飼い鳥の食事・シード編~安価で入手しやすい鳥も好きなごはん
2017年2月14日インコお世話
飼い鳥の食事(食餌)について紹介したいと思います。飼い鳥の食事には、大きく分けてシードとペレットの2種類あります。シードは穀物類の食事(エサ)で、それに対して、ペレットは総合栄養食と言われる食事です。今回は、このシードについて、特徴やメリット・デメリットについて紹介したいと思います。
シードは長年に渡って飼い鳥の主食
シードは昔から鳥のえさとして用いられてきました。アワやヒエ、キビなどの雑穀からオーツ(燕麦)などの穀物や植物の種です。鳥は野生でも、これらの食べ物を主食として食べてきました。
シード食のメリット・デメリット
シード食のメリット・デメリットを紹介します。
シードの利点
シードの欠点
- 摂取できるタンパク質が少ない
- ビタミンなどの栄養バランスがよくない
- シードの種類によっては脂肪分が多い
- 鳥がシードをえり好みし、栄養バランスが偏る
シードの分類~混合/単体や剝き餌/皮付き
お店で売られているシードには、複数の種類がありますが、以下の区分で分けることができます。
- 混合シードか単体シードか
- むき餌か皮付きか
混合シードと単独シードの違い
混合シードは、上記に記載した、アワやヒエ、キビといった何種類かのシードを複数配合したものです。それに対して、単体シードは、アワのみや、ヒエのみといった特定の種類の穀物のみを封入したシードです。単体シードは、特定の1種類のみなので、摂取できる栄養に偏りが生じてしまいます。それよりも、複数ブレンドされた混合シードの方が栄養に偏りが小さいです。そのため、シード食の場合は、単独シードよりも、「混合シード」が推奨されています。ただ、混合シードの中には、ひまわりの種や麻の実といった、脂肪の割合が多いものもあります。これらは1日一粒程度が推奨されているので、含まれている場合は、できるだけ取り除くことをオススメします。
むき餌(殻なし)と皮付き(殻つき)の違い
むき餌とは、穀物の皮を剥いたシードです。それに対して、皮付きは剥かずに、皮がそのままついているシードです。むき餌だと、賞味期限も短くなり、栄養価も皮付きの方があります。そのため、「皮付きの混合シード」が推奨されます。
シードだけでは必要な栄養が不足
ただし、シードの欠点に挙げた通り、シードだけでは、栄養が足りません。理由はシードの主な栄養素が炭水化物や脂肪分だからです。鳥の健康に必要なたんぱく質、ビタミンやミネラルなどが不足しています。また、骨の生成に必要なカルシウムも不足しています。もし、シードのみ食事に与えた場合は、栄養不足に陥ります。
シードと併せて与えたい副菜・副食
そこで必要なのが、副菜・副食です。獣医師や飼育本では、副菜として、青菜が推奨されています。副菜によってシードに足りないビタミンを補います。青菜の野菜では、人間も食べられる小松菜や豆苗がオススメです。
※インコが副食で食べられる野菜をまとめた記事はこちら
インコが食べられる野菜まとめ!愛鳥に副食として与えられる食べ物一覧(飼育本調べ)
その他に副食として、ボレー粉やイカの甲があります。これらは、ミネラルやカルシウムを摂取することが可能です。
そのため、小鳥が栄養バランスに優れた食事をするためには、「混合シード(皮付き)+小松菜+イカの甲(ボレー粉)」といった様々な色々な食材を組み合わせ、栄養バランスのよい食事が大切です。
※野菜を与える際の注意点
ただし、人間が食べている野菜の全てが、鳥に与えてよいわけではありません。野菜の中には、鳥が食べて中毒になったり、体調を崩すものもあります。例えば、アボガドは鳥が食べると中毒症状を発症し、死に至るケースもあります。下記の記事で食べてはいけない野菜や果物をまとめていますので、確認してみてください。
インコなどの飼い鳥が食べてはいけない食べ物まとめ!有毒な野菜やくだもの、穀物など
まとめ・終わりに
今回、鳥の食べる食事として、代表的なシードを紹介しました。
- シードは昔から鳥のエサとして与えられていてる
- 安価で手に入りやすく、さらに長期間保存できる
- 複数ブレンドされた混合シードと1種類の単独シードがある
- 穀物の殻を残した皮付きと、殻を剥いたむき餌がある。
- 栄養価や保存の面から、「皮付き混合シード」がオススメ
ただし、シードだけでは栄養バランスに偏りが生じるため、小松菜などの副菜、ボレー粉などの副食が不可欠です。また、その他に鳥用サプリメントなどで栄養を補強することもできます。鳥さんの健康に過ごしてもらうために、食事は最も重要な要素です。愛鳥さんに栄養バランスに優れた食事を用意してあげましょう。
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