細川博昭氏の新刊「長生きする鳥の育てかた」レビュー!愛鳥の寿命を伸ばす方法の解説本

目次
「長生きする鳥の育てかた」概要
- 書籍名:長生きする鳥の育てかた: 愛鳥と末永く幸せに暮らす方法、教えます
- 著者:細川博昭
- 出版社:誠文堂新光社
- 発売日:2021年3月17日
- 価格:1760円(税込)
著者は老鳥の飼い方でお馴染みの細川博昭氏
「長生きする鳥の育てかた」を出版されたのは、サイエンスライターの細川博昭氏です。 細川博昭氏は自身も愛鳥家で20歳を超えるオカメインコを飼育されています。 20歳を超える老鳥のオカメインコの飼育経験されて、執筆されたのが「うちの鳥の老いじたく」です。【鳥本】「うちの鳥の老いじたく」レビューと書評!老いた愛鳥の老後について知りたい情報満載
横浜小鳥の病院・海老沢和荘院長も協力
細川博昭氏は、愛鳥のかかりつけ医として横浜小鳥の病院に通院されているそうです。 そうした縁から、「長生きする鳥の育てかた」では、横浜小鳥の病院の海老沢和荘先生も協力されています。横浜小鳥の病院は、日本全国でも最も鳥の医療が進んでいる病院です。 そんな日本トップレベルの病院による科学的な寿命を伸ばす、長生きの鳥の育て方が学べる一冊です。細川博昭先生の新しい本「長生きする鳥の育てかた」が発刊となります。
取材協力しています。共に生活する上での注意点が盛り沢山です! ぜひ読んでみてください。 pic.twitter.com/MSY8DtOt3i — 海老沢和荘 (@kazuebisawa) March 16, 2021
寿命を縮める+寿命を伸ばす飼い方を学べる一冊
「長生きする鳥の育てかた」では、鳥が短命になる理由や命を落としてしまう理由についてまとめています。
元々親からの遺伝的な関係で短命な場合もありますが、ヒナ・幼鳥のころの子育てが、その後の寿命に影響すると言います。
ヒナの飼育や子育ての方法に言及する飼育本はありましたが、ヒナの飼育がその後の寿命に大きく影響するとここまで言及しているのは、本書が初です。
まだ身体ができていないヒナのころの飼育において、気をつけるべきポイント、人が育てる場合と親鳥が育てる場合の両方について解説されています。
また、日頃の食事や、飼育環境、飼い主の行動が寿命に大きく影響しています。
「長生きする鳥の育てかた」で解説されるように適切に飼育すれば、寿命を縮める飼育を減らすことができるとのことです。
インコなどの飼い鳥の寿命を縮める短命になる要因を取り除けば、おのずと長寿になると、著者の細川博昭氏は説きます。
今までの飼い方=寿命を縮めていた!?
鳥の飼育自体は、日本でも古来から行われており、江戸時代から十姉妹や文鳥などの鳥類が飼育されていました。 そうした長い期間の間に、鳥の飼い方というのが生まれてきました。
しかし、昔から当たり前と言われてきた、鳥の飼い方の中には実は間違っているものも含まれています。
間違っている鳥の飼い方の中には、逆に鳥の寿命を縮めてしまうような飼育方法もあります。
そうした状況下で愛鳥に長生きしてもらうためには、『飼い主の知識と理解が要』と、「長生きする鳥の育てかた」では書かれています。
ベテランの飼育者であっても常に飼育方法に関する情報集めのアンテナが大切です。
飼い鳥の寿命に直結する食べ物にフォーカス
「長生きする鳥の育てかた」では、寿命を左右する要素として食事の重要性を説いています。 食事に関しては、1章まるまる割いて説明しているのに加え、他の章でも身体を作る食べ物の重要性が要所で説明されています。 栄養バランスのとれた食事を与えることに加え、「肥満」の危険性についても指摘しています。 インコがご飯をたくさん食べている様子がかわいくて、つい食事やおやつをあげすぎてしまいがちになります。 しかし、本書では「肥満はのちの鳥生のすべてを壊す」とのフレーズで、肥満がもたらす病気の危険性と、間接的に死の原因になりうると述べています。 「長生きする鳥の育てかた」を読むことで、飼い鳥の食事の考え方を今一度捉え直すことができます。インコを飼う上で鳥を知ることの大切さ
「長生きする鳥の育てかた」を読んで、個人的に勉強になった点は、「鳥がどんな生き物か?」改めて知ることが大切ということです。
細川博昭氏では、鳥という生き物を理解することが、愛鳥の長生きに繋がると主張されています。
哺乳類に比べ、鳥類は研究が遅れていましたが、この20年で研究が進み、色々なことが明らかになってきているそうです。
鳥類というのはどういった生き物か、身体のつくりや鳥の心について理解することが寿命の伸ばすことに繋がります。







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