シードからペレットに切り替える方法~飼い鳥の食事変更には様々な方法と根気強いアプローチが大切

2017年2月19日インコお世話

インコの食事をシードから総合栄養食のペレットへの切り替える方法

飼い鳥の食事として代表的な、「シード」と「ペレット」の2種類を紹介しました。

今回は、シード食の愛鳥を、現在主流となっているペレット食にどのように変更するか、切り替え方法を紹介したいと思います。

シードの解説記事↓

飼い鳥の食事・シード編~安価で入手しやすい鳥も好きなごはん

総合栄養食・ペレットの解説記事↓

飼い鳥の食事・ペレット編~飼い鳥の栄養バランスを考えた総合栄養食

 

ペレットをインコの主食にするメリット

シードとペレットには、それぞれメリット・デメリットがあり、どちらが優れているということはありません。

総合栄養食であるペレットのほうがシードよりも栄養面でバランスが取れていますが、嗜好性は低く、好まないインコも多いです。

しかし、鳥が病気になった時のことを考えると、普段からペレットを食べ慣らしておきたいです