セキセイインコのブリーダーが火災被害!ヒナのお迎え価格高騰が危惧(静岡・浜松)
2018年12月16日(日)に静岡県浜松市にて、鳥小屋が火事の被害に遭い、その中で暮らしていたインコ約4000羽が犠牲になる事故が起きました。亡くなられた子たちはブリーダーが繁殖用に飼育していたもので、そのブリーダーは国内でも大手のブリーダーでした。今回、被害に遭われたことで、今後のペットショップなどで販売されるインコにも影響が出ると推測されます。
静岡県浜松市で鳥小屋が全焼し、約4000羽のインコが被害
前回、インコ生活でも、静岡県浜松市北区の引佐町井伊谷で火事が発生し、鳥小屋などが全焼したことで、鳥小屋に暮らしていた約4000羽のインコが被害にあったことを取り上げました。
冬場の乾燥する時期ということもあり、火は強く燃え広がりました。襲い掛かる火の恐怖から逃れることができず、犠牲となったインコの冥福を祈るばかりです。
被害を受けたのはブリード用のセキセイインコ
事件後、SNSなどで色々な情報が投稿され、犠牲となったインコは、繁殖用のセキセイインコであることが判明しました。
関係者からの続報です
全焼したのはセキセイの禽舎、ラブバ、オカメ、アキクサ、コガネ等の中型インコ、文鳥やフィンチなど他の禽舎はそれぞれ距離が離れているので無事
火元は禽舎に隣接していた物置、近くで物置の所有者が廃材を燃やしていた火が物置に燃え移り延焼。禽舎の運営者の失火ではない
— SIM Hiro a.k.a. しーさん (@sea_sun) 2018年12月17日
自分の愛鳥が静岡出身という愛鳥家の方の投稿を多数見かけました。もしかしたら、火災被害に遭った鳥小屋で暮らしていたかもしれません。
日本国内でも有数のインコブリーダー
今回、犠牲となったインコの飼い主は、日本国内でも大手のブリーダーでした。ブリーダーの方は、日本全国の様々なペットショップや専門店にインコを供給していました。
静岡で火事にて犠牲になったセキセイ4000羽
こちらのブリーダーさんからは毎月250羽のセキセイ達が出荷されていました
年間にすると3000羽の雛が出荷されていました
静岡には他にも多くのブリーダーさんが居ます
一軒から3000羽出荷されお客様の所にたどり着き幸せになるのはいったい何羽になるのか… pic.twitter.com/NIVfrBekpF— ことりのおうち~ふれあいインコカフェ&IG.AQUA (@aqua87871980) 2018年12月20日
Twitterの投稿情報などでは、日本の約7~8割のセキセイインコのヒナがこちらのブリーダー出身という情報がありました。
彼らには全く罪はありません。熱くて苦しかっただろう、と言っても想像を絶するものだと思います。
そう思うと本当にいたたれません。— 🍆毬藻鶏 小鳥㌠🍆 (@Cockatiel_Ichi) 2018年12月17日
国内のセキセイインコの供給が不安定、価格高騰も
大手ブリーダーの繁殖用のセキセイインコ約4000羽が亡くなられたことで、日本国内で流通するセキセイインコの数は少なくなることが見込まれます。ペットショップや専門店にセキセイインコが入店する数も激減し、現在は3000円程度の価格相場で販売されているセキセイインコのヒナの価格が高騰する可能性があります。
しかし、そもそもセキセイインコの価格が、他のインコと比較して安すぎるという声はこれまでも多くありました。
そもそも今までセキセイインコの価格だけ異常に安すぎました。
犬猫とどっこいの寿命を持つ魅力的な鳥なんですから、生体価格が高騰しても何の問題もないです。
セキセイを扱う繁殖者は、
安いから欲がる客ではなく、セキセイだから欲しいと思っている人に向きあって欲しいところです。— ろう飼い主 (@rourousoku) 2018年12月18日
セキセイインコにしろハムスターにしろ、この子を迎える為には少し頑張らないと購入できないぐらいの価格にして欲しいな、、
— 高松 (@hY1B0ohrBKDBQmV) 2018年12月19日
私も常々「セキセイインコが千円前後で買えるなんておかしい」と思ってました。
命の価値を値段と勘違いする人が多い事は勿論、ブリーダーも厳格な管理はその価格帯では不可能だと思う。
生活していけない。— ミノル (@wolflovelove) 2018年12月21日
お小遣い程度の値段でお迎えができるがゆえに、責任を持たず、安易にお迎えする人も中にはいました。それゆえ、価格が上昇することは一概に悪いと言うことはできないかもしれません。
まとめ・終わりに
今回、2018年12月16日に静岡県浜松市で起きた火災事故で亡くなったのは、繁殖用のセキセイインコ約4000羽であることを紹介しました。
被害に遭われたのは日本国内でも有数のインコブリーダーで、日本全国のペットショップや専門店に、インコのヒナを供給していました。今回、繁殖用のセキセイインコが犠牲に遭ったことで、セキセイインコの供給量は激減すると見込まれます。そのため、他のインコに比べ価格が安かったセキセイインコも値段が上昇することが見込まれます。
現在はセキセイインコのヒナは3000円程度で販売されていますが、これから価格の相場が高騰する可能性があります。今後のセキセイインコの流通がどのように変化するのか、注視していきたいと思います。
ディスカッション
コメント一覧
いつも楽しく拝見しております。
昨年ブリーダーでの火災で多くのインコたちが犠牲になったという記事に愕然としましたが、先日(2019/3/10)今のコ(セキセイ・女の子・スパングル)をお迎えしたショップへ行った時、お迎えを待っているヒナの数が目に見えて激減しており、あの惨事の影響か…と改めて胸が痛みました。セキセイでいえば飼育ケースがわずか1ケース、その中に数羽程度であとは全て成鳥でした。ウチのコをお迎えした時は数ケースあったしもっと賑やかな一角だったのですが…。今後は他のショップでも出会うのが難しくなるのでしょうか?お迎え費用の高騰は二次的な影響としても、色んなコに出会えなくなるのは寂しいですね。逆に、お迎え費用が上がることで、命を迎えることの重さを考えるきっかけになってくれれば、とも思います。
ウチのコも出生地が静岡だったのでもしかしたら当該ブリーダーだったのかも…被害にあったインコたちの苦しみは想像に難くないですが、そのコたちの分とともに今のコを大事にしてあげたいですね。
>松本吉信様
コメントありがとうございます。おっしゃる通り、事故の影響はペットショップなどへのヒナの入荷に影響を出ています。もちろん、すべてのセキセイインコのブリーダーが被害にあったわけではないため、ある一定数は入荷されると思います。しかし、7割程度が事故に遭ったブリーダーから卸されていたため、お迎え価格の上昇などは起きると思います。
松本様の愛鳥さんの出生地が静岡とのことでしたので、当該ブリーダーの可能性は高いと推測されます。被害に遭った子達の分まで、ぜひ可愛がってあげてください。