コンパニオンバード人気ランキングの変遷まとめ~時代とともに移り変わる人気の鳥
インコなどのコンパニオンバード人気ランキングについて時代による推移を調査してみました。過去に雑誌「コンパニオンバード」で行われた飼いたい鳥のランキングから、人気の種類のインコやオウムについて変化・推移を分析したいと思います。
鳥ははるか昔から飼育対象として人気
鳥は昔からペットとして日本人に人気でした。平安時代の頃に貴族の間で、鳥を飼育に鳴き声を楽しむ生活が文献に記録されています。
さらに、
そこで今回は2000年以降の飼い鳥であるコンパニオンバードの人気の移り変わりを調査してみました。
愛鳥家雑誌「コンパニオンバード」から調査
今回は、インコ飼いの人や鳥を飼っている人には、お馴染みの「コンパニオンバード」を元に調査を行いました。コンパニオンバードが2004年に創刊されてから、鳥の人気ランキングが紹介されたのは、以下の4つの号です。
- コンパニオンバード1号 (2004年4月出版※創刊号)
- コンパニオンバード20号(2013年12月17日出版)
- コンパニオンバード22号(2014年12月11日出版)
- コンパニオンバード24号(2015年12月11日出版)
創刊号で2004年に1度ランキングが発表後、10年近く経って、2013年から毎年コンパニオンバードで人気ランキングが発表されています。人気ランキングは、こんぱまるやえとぴりかなどの鳥専門店が協力して、コンパニオンバード編集部が集計したものです。
①コンパニオンバード創刊号(2004年4月出版)
『人気のコンパニオンバード・ランキング』
- 1位 オカメインコ
- 2位 ヨウム
- 3位 ブンチョウ
- 4位 セキセイインコ
- 5位 コザクラインコ
- 6位 ボウシインコ
- 7位 モモイロインコ
- 8位 キンカチョウ
- 9位 ジュウシマツ
- 10位 コガネメキシコインコ
②コンパニオンバード20号(2013年12月出版)
『第1回コンパニオンバード・ランキング』
~飼ってみたいっ!鳥さん20種あつめてみました~
- 1位 サザナミインコ
- 2位 ヨウム
- 3位 オカメインコ
- 4位 モモイロインコ
- 5位 セキセイインコ
- 6位 ウロコインコ
- 7位 マメルリハインコ
- 8位 コザクラインコ
- 9位 文鳥(ブンチョウ)
- 10位 タイハクオウム
- 11位 ネズミガシラハネナガインコ
- 12位 ボウシインコ
- 13位 アキクサインコ
- 14位 シロハラインコ
- 15位 キバタン
- 16位 オオハナインコ
- 17位 ボタンインコ
- 18位 ゴシキセイガイインコ
- 19位 コバタン
- 20位 コンゴウインコ
③コンパニオンバード22号(2014年12月出版)
『第2回コンパニオンバード・ランキング』
~飼ってみたいっ!人気の鳥さん20種~
- 1位 オカメインコ
- 2位 ヨウム
- 3位 ウロコインコ
- 4位 モモイロインコ
- 5位 シロハラインコ
- 5位 セキセイインコ
- 5位 タイハクオウム
- 8位 サザナミインコ
- 9位 ズグロシロハラインコ
- 10位 セネガルパロット
- 11位 オキナインコ
- 12位 コザクラインコ
- 13位 コンゴウインコ
- 14位 キバタン
- 15位 コガネメキシコインコ
- 16位 ボウシインコ
- 17位 マメルリハインコ
- 18位 オオハナインコ
- 19位 ブンチョウ
- 20位 ワカケホンセイインコ
番外編:コンパニオンバード読者版ランキング
- 1位 セキセイインコ
- 2位 オカメインコ
- 3位 ブンチョウ
- 4位 コザクラインコ
- 5位 オキナインコ
- 5位 マメルリハインコ
- 7位 ウロコインコ
- 7位 ヨウム
- 7位 ワカケホンセイインコ
④コンパニオンバード24号(2015年12月出版)
『第3回コンパニオンバード・ランキング』
~飼ってみたいっ!人気の鳥さん10種~
- 1位 セキセイインコ↑(+4位)
- 2位 オカメインコ↓(-1位)
- 3位 ブンチョウ↑(+16位)
- 4位 キンカチョウ―(なし)
- 5位 サザナミインコ↑(+3位)
- 6位 コザクラインコ↑(+6位)
- 7位 ホオミドリウロコインコ↓(-4位)
- 8位 マメルリハ↑(+3位)
- 9位 ヨウム↓(-7位)
- 10位 シロハラインコ↓(-5位)
飼い鳥の人気ランキング変遷を分析
コンパニオンバード紙面で4回ほど行われた、「コンパニオンバード・ランキング」の順位の変動をグラフで表してみました。
※2015年ランクインした10種のみ抽出
2015年はトップをセキセイインコに譲りましたが、オカメインコが圧倒的な人気を誇ります。
直近の傾向を見ると、小型のインコや文鳥が人気であることが分かります。特に文鳥は、2014年は19位だったのが、2015年は3位にまで上昇しています。
その反面、お喋りが上手で賢いヨウムは2015年のランキングでは大きく順位を落としています。ヨウムは大型サイズのインコのため、お世話が大変であることやお迎え価格が高騰していることが理由に考えられます。
やはりインコブームなどで鳥を飼いたい人が増えており、その中でも飼いやすいと言われる小型・中型のインコが選ばれているのだと推測します。
まとめ・終わりに
今回、2004年から2015年に行われた4回のコンパニオンバードの人気ランキングを元に、人気の遷移・移り変わりについて分析しました。
直近では、お世話もしやすく、鳴き声も小さくて、マンションやアパートなどの集合住宅でも飼いやすい小型・中型インコの人気が上昇していることが分かりました。
その反面、大型インコの人気が低下し、ヨウムの人気も低下していました。
この人気ランキングは、コンパニオンバードの企画でも好評のようなので、今後もも行われることを期待しています。次はどの種類のインコが人気になるか楽しみです。
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