インコなどの小鳥を飼いたい・お迎えしたい人に伝えたい10のこと

2019年1月7日インコお迎え

テレビなどでおしゃべりしたり、歌うインコが取り上げられると、飼い鳥の素晴らしさに「鳥を飼いたい」と思う人も多いと思います。しかし、安易にインコをお迎えすると、お世話が大変だったり、期待したものと違って後悔しかねません。そこで、インコを飼いたい・お迎えしたいと思った人に伝えたいポイントを10個紹介します。

 

鳥もお世話は犬や猫と同じぐらい大変

「インコはお世話が簡単」や「鳥は独り暮らしでも飼いやすい」と言われることがあります。もちろん、犬のように散歩は必要ありません。しかし、毎日のごはん・お水をあげたり、底敷きの交換、ケージの清掃など必要なお世話はたくさんあります。

バードアンドスモールアニマルフェアのウロコインコ(サンチーク)

もちろんお世話にはお金がかかります。犬・猫に比べると、お迎えに必要な金額は少ないですが、ケージや保温器具なども購入しなければいけません。病気になった時の治療費用などを含めると、非常に多額のお金をインコにかける必要があります。

 

構ってもらえないとストレスで毛引き

鳥は鳥かご(ケージ)の中で1日の大半を過ごしますが、1日ずっとケージの中で過ごしていると退屈します。おもちゃなど、インコが楽しめるものを用意することはもちろん、飼い主が放鳥したり、話しかけたりして構ってあげないといけません。

ケージの中で過ごす飼い鳥のセキセイインコ

あまりに構ってもらえず、退屈でストレスを感じると、毛引きなどで自分の羽を抜いてしまう自傷行為を行うこともあります。

 

小さいけれど、鳴き声は大きく、近所迷惑も

インコは他の生き物に比べ、とても小さいです。セキセイインコだと約30g、オカメインコでも約100gしかありません。しかし、小さい身体ながら、鳴き声はかなり大きいです。集合住宅などでは、近隣の住人の迷惑になることもあります。鳴き声の頻度が多いと飼い主にとってもストレスになりかねません。

 

飼い鳥は迷子になりやすいペットNo1

他のペットと異なり、鳥には翼があります。人間の手が届かないところまで飛んでいくことがあります。

インコなどの鳥には翼があり、飛ぶことができるため迷子になりやすい

そのため、他の犬や猫に比べ、迷子になりやすいペットNo1です。SNSでも毎日のように迷子鳥の投稿がタイムラインに流れてきます。

人の手で飼われた鳥は外敵に対抗する術を持ち合わせていません。そのため、迷子になってしまうとお家に戻ってこれる可能性はとても低いです。迷子鳥を防ぐため、放鳥などのお世話をしているときは細心の注意が必要です。

 

インコのクチバシで嚙まれると流血も

インコは種子を食べる種子食が多く、クチバシの大きさが他の種類の鳥よりも大きいです。大型のインコやオウムだと、固いクルミもいとも簡単に割ってしまいます。

そのクチバシで指などを嚙まれると、ただでは済まず、流血することもあります。想像以上の痛みを伴います。

 

インコの寿命は小型でも10年、大型だと50以上の長寿

鳥は非常に長寿な生き物です。

  • 小型インコ:5年~10年程度
  • 中型インコ:15年~30年程度
  • 大型インコ:50年以上

※あくまで目安です。寿命は鳥の種類や個体差があります。

バード&スモールアニマルフェアのこんぱまるのふれあいコーナーのオオバタン

特に大型インコは100年近く生きた事例も報告されています。高齢になってから鳥を飼い、飼い主が先に亡くなってしまうこともあります。鳥を飼うということは何十年にわたって共に生活することを意味します。

 

手を怖がり、手乗りインコにならない場合も

よく人の手や肩に乗って過ごしている手乗りのインコがテレビや動画サイトで目にします。しかし、インコすべてが手乗りではなく、きちんと人間に慣れた状態の子でなければ手には乗りません。また、人に慣れていても、手は苦手な個体もいます。

 

言葉をしゃべらない種類のインコや個体差も

「インコとおしゃべりを楽しみたい」という理由で、インコをお迎えする人は多いと思います。インコは言葉をしゃべる種類が多いですが、お喋りが苦手な種類も存在します。また、一般的にお喋りが上手と言われる種類でも、個体によっては全然おしゃべりしないインコもいます。

セキセイインコ_高い体温で温度低下機能に優れている

期待していたお喋りをしないからといって、保健所や保護施設に持ち込んだり、空に放つことは絶対にやってはいけません

 

お喋りはインコの魅力の1つに過ぎない

おしゃべりができるインコというのは、犬や猫などの他のペットと比較して、魅力的なポイントです。しかし、おしゃべりは、数多くあるインコの魅力の1つに過ぎません。おしゃべりすると思っていたインコがおしゃべりしなくても、絶対に捨てたり、空に放ったりせず、責任を持って飼い続けてください。

一緒に生活するなかで、おしゃべり以外に、たくさんあるインコの魅力に気づくと思います。

 

インコ=家族、素晴らしいコンパニオンアニマル

かつて飼い鳥は鳥かごに入れて、動きや鳴き声を鑑賞することが中心でした。しかし、現在の飼い鳥は、もはや家族同然の存在です。一緒に暮らしていく中で、感情や気持ちがお互いに理解できるようになります。

インコは家族同然の素晴らしいコンパニオンアニマル(オカメインコ)

愛情を持って接すれば、インコは飼い主に幸せを与えてくれます。またインコも飼い主と過ごせて幸せを感じるようになります、インコは本当に素晴らしいコンパニオンアニマルだと確信しています。

 

 

まとめ・終わりに

今回、インコを飼いたい・お迎えしたい人に伝えたい10のポイントを紹介しました。インコを飼うことはお世話や鳴き声、迷子の可能性など注意すべき点があります。特に寿命などは何十年にわたってお世話が必要になるため、本当にお迎えできるか熟慮する必要があります。

しかし、本当にインコは素晴らしいコンパニオンアニマルで、愛情を与えるほど飼い主を幸せにしてくれます。ぜひ、注意すべきポイントをクリアしたうえで、お迎えしていただき、素敵な愛鳥との暮らしを送る人が増えて欲しいと願っています。