【放送後追記】5月15日のダーウィンが来たは多摩川に住むセッカ特集!裁縫をする鳥類のスクープ!
明日2022年5月15日にNHK総合の「ダーウィンが来た!」で鳥類の「セッカ」が取り上げられます。
東京の多摩川で暮らす小型の鳥であるセッカが草を巧みに縫い合わせて巣を作る様子を、世界で初めて映像で捉えたスクープが放送されます。
※セッカ特集「多摩川で大スクープ 鳥が裁縫をした!」が放送されたので、放送内容を追記しました。
5月15日放送の「ダーウィン来た」概要
- タイトル:「多摩川で大スクープ 鳥が裁縫をした!」
- 放送日:2022年5月15日(日)19:30~19:58
- 放送局:NHK総合
- 番組HP:ダーウィンが来た!(NHK)
東京の驚きの大自然が詰まった「多摩川トライアングル」。今回ここで撮影されたのは、なんと草を精巧に縫い合わせて巣を作る野鳥。世界で初めてとらえた超絶技巧を大公開!
2019年から東京・多摩川の自然に密着しているシリーズ第4弾!ついに動物カメラマンの平野伸明さんが世界初スクープに成功!主人公は草原の小鳥セッカ。なんと人間顔負けの裁縫の技で巣を作るという。試行錯誤の末、クチバシで草に穴を開け、謎の糸を何度も通して草を縫い合わせる見事な技を初撮影!糸の端を玉留めで固定したり草の縁ギリギリを縫ったりと驚きの精巧さが見えてきた。子育ての試練にも完全密着。
セッカはスズメよりも小さい鳥類
ダーウィンが来たで取り上げる「セッカ」は、スズメ目セッカ科に分類される鳥類です。
全長12.5~13cm、体重は約10gほどでスズメよりも小さい鳥です。
セッカの体は淡い褐色の羽で覆われており、頭から背、翼の上面には黒褐色の小縦斑が生えています。
セッカはオスとメスで見た目の様子が変わらない、雌雄同体です。
多摩川の密着シリーズの第4弾
今回のダーウィンが来たの放送は、東京・多摩川の自然に密着しているシリーズです。
多摩川の自然に密着しているシリーズは2019年より放送されており、今回が第4弾となります。
動物カメラマンの平野伸明さんが世界初となるスクープ映像を収めました。
鳥類のセッカが裁縫をするスクープ!?
多摩川に生息する小鳥・セッカが裁縫をする様子がダーウィンが来たで取り上げられます。
セッカは自分たちの巣を作る際に、草とクモの糸を縫い合わせて制作します。
糸の端を玉留めで固定したり草の縁ギリギリを縫ったりという、人間顔負けの裁縫技術が映像で確認されたそうです。
実際にセッカがクモの糸を集め、草を縫い合わせて巣を作っていくのか、とても気になります。
そうしたセッカが裁縫によって作り上げた巣を使って、産卵からヒナを子育てをする様子にも密着放送される予定です。
(追記)セッカ特集の放送内容
広大な多摩川の中流にある多摩川トライアルシリーズとしてとんでもない映像が撮影できたと紹介がありました!
2019年に多摩川トライアルは背丈の高い木々が多かったそうですが、台風による洪水が起きたことで環境が変化しました。
流木の下にたくさんの魚が集まったり、イタチが来るようになるなど、生態系にも変化が生じました。
低い草原の多摩川トライアルにセッカが登場
動物カメラマンの平野伸明さんが2021年春から多摩川トライアルで撮影し始めたのは、セッカです。
セッカは謎に包まれた裁縫の技を持つ小鳥です。
放送ではセッカのオスが同じ仲間同士で縄張り争いをする様子が放送されました。
その縄張り争いしていた場所を探すと、セッカが巣作りを始めた様子が確認できました。
セッカが裁縫で巣作りする映像は初撮影
その巣に戻ってきたセッカは何か糸のような塊を持ってきています。
塊を引っ張ってほぐした後、糸にしているようです。
セッカは草に穴を開けて、糸を通して縫い合わせる様子を捉えることができました。
さらに、草に糸を縫ったあとは、糸の端の部分は丸く玉止めのような形なっており、糸の玉が草から抜けず解けないようにしていました。
日本の野鳥がこのような芸当をする様子は、専門家でも見たことがなく、今回その詳細が初めて明らかになりました。
セッカが運んだはクモの特別な糸
セッカの巣に使われているのはまず低い草です。
草を重ね合わせることで土台を作り、重ねた草が離れないように糸で縫い合わせます。
次に草の上部を他の草と縫い合わせることで巣の壁を1週間かけて作り上げます。
ここで、ひげじいが糸の正体をひらめたといい、植物の綿をあげました。
