インコの骨折への対処方法!良く起こる事故原因と骨折の予防法、治療期間は?
インコなどの愛鳥のケガに骨折があります。鳥類の骨は空を飛ぶために軽量化されており、骨が折れやすい傾向があります。
そこで、インコの骨折について事故が起こりやすいケースや対処方法、骨折を予防する方法を紹介したいと思います。
インコは人間よりも骨折しやすい
インコなどの鳥類は、空を飛ぶために体重を極限まで軽くしています。その中で、骨も人間のように密に詰まっておらず、中に空気が通るための空洞がある、中空構造になっています。
人間と比較して、ちょっとした衝撃で骨折してしまう、骨折しやすい傾向にあります。
骨折しやすい場所・体の部位は?
インコがよく骨折する身体の部位としては、翼と足が挙げられます。
インコが飛翔中に翼をモノにぶつけてしまったり、ケージ内でパニックになり、翼を羽ばたかせたときにケージの網に挟まったりすると、翼の骨折が起きます。
足の骨折は放鳥して床を歩いている時に飼い主が足を踏みつけてしまったり、ケージを開閉している時に足を挟んでしまった時に起こります。
インコが骨折する事故のケース
インコが骨折事故を起こしやすいケースは3つほどあります。
- 放鳥している時に、飛翔して翼を部屋の物にぶつけてしまう
- 放鳥中に床を歩いていて、飼い主が足や翼を踏んでしまう
- ケージ内でパニックになり、翼をばたつかせ、網に挟まってしまう
特に放鳥時の事故に要注意
骨折事故を起こしやすいケースのうち2つは放鳥時に起こるものでした。
放鳥でケージから出している時は、インコが床を歩いていることが多いので、家で暮らしている人が踏みつける恐れがあります。
インコを放鳥している時は普段よりも足元に注意して歩くよう、飼い主含めた人間側で注意が必要です。
骨折かなと思ったら獣医師の診断を
- インコが翼を広げようとすると、片側を上手く広げることができていない
- 片足を引きずるように歩いている
などの場合、インコが骨折している可能性があります。少しでもインコの行動が普段とおかしいと感じたら、かかりつけの獣医師に診断してもらいましょう。
獣医師の診察では、触診に加えて、レントゲン(X線)検査によって、骨折しているか確認することができます。
もし、骨折している場合は治療として、ギブスによる固定が行われます。
(追記)インコが骨折したら?完治まで治療期間はどれぐらい?
もし、実際にインコが骨折したら、骨がくっつき、元通りに完治するまでにどれぐらいの期間が必要なのでしょうか。
今回、Twitterのフォロワーの方から、情報提供をいただきました。
うちのセキセイちゃんが足を骨折した時のことですが、 鳥さんの骨は1週間から10日頃でつきます。 骨がつくと痛みも大分良くなるそうです
指が動くまで、約1ヶ月、しっかりと握れるまで約3ヶ月でした。
小型のセキセイインコが足を骨折した際は、完治するまでに3ヶ月程度かかったとのことです。
※インコの種類や個体によっても骨折から回復するのにかかる期間は異なります。
骨折の治療事例について情報提供いただいた方のブログに、詳しい経緯が書かれていますので、詳細を知りたい場合は、ぜひお読み下さい。
インコを骨折から予防する方法
インコを骨折から予防する方法としては、以下の3つが必要です。
- インコの翼が広げられるほどの大きさのケージを用意する
- 放鳥中は絶対に目を離さず、床を歩いている時は細心の注意を払う
- カトルボーンやボレー粉、サプリメントでカルシウムやビタミンD3を補充する
ケージのサイズの目安としては、インコが両翼を広げられる空間があるかです。
できるだけ大きいケージの方が事故も起きにくいので、可能な限り広いケージを用意してあげましょう。
また、前述した通り、骨折事故はケージの外にいる時に起きやすいので、放鳥中は、目を離さないようにしましょう。
特にインコは地面を歩いていることも多いので、踏みつけないよう注意を払う必要があります。
また、ガラスなどに向かって飛んで激突することもあるので、厚手のカーテンを用意しておくとオススメです。
どれだけ注意を払っていても、カルシウムなどの栄養が不足していれば、骨も折れやすくなります。
しっかり日ごろの食事からカルシウムやビタミンD3を摂取するようにしましょう。
ペレット食であれば、あまり気にする必要はありませんが、シード食の場合はカトルボーンやボレー粉などの副食、サプリメントなどを併用しましょう。
まとめ・終わりに
今回、インコの骨折について、骨折しやすい身体の部位や原因、対処方法と予防法を紹介しました。
インコ含む鳥類の骨は空を飛ぶために、人間に比べると非常に折れやすい性質があります。
放鳥中の事故とケージ内でのパニックなどが骨折事故の原因となります。
放鳥中はしっかり目を離さず、飛ぶ時に邪魔になるようなものは部屋の中に置かないようにしましょう。
また、翼を広げられる程度の広さがあるケージ、できるだけ大きなケージを用意してあげましょう。
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