【中型インコ】オキナインコの性質・特徴、鳴き声と値段について
今回紹介するのは、中型インコのオキナインコ(英語名:quaker parrotもしくはmonk parakeet)です。
コガネメキシコインコやウロコインコなどと同じ南米出身ですが、コニュアには含まれない種類です。
色変わりの種類も多く、お喋り上手なインコとして徐々に人気が高まっており、国内ブリード(繁殖)の個体が増えてきています。
※特徴や性格は個体差があります。性別や年齢によっても大きく異なることもあります。
オキナインコの特徴・性質
オキナインコは中型サイズのインコで、南米のブラジルやボリビア、アルゼンチンなどに生息しています。
英語名では「Quaker Parrot」または「Monk Parakeet」と呼ばれます。
体長は頭部から尾羽まで27~30cmほどで、体重は100g~150g程度です。
胸の部分にある灰色の縁入りの羽が特徴的でウロコのように見えます。
前頭部から胸部・腹部以外は渋めの緑色の羽に覆われており、風切羽はきれいなブルーの羽が生えています。
脚部などはやや明るい黄緑色の羽に覆われています。
鼻の上にあるつむじがチャームポイントの1つになっています。
オキナインコは賢く、おしゃべりが上手
オキナインコは非常に賢いインコで、おしゃべりも言葉もよく覚え、バードトリック(インコ芸)もマスターしやすい種類です。
オキナインコの賢さ・お喋り上手を形容する言葉として「ヨウムに次ぐ」という表現がインコ飼育本にたびたび用いられるほどです。
※いつから言われるようになったか、出典が不明です
オキナインコは飼い主にもとても懐きやすいため、優れたコンパニオンバードと言えます。
我が家のオキナインコも飼い主が話す言葉を真似してよくお喋りしています。
放鳥時にバードトリックのトレーニングをしたところ、輪投げやバスケットなどを次々とマスターするなど、非常に賢い能力を発揮しています。
オキナインコ独自の習性
オキナインコの他のインコにない独特の性質として、巣を自分で作る習性があります。
通常のインコは木のウロ(穴)などを巣にすることが多いのですが、オキナインコは木の上に小枝を積みあげて巣をつくり、繁殖活動や子育てを行います。
そのため、飼い鳥として飼っていても、止まり木などを削ったものを材料にして、巣を作ろうとする個体もいます。
このオキナインコの巣は巨大で、一組のオキナインコのつがいだけでなく、複数のペアのオキナインコが生活しています。
各ペアが繁殖し、子育てを行うのですが、親以外の鳥がほかのヒナの世話をする場合もあるそうです。
さらに、オキナインコ以外の種類のインコも一緒に巣で暮らすことがあるそうです。
そういった巣を作って野生下で生活していたため、縄張り意識も強いです。
ケージを巣と見なして、ベタ慣れの飼い主さんでもケージに手を入れると、威嚇されたり、クチバシで噛まれたという事例があります。
オキナインコの性格
性格はさびしがり屋で甘えん坊です。飼い主に構ってもらいたくて、呼び鳴きなどを繰り返します。
また、飼い主の姿が見えなくなると不安になり、呼び鳴きするケースも多いです。
オキナインコは鳴き声がとても大きいため、音が漏れやすいアパートやマンションでは飼育が難しいです。
一軒家でも呼び鳴きをしやすい個体や鳴き声が大きい場合は、アクリルケージなどの防音対策が必要になってきます。
オキナインコのカラーバリエーション
オキナインコの原種・ノーマルは、緑色と灰色を基調とした、他のインコと比較すると、やや地味な色合いです。
しかし、ヨーロッパで品種改良がおこなわれ、とても綺麗なブルーが生まれました。
現在では、さらなる改良が進み、カラーバリエーションはとても豊富になっています。
- ブルー
- オパーリン
- ブルーオパーリン
- シナモン
- コバルト
- コバルトシナモン
- コバルトバイオレット
- モーブ
- ルチノー
- アルビノ
今では上記のような10種類を超える色変わりが存在しています。
過去はヨーロッパで色変わりが生み出されていましたが、最近は日本でも色々な色変わりが繁殖されており、美しい色変わりに人気が集まっています。
オキナインコの基本データ
- 中型インコ
- 英名:quaker parrot、またはmonk parakeet
- 分類:オウム目インコ科オキナインコ属
- 原産:南米、ブラジル・アルゼンチンなど
- 体長:約29cm
- 体重:100~150g
- 寿命:15~20年
- 値段:60000円~(色変わりはより高価)
- 食性:雑食性(果物や種実類、昆虫など)
- 鳴き声の大きさ:★★★★☆
- お喋りの上手さ:★★★★★
オキナインコのよいところ(メリット)
- お喋りがとても上手で、長文も覚える
- 賢さもヨウムに次ぐと言われ、バードトリックもよく覚える
- 人にもよく懐き、ふれあいやスキンシップも好む
- 身体も丈夫で、暑さ・寒さにも強い
- 品種改良が進み、カラーバリエーションも豊富
オキナインコの注意点(デメリット)
- 中型インコの中でも呼び鳴きの声が大きく、防音対策が必要
- 甘えたがりで、毎日一定時間のスキンシップが必要
- 縄張り意識が強く、ケージに手を入れると、威嚇や噛まれることも
まとめ・終わりに
オキナインコは、インコの中でも賢く、お喋りも上手です。人にもよく慣れ、スキンシップもとることができます。その上、丈夫で飼いやすいため、コンパニオンバードとして、非常に優秀です。
ただ、その反面、甘えん坊で、毎日しっかり時間をかけてかまってあげる必要があります。
鳴き声が中型インコの中でも大きく、アパートなどでは騒音となってしまい、近所迷惑になる可能性があります。アクリルケージなどの防音対策が必須です。
鳴き声の問題を解決できれば、コンパニオンバードとして、とてもオススメのインコです。
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