しかし、ナレーターの方にそうではないと言われ、次に出したのが「クモの糸」でしたが、普通のクモの巣の糸ではありません。
蜘蛛の巣の糸はベタベタしており、巣を裁縫するのには適していません。
セッカが巣作りに使うクモの糸は、クモが卵を守るために吐き出す特別な糸を使うそうです。
このクモが卵を守るために吐き出す糸はベタつかず、セッカの巣作りにピッタリな材質です。
巣を作ったセッカのオスはペア探し
巣を作ったセッカのオスは盛んに鳴き始めました。
飛び上がったオスは空を急上昇したり、急降下したり不思議な飛び方をしているのは、メスにアピールするためでした。
そのアピールを見つけたメスは、オスが作った巣を見に来ます。
セッカのメスはオスの巣を念入りに確認します。
セッカのパートナー選びは巣の出来栄えで、ペアになるか決定します。
メスのセッカが巣を気に入ったことを表す「チガヤ」の綿毛を持ってきたことでペアが成立しました。
このチガヤの綿毛は巣の中に入れることで、寒さや雨から我が子を守ることができます。
草原にあるものをオス・メスそれぞれが駆使しながら、巣を作り上げます。
密着!大草原の小さな家
セッカのメスがエサとなる虫を加えているところを発見します。
その後、セッカのメスの行き先は予想通り、巣のところで、先程捕まえた虫をヒナに与えています。
実はセッカの子育てにはオスは関わらず、メスだけで行うそうです。
セッカの巣は草原にあり、天敵となるイタチなどたくさん暮らしています。
そのため、ヒナたちも親鳥にアピールする際も声を出すことはありません。
巣に捕食者のマムシが
そんな巣に捕食者であるマムシがやってきました。
メスの親鳥のセッカは必死にマムシを追い払おうとしますが、残念ながら体の小さなセッカでは追い払うことはできませんでした。
その結果、マムシが巣に侵入してしまい、ヒナたちが襲われてしまいました。
こうなってしまうと、セッカにはどうすることもできません。
どんなに草の中に隠した巣でも、敵の攻撃を回避することはできないそうです。
なぜセッカのオスは子育てに参加しない?
ここでひげじいはなぜオスは子育てしないか怒りの疑問が挙がりました。
しかし、セッカのオスには役目があり、子育てをしないとナレーターの方から説明がありました。
セッカが子育てに成功する可能性は3割程度しかないため、何度も子育てを行うそうです。
そのため、セッカが何度も子育てできるようにオスは巣作りに専念し、1シーズンで多いと20個もの巣を作るそうです。
ただ、多摩川のセッカは動物カメラマンの平野さんによると、半分近いヒナが育ったとのことでした。
生まれて12日でセッカは巣立ち
子育てが順調に進んでいた巣では、子どものセッカが巣から出てきました。
草原の豊富なエサと献身的な親鳥の子育てによって、ヒナは生まれてわずか12日で巣立ちます。
巣立ちのタイミングでは大きさは大人と同じサイズです。
ただ、まだエサを取ることができないため、親鳥から草に隠れてエサを分け与えてもらいます。
巣立った子どもは自分でもエサが取れるようになり、秋には越冬のため、南に渡っていきます。
念願のセッカの裁縫を撮影した平野カメラマンの声
世界で初めてセッカの裁縫を撮影した動物カメラマンの平野さんは、撮影できたことに対し、以下のコメントを述べました。
セッカの裁縫が撮影できて本当にうれしかったです。生き物たちは川という変化し続ける環境を上手に利用しているとあらためて思いました。
その平野さんは2022年に新しい多摩川トライアルに撮影ポイントを見つけます。
そのポイントは草むらにトンネルのような茂みができており、そこをイタチが通っています。
そのイタチが向かう先には魚の鱗がありました。
イタチが魚を加えている映像を捉えたことで、水中で魚を狩る映像を撮影したいという抱負を述べました。
まとめ・終わりに
今回、2022年5月15日に放送予定のダーウィンが来た!「多摩川で大スクープ 鳥が裁縫をした!」を紹介しました。
東京の多摩川に生息する小型の鳥類である「セッカ」が裁縫する様子を世界で初めて映像で捉えました。
多摩川に生えている草をクモの糸を縫い合わせて巧みに巣を作るという驚きの内容です。
そうして裁縫によってできた巣を使ったセッカによる、試練の子育てにも密着します。
鳥類・セッカが裁縫を行う映像を見たい方は、5月15日に放送される「ダーウィンが来た」をぜひご視聴ください。
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