天才ヨウムの物語「アレックスと私」文庫版が発売!インコと博士の感動的なノンフィクション

インコ書籍

2020年10月1日にハヤカワ文庫より発売された「アレックスと私」の表紙。著者はアイリーン・M・ペパーバーグ

「アレックスと私」の文庫版が2020年10月1日に発売されました。

アイリーン・ペパーバーグ博士が飼っていた天才ヨウム・アレックスとの30年をまとめた感動的なストーリーです。

2010年に単行本として発売された単行本の「アレックスと私」に新たなコンテンツが追加されています。

 

文庫本「アレックスと私」の概要

  • 書籍名:アレックスと私
  • 著者:アイリーン・M・ペパーバーグ
  • 訳者:佐柳信男
  • 発売日:2020年10月1日
  • 出版社:早川書房
  • 価格:946円

【出版社コメント】亡くなった当時は、ABC、ニューヨーク・タイムズ、エコノミスト、TIME誌などで繰り返し報道され、ほかにマーガレット・アトウッドやテッド・チャンの作品にも登場するなど、アレックスは名実ともに世界一有名で、世界一大きな影響力をもつインコでした。彼が科学者とともに歩んだ旅路は、鳥という生きものについて、そしてヒトという動物のあり方について、多くのことを教えてくれます。

 

天才ヨウム・アレックスの30年

ヨウムのアレックスは、アイリーン・M・ペパーバーグ博士に飼育されていたインコです。

天才的な認知能力や言語能力を持ち、100以上の単語を用いて人間と会話することができました。

アイリーン・M・ペパーバーグ博士が飼育していた大型インコ・ヨウムのアレックスの生前の写真

驚くべきはリンゴの果物を「アップル」ではなく「バナリー」と呼び、アレックスが持つ語彙「バナナ」と「チェリー」から、言葉を作り出して、それを表現したことです。

これは、インコが単に人間の言葉を真似しているだけでなく、人間のような高い言語能力を示しています。

こうしたヨウムのアレックスの研究結果は、多くの人に驚きを与えました。

そんな人々の鳥の高い知能を知らしめたヨウムのアレックスは、2007年に亡くなりました。

最後の言葉として、「アイ・ラブ・ユー」ということばを遺してアレックスが亡くなるまでの波乱の30年を綴ったノンフィクション作品です。

文庫版特典で著者インタビューとよくある質問が追加

今回の文庫本「アレックスと私」は10年前に発売された単行本の文庫本です。

2020年10月1日にハヤカワ文庫より発売された「アレックスと私」の表紙。著者はアイリーン・M・ペパーバーグ

文庫本特典として、単行本にはなかったアイリーン・M・ペパーバーグ博士による著者インタビューとよくある質問が追加されています。

よくある質問にはアレックスの死後、その生態を研究していたヨウムのグリフィンやワートについても言及されています。

さらに、鳥類の音声コミュニケーションの研究者、鈴木俊貴さんによる解説が新規収録されています。

単行本をすでにお持ちの方も文庫本で新たに楽しめるようになっています。

 

まとめ・終わりに

今回、2020年10月1日に発売された文庫本「アレックスと私」を紹介しました。

多くの人々に鳥類が高い知能を持っていることを教えてくれた天才ヨウムのアレックスのストーリーが文庫本になりました。

ヨウムのアレックスと飼い主のアイリーン・ペッパーバーグ博士が一緒に過ごした30年で、驚きのエピソードや感動のストーリーを体験できるノンフィクション小説です。

鳥好きの方はもちろん、動物の心を知りたい人にオススメの一冊です。