【鳥ニュース】2016年に警視庁に届いたペットの落とし物は約1000件!その内インコが140羽(朝日新聞・東京版)

鳥ニュース

本日、2017年8月20日の朝日新聞・朝刊、東京版に、警視庁に届けられるペットの落とし物、遺失物に関する記事が掲載されました。

『動物「拾いました」年1000件 昨年警視庁 世話・飼い主探し大変』という見出しで、地域面(29ページ)に掲載されました。朝日新聞デジタルに掲載された記事は以下のリンクから参照できます。

犬やカメ、フクロウも…警視庁に届く動物、年1000件

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2017年8月20日付朝日新聞朝刊・東京版の記事

 

■新聞記事の概要

2017年8月20日付の朝日新聞・朝刊に掲載された記事の概要を紹介します。リード前文を引用します。

犬や猫、鳥やカメ、はてはフクロウやハリネズミまで……。警視庁にはさまざまな動物が「落とし物」として届く。昨年の届け出は約1千件。傘や財布と違い、こうした落とし物が困るのは、放っておくと、体が弱ったり、死んでしまったりすることだ。警視庁は慎重に取り扱い、飼い主に返している。

 

■迷子のヨウムが保護されたエピソードが紹介

2016年5月上野署にヨウムが保護された

記事の本文では、冒頭に、5月に東京の上野署にヨウムの飼い主がやってきたところからスタートします。飼い主の方が窓を開けた隙にヨウムが逃げてしまったとのことでした。幸いにも、逃げた1時間後に、110番通報があり、警察に保護されました。その後、愛鳥家のネットワークを通じて広まり、飼い主の方が保護されたことを知ったとのことです。

 

■動物の落とし物は法律上、「準遺失物」

遺失物法という名前の法律では、ペットは準遺失物にあたり、警視庁では、常備している動物保管用のケージで、職員がお世話しながら飼い主を探すとのことです。準遺失物の警察での保管期限は3か月のため、それ以後は預かり手や引き取り先を探すとのことです。

 

■2016年に警視庁に届けられた動物は1082匹

朝日新聞の記事によると、2016年の1年間に、警視庁に届けられた動物の数は1082匹ということでした。その内訳は、以下の通りです。

  1. 犬  :575匹(53.1%)
  2. インコ:140羽(12.9%)
  3. 猫  :133匹(12.3%)
  4. カメ :71匹(6.6%)

犬・猫の飼育数は圧倒的ながら、落とし物として届けられるのは、インコが2位ということでした。落とし物のうちの1/8を占めています。それだけ、犬や猫と比較して、逃がしてしまう、迷子になるケースが多いのだと推測されます。

さらに、記事に掲載されたデータには、落とし物として届けられたペットの動物のうち、飼い主の元に帰ることができたのは、

  • 犬・猫  :7割
  • それ以外:2割

インコなどの鳥は、それ以外に含まれます。そのため、届けられた10羽のうち、2羽しか飼い主の元に帰ることができなかったことを示しています。(他の生き物も含まれるため、数値は増減します。)

 

■中には捨てられた可能性がある生き物も

落とし物として届けられた生き物の中には、逃がしてしまったり、迷子になった個体以外にも、捨てられた可能性がある生き物もいると、警視庁遺失物センターのセンター長が語ります。しかし、それでも、飼われていた形跡があれば、飼い主を全力で探すということでした。警察職員の方の大変さ・努力が伝わってくる記事でした。

 

■終わりに

今回、2017年8月20日の朝日新聞朝刊・東京版に、『動物「拾いました」年1000件 昨年警視庁 世話・飼い主探し大変』という記事が掲載されました。東京都の警視庁に落とし物として届けられた生き物は、年間1082匹いるという内容でした。

そのうち、インコは140羽と割合は高めです。やはり空を飛べるため、他の生き物よりも、逃がしてしまいやすいようです。さらに、飼い主の元に戻ることができるのは2割ということで、とても低い数字でした。

こういった点を考えると、愛鳥さんが外に飛んで行かないように、愛鳥家がしっかり迷子・ロストを防ぐことが重要です。夏場で窓を開けやすい季節がまだまだ続くので、より一層注意をしていきたいです。

 

※迷子の鳥を見かけた場合は、以下の記事に記載したように、ぜひ保護していただければと思います。

迷子の鳥を見かけたら、保護した方が良い理由と保護する方法