身体半分がオス、もう半分がメスの小鳥「ムネアカイカル」がアメリカで発見!
アメリカのペンシルバニア州自然保護区で、身体の半分がオス、もう半分がメスである小鳥が発見されました。
雌雄モザイクのハーフサイダーと呼ばれる鳥が自然保護区で見つかったのは15年ぶりという、とてもめずらしい事例です。
身体半分がオス、もう半分がメスの雌雄モザイク
2020年10月23日のCNNのニュースで、雌雄モザイクの小鳥が発見されたというニュースが報じられました。
発見場所はアメリカ合衆国のペンシルバニア州にあるカーネギー自然史博物館の自然保護区で、ムネアカイカルという種類の鳥です。
右側の翼の内側にはオス特有の赤い羽、左側の翼の内側にはメス特有の黄色い羽が生えていました。
また翼の大きさに関しても、発見されたムネアカイカルの右側の翼のほうが、左側の翼よりもわずかに長かったそうです。
この自然保護区には約80万羽もの鳥類が生息しているそうですが、これまで60年間の調査の中で、こうした雌雄モザイク(ハーフサイダー)が発見されたのは5羽しかいないそうです。
ムネアカイカルとは?
ムネアカイカルはスズメ目フウキンチョウ科の鳥類です。
オスとメスで羽の色が異なり、見た目の見分けがつく雌雄異体の鳥です。
今回発見された雌雄モザイクの個体でも紹介した通り、オスのほうがメスよりも赤い羽が生えており派手な見た目をしています。
雌雄モザイク(ハーフサイダー)で1年以上生息
今回発見された雌雄モザイクのムネアカイカルは推定で1歳以上ということでした。
遺伝的によって特殊な見た目になった生き物(アルビノ)は、通常の個体よりも目立ち天敵に狙われやすいため、短命なケースが多いです。
しかし、今回発見されたこうした特異な状態で1年以上に渡って生き延びることができていました。
生殖の面ではオスなのかメスなのかはわかっていませんが、繁殖能力に雌雄モザイクが何らかの影響を及ぼすことは間違いないと保護区の方が述べています。
過去にもハーフサイダーは何度か発見
過去にも2019年にもペンシルバニア州でハーフサイダーの個体が発見されています。
右半身がオス、左半身がメスの鳥が見つかる なぜ起きる? 珍しい鳥の雌雄モザイク「ハーフサイダー」(ナショナルジオグラフィック)
このときは今回のムネアカイカルとは異なる種類のショウジョウコウカンチョウでした。
専門家によると、過去15年程度の調査データからハーフサイダーの個体が発生する確率はおよそ100万羽に1羽だそうです。
まとめ・終わりに
2020年9月24日に身体半分がオス、もう半分がメスのムネアカイカルが米ペンシルバニア州で発見されました。
明らかに左右で異なる羽の色になっており、大きさも少し異なっている個体でした。
また、年齢は1歳以上ということで成鳥としてしっかり生き延びることができていることも驚きです。
過去にも雌雄モザイク(ハーフサイダー)の鳥類は発見されており、そうしたハーフサイダーが起こる原因について気になるところです。
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