インコの嗅覚はどれぐらい?哺乳類と比較して鳥類は嗅覚が未発達

インコ特徴・性質

インコの嗅覚はどれぐらい発達している?セキセイインコ・オスの鼻・ロウ膜の様子

インコなどの飼い鳥の五感の中で、匂いを感じる嗅覚。人間などの哺乳類と比べるとどちらが優れているでしょうか。

今回の鳥類の五感の1つ嗅覚について、解説したいと思います。

 

人間同様インコにも五感が存在

飼い主である人間と同様にインコにも五感が存在しています。

  1. 視覚
  2. 聴覚
  3. 嗅覚
  4. 味覚
  5. 触覚

野鳥同様に飼い鳥もこれらの五感を駆使して、日々の生活を送っています。

その中でもニオイや香りを知覚する嗅覚は、インコではどれぐらい発達しているのでしょうか?

オカメインコルチノーの顔・鼻の様子

 

インコの嗅覚は未発達

インコを含め一般的な鳥類の嗅覚は哺乳類に比べ、未発達と言われています。

哺乳類の多くは夜行性で暮らす性質を持つため、視覚が乏しい代わりにニオイで獲物を検知できるよう嗅覚が発達しました。

しかし、鳥類は、基本的に視覚と聴覚を重点的に使い、獲物や食べ物を見つけたり、天敵の出現を検知します。

五感の中で視覚と聴覚を重点した結果、嗅覚は哺乳類に比べると、インコの嗅覚はそこまで発達しませんでした。

ただ、きちんとインコの鼻の鼻腔内には、匂いを感じることができる嗅覚細胞は存在しています。

インコの嗅覚はどれぐらい発達している?セキセイインコ・オスの鼻・ロウ膜の様子

そのため、香りを嗅ぎ取れないわけではありません。

インコ飼育本「インコドリル」によると、哺乳類の中では嗅覚が優れていない人間と同程度、もしくはやや上回る程度の嗅覚は保有しているとあります。

 

キーウィなどの一部鳥類では嗅覚が発達

ただ、すべての鳥類が嗅覚が未発達というわけではありません。嗅覚が哺乳類並みに発達している鳥類も存在しています。

その代表的な鳥がニュージーランドの国鳥「キーウィー」です。

ニュージーランドの国鳥である飛べない鳥のキーウィー

キーウィーは空を飛ぶことができない鳥で、地面を歩いて生活しています。

主に夜に活動する夜行性の鳥ため、嗅覚を頼りにエサとなる昆虫やクモ、ミミズを採取します。

他の鳥類と異なり、長いくちばしの先端に鼻孔がついており、より獲物のニオイを感じ取れるようになっています。

そのため、キーウィーの嗅覚は哺乳類にも匹敵すると言われています。

 

まとめ・終わりに

今回、インコの五感の中から嗅覚について、どれぐらい発達しているか紹介しました。

一般的な鳥類と同様にインコの嗅覚は、視覚や聴覚に比べそこまで発達していません。

ただ、ニオイはきちんと感じることはでき、哺乳類でも嗅覚が乏しい人間と同程度もしくは少し上回る程度とのことです。