたくさん入手できました。
愛鳥祭は来年2020年にも開催される予定です(日程は未定)。非常に鳥好きはもちろん、鳥を飼ったことない人にもオススメの鳥イベントなので、ぜひ次回参加してみてください。
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