オーブンレンジでインコの死亡事故も!新品購入時は要注意~愛鳥に有毒なガスが発生
フライパンなどのテフロン加工製品の使用した際に、有毒なフッ素ガスが発生するのと同様、オーブンレンジも取扱いに注意が必要です。オーブンレンジ使用時にインコやフクロウ、フィンチなどの飼い鳥の死亡事故が多数発生しています。今回は、オーブンレンジの危険性・有毒性と注意点について解説します。
テフロン加工は鳥に危険!
先日、テフロン加工のフライパンから鳥に有毒なフッ素ガス(PTEEガス)が発生することを紹介しました。
テフロン加工フライパンで鳥に有毒なガス発生!インコ死亡事故も~料理時は換気など要注意
テフロン加工のフライパンで料理中に部屋にいたインコが落鳥する事故が毎年発生しています。テフロン加工は、フッ素樹脂をコーティングすることで、焦げ付きや汚れを抑える効果があります。そのため、色々な製品でテフロン加工(フッ素樹脂コーティング)が施されています。
テフロン加工の製品まとめ!愛鳥家が気を付けたい鳥に危険な身近な器具
オーブンレンジでも死亡事故例
そんなフライパンと同様に気を付けたい調理家電に、オーブンレンジがあります。オーブンレンジは、電子レンジやオーブン機能があり、料理をする人には必須の家電です。
ネット上にもブログやSNSなどで、オーブンレンジ使用時に、飼っているインコが死亡する事故が多数報告されています。鳥を専門とした動物病院「横浜小鳥の病院」のブログでも、オーブンレンジ使用時に起きた事故について詳細な情報が掲載されています。
【重要】オーブンレンジ使用における注意喚起|横浜小鳥の病院ブログ
オーブンレンジから様々なガスが発生
横浜小鳥の病院のブログ記事によると、該当のオーブンレンジにはテフロン加工が施されていなかったため、フッ素ガスは発生していませんでした。しかし、それ以外に、以下のガスが発生していたとのことです。
- デカメチルシクロペンタシロキサン
- シロキサン類
- エチルベンゼン
- ベンゼン
- オクタメチルシクロペンタシロキサン
- スチレン
- トルエン
- キシレン
これらのガスの発生量は人体に影響がない程度の微量、とメーカーが報告しています。しかし、鳥は呼吸器官が人間に比べ発達しており、身体もとても小さいです。そのため、これらのガスによって、インコが死に至った可能性が非常に高いです。
オーブンレンジを使用する際は、必ず換気扇や窓を開けて、換気を徹底しましょう。できるだけ、鳥がいる空間を隔離することが求められます。
新品の初使用時は要注意
愛鳥家のお家で特に気を付けたいのが、新品のオーブンレンジを初めて使用する時です。
新品のオーブンレンジには、工場で製造する際に使用していた、ガス発生の原因となる物質が付着しています。そのため、中古のオーブンレンジを使用していた時は問題なかったのに、新品に買い替えた途端、鳥が落鳥する事故もあったそうです。
新品を購入したり買い替えた際は、換気を徹底した状態で必ず空焼きを行いましょう。購入してすぐに新品のオーブンレンジを使用するのは控えてください。また、空焼きを行った後も、換気扇や窓を開ける換気は必須です。できるだけインコは別の部屋に隔離状態で使用しましょう。
まとめ・終わりに
今回、オーブンレンジの危険性について紹介しました。オーブンレンジについては、テフロン加工のフライパンと異なり、具体的に鳥に危険な物質が何かというのは、解明できていません。しかし、様々な有機物質のガスが発生しており、これらが鳥に有毒なガスであると推測されています。
オーブンレンジを使用する際は、換気の徹底と、インコたちの隔離を行うようにしましょう。特に新品を使用する時は要注意です。使用前に忘れずに空焼きしましょう。
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