【中型インコ】ナナクサインコの性質・特徴や鳴き声と値段について

インコ種類

ナナクサインコのオス・雄

ナナクサインコは、オーストラリアやタスマニア原産の中型サイズのインコです。英名は「Eastern rosella」と言い、日本でも古くから飼育されていて、非常に鮮やかで綺麗な色の羽が特徴的なインコです。ナナクサインコの特徴、サイズや性格、鳴き声の大きさや販売価格についてまとめてみました。

※特徴や性格は個体差があります。性別や年齢によっても大きく異なることもあります。

 

ナナクサインコの特徴・性質

ナナクサインコは、日本ではクサインコの仲間として古くから愛鳥家に飼育されてきました。過去の輸入記録によると、戦前の大正時代や昭和初期にナナクサインコの個体が輸入された記録が残っているそうです。

日本では戦前にも輸入された記録があり、古くから飼育されてきたナナクサインコ

ナナクサインコの体長が30cm程度の中型インコです。ナナクサインコの特徴は、なんといっても色鮮やかな羽です。

  1. 赤色
  2. 黄色
  3. 白色
  4. 青色
  5. 緑色
  6. 紫色
  7. 黒色

上記の7種類の色の羽を持つことから日本名で「ナナクサインコ」と名付けられました。

ナナクサインコのオス・雄

頭部は赤い羽で覆われ、頬部は白い羽、腹部は黄色、背中や翼は黄色と黒が混ざり、風切り羽は紫(濃紺)、尾羽は緑と青が混ざっています。原種は目立たない色をしている種類が多い中、ナナクサインコはノーマル種でも非常に色鮮やかで美しいです。

ナナクサインコはオスとメスで羽の色など見た目が大きく異なるわけではありません。しかし、一般的にメスの方が小さいと言われ、雌雄判別の基準とされています。

ナナクサインコのメス・雌

 

ナナクサインコの性格

ナナクサインコは、他のクサインコ系のインコ同様に、飼い主に甘えることが少なく、過度なスキンシップを好まない性格の個体が多いです。慣れれば手乗りにもなりますが、臆病で神経質な性格なため、あまりふれあいを行わず、その美しい姿を鑑賞するのがオススメです。

 

ナナクサインコの鳴き声の大きさ・おしゃべり

ナナクサインコの鳴き声はそれほど大きくありません。そのため、集合住宅などでも飼いやすい種類のインコです。

ナナクサインコはお喋りがそれほど上手ではありません。さえずりなどは得意なので、口笛をマネしたりすることは可能です。

カラーバリエーション・亜種

ナナクサインコは、古くから品種改良が行われてきた個体で、色々なカラーバリエーション(色変わり)が存在しています。ノーマルの原種以外にも、

  • オパーリン・レッド
  • シナモン
  • シナモン・レッド
  • ルチノー
  • ルビノー

と羽色が異なる様々なカラーの個体が生まれています。2000年以降にルチノーやルビノーなど、ノーマルと大きく異なる品種ができました。これらの色変わりは珍しいため、ノーマルに比べ、お迎え価格が高値になっています。

ナナクサインコの色変わり・ルビノー

ナナクサインコの亜種としては、地理的な条件から以下の3種類が知られています。

  1. ナナクサインコ(オーストラリアサウスウェールズ州~ヴィクトリア州)※基亜種
  2. キセナナクサ(オーストラリアニューサウスウェールズ州北部~クイーンズランド州北東部)
  3. タスマニアナナクサ(タスマニア島)

 

インコの基本データ

  • 中型インコ
  • 分類:オウム目インコ科ヒラオインコ属
  • 英語名:Eastern rosella
  • 原産:オーストラリア南東部、タスマニア
  • 体長:約30cm
  • 体重:約90~120g
  • 寿命:約15年
  • 値段:18000円~(ルビノーなどは約40000円)
  • 食性:雑食性(花の蜜や昆虫も)

ナナイロの色鮮やかな羽に覆われているナナクサインコ

※体長・体重や寿命は個体差があります。価格も変動する場合があります。