小鳥用ステンレスケージの特徴とメリット・デメリットを解説

2018年9月12日インコお世話

HOEIのステンレスケージはインコやオウムに安全なケージ

愛鳥用のケージとして、ステンレスケージが飼育本などでもオススメされています。ステンレスケージは、一般的な金属製のケージよりも愛鳥にとって安全です。そんなステンレスケージのメリットとデメリットを紹介したいと思います。

 

通常の金属製のケージは経年劣化の恐れ

愛鳥用の一般的なケージは金属製のケージをメッキや塗装しています。しかし、長年使用しているうちに、メッキや塗装が剥がれ、サビが生じます。劣化した部分を愛鳥がかじり、金属中毒などで体調を崩すことがあります。

鉄製のケージはサビが出やすい

 

ステンレスケージの特徴と長所・短所

金属製のケージよりも飼育本や獣医師が推奨しているのが、ステンレスケージです。ステンレスとは、鉄にクロムと呼ばれる金属を添加した合金です。

ステンレスに必要なクロム

一般的に10.5%以上のクロムを鉄に配合したものをステンレスと呼びます。(クロムに加え、ニッケルも添加したステンレスもあります。)

ステンレスの特徴として以下の3つが挙げられます。

  • 耐食性
  • 耐熱性
  • 強度

 

ステンレスケージのメリット

HOEIのステンレスケージはインコやオウムに安全なケージ

愛鳥のケージをステンレスケージにすることで、以下のような様々なメリットがあります。

  1. インコがケージをかじっても中毒などの危険性が低い
  2. 水洗いしても、錆びにくい
  3. 一般的なケージよりも、長持ち

ステンレスケージには鉄にクロムを加えた合金にすることで、表面が強力な酸化被膜で覆われています。また、仮に被膜が剥がれても、再生する原理を備えています。一般的なケージよりも、インコなどがかじっても、中毒症状を引き起こす金属を摂取する可能性が少なく、安全です。一般的な金属製ケージの場合、インコやオウムは噛む力が強いので、メッキや塗装が剥がれることがあります。金属のワイヤーが露出して、そこを噛み続けると、金属を体内に摂取してしまいます。その結果、金属中毒などを引き起こす恐れがあります。

さらに、ステンレスケージは被膜に覆われているので、水洗いしても錆びにくいです。ケージの清掃は面倒な作業で、水洗いができるととても簡単に清掃ができます。お世話にかかる手間を大きく抑えることができます。

一般的な金属ケージは、どれだけ正しい使い方をしていても、数年経過したあたりから、メッキや塗装の剥がれ、サビが生じてきます。そうした結果、愛鳥に危険をもたらす恐れがあります。しかし、ステンレスケージはきちんとメンテナンスを行えば、長い年月使用していても劣化しにくい特徴があります。

SANKOのイージーホームバード37ステンレスケージ

 

ステンレスケージのデメリット

非常に便利なステンレスケージにもデメリットは存在しています。それは「一般的なケージよりも高価である」ということです。

同じサイズの金属製ケージと比較すると、価格が2倍以上の差があることもあります。そのため、まだまだステンレスケージはそれほど普及していません。しかし、ステンレスケージは、通常のケージよりも長期間に渡って使うことができます。費用対効果的に言えば、通常のケージを買い直すよりも、実はお得なケースもあります。

また、「ステンレスケージは重い」というデメリットとして挙げられることがありますが、各ケージメーカーのステンレスケージを、同サイズの金属製ケージと比較としたところ、重量に違いはありませんでした

 

まとめ・終わりに

今回、インコやオウムなどの愛鳥用のステンレスケージを紹介しました。ステンレスケージは、値段は一般的な金属製のケージよりも高いですが、その分、安全性も高く、長期間に渡って使用することができます。数年で金属製のケージを買い換えるよりも、経済的でオススメです。これからインコをお迎えする人はもちろん、すでに飼っている人も、インコやオウムは長生きするので、今からでもステンレスケージを検討してみてください。