インコ用ケージの清掃・殺菌には次亜塩素酸水がオススメ!インコにも安全・安心な消毒液
今回は、次亜塩素酸水という消毒液について紹介します。
次亜塩素酸水は、以前紹介した除菌ウェットティッシュと違い、安全性が高いです。
そのため、ケージや止まり木を清掃する際にオススメの消毒アイテムです。
そんな次亜塩素酸水の殺菌能力や安全性について解説したいと思います。
除菌ウェットティシュのアルコールは危険
除菌ウェットティッシュの愛鳥への危険性について紹介しました。
愛鳥家向けセミナーで獣医の方がウエットティッシュ含まれるアルコール(エタノール)がインコなどの愛鳥に有害であると報告されました。
ケージや止まり木の清掃に使用すると、インコの肝臓に蓄積されていき死に至るケースもあるそうです。
次亜塩素酸水とは
次亜塩素酸水は、食塩水を電気分解することで作られる殺菌・消毒効果のある液体です。
使用後、すぐに殺菌・消毒作用が働くとともに分解も始まるため、安全な消毒液です。
さらに、次亜塩素酸水はアルコール消毒では殺菌が不可能なノロウイルスにも有効です。
厚生労働省のHPなどでも、殺菌方法として推奨されています。
次亜塩素酸水の安全性
次亜塩素酸水は、誤って人間が飲み込んでしまっても大丈夫なほど、非常に安全性が高い物質です。
そのため、厚生労働省からも、食品添加物としても認可を受けています。
厚生労働省が認可する際には、様々な実証実験が行われています。
生き物によるテストも行われるため、安全性は非常に高い消毒液です。
もちろん、インコが次亜塩素酸水を直接摂取するのは良くないですが、アルコールなどのような有毒性はありません。
次亜塩素酸水の使い方
インコの飼育用品に次亜塩素酸水を使う方法を紹介したいと思います。
消毒・殺菌したい部分にスプレーなど次亜塩素酸水で吹きかけます。
少し経過した後に、ティッシュペーパーなどでふき取るようにします。
止まり木などの木製の飼育用品は問題ありませんが、ケージなどの金属製品の場合、そのままにしておくと、錆びる恐れがあります。
しっかり使った後にふき取ることが大切です。
次亜塩素酸水と次亜塩素酸ナトリウムの違い
次亜塩素酸水と似た物質に「次亜塩素酸ナトリウム」があります。
こちらも水に溶かして使用する消毒液で、効果も似ていますが、違いがあります。
- 次亜塩素酸水:弱酸性
- 次亜塩素酸ナトリウム:アルカリ性
この違いから、次亜塩素酸水の方が殺菌能力が高いです。
さらに、次亜塩素酸ナトリウムは、使用後に塩素が残りやすい性質もあり、鳥や人間への危険性もあります。
そのため、両者を比較した場合、次亜塩素酸水の使用がオススメです。
次亜塩素酸水の商品の選び方
AmazonなどのECサイト上でも「次亜塩素酸水」で検索すると、様々な商品が表示されます。
種類としては、スプレータイプや原液を希釈して使用するタイプが一般的です。
希釈タイプのものは、説明書の指示に従い、十分薄めて使用しましょう。
1点気を付けたいポイントがあります。
実は、次亜塩素酸水の商品にも、アルコール成分が含まれているものがあります。
そういった場合、ケージや止まり木のアルコールが付着してしまうため、愛鳥への危険性があります。
そのため、商品の成分をしっかり確認するようにしましょう。
(2018年3月11日追記)次亜塩素酸水の注意点
SNS上で、愛鳥家の方から、次亜塩素酸水の注意点に関する情報提供をいただきました。
まとめると商品の裏の成分をみても簡単にしか書いていないものがあるので商品のHPなどでよーくみて買わないと危険かな?と思いました
勉強不足な自分も今回学びました— リオさんとちーち(中の人) (@sakurasake_hal) 2018年2月26日
ちなみにこちらが商品裏です pic.twitter.com/S9KGBFBwz0
— リオさんとちーち(中の人) (@sakurasake_hal) 2018年2月26日
商品の成分名には、次亜塩素酸水とのみ書かれていますが、かなり強い塩素臭がして、鳥が体調不良になったそうです。
そのため、次亜塩素酸水の商品を選ぶ際は、ネット上の口コミや評価を確認することがオススメです。
次亜塩素酸水は濃度も重要
SNSでフォロワー様より、さらに次亜塩素酸水の濃度に関する情報提供をいただきました。
動物用として次亜塩素酸水の濃度が200ppmというのは濃いというものです。
次亜塩素酸水をメーカー直販しているサイト「ピキャットクリア」によると、
家畜(牛や豚)でも100ppm以上は使いません。通常は50ppmです。
いくら安全な次亜塩素酸水といえど、高濃度ですと弱い粘膜に炎症を起こすことがありますので注意してください。
犬や猫の場合でも徐々に慣らす場合には最初は25ppmの次亜塩素酸水を使うことが推奨されています。
そのため、身体の小さい鳥用ということを考えると、25ppmのものが安全です。
※濃度が高いものを使用する場合は、鳥たちと隔離した場所で使用し、十分乾燥させるようにしましょう。
まとめ・終わりに
今回、ケージや止まり木の殺菌・消毒にも使用可能な消毒液、次亜塩素酸水について紹介しました。
次亜塩素酸水は、食品塩化物として厚生労働省からも認可を受けており、人間が口に含んでも安全です。
そのため、ペットの消毒・殺菌としても用いられています。そのため、愛鳥のケージの清掃にもオススメです。
ただ、次亜塩素酸水の商品の中には、アルコールなど鳥に危険な成分が含まれているものもあります。しっかり商品成分を確認し、使用するようにしましょう。
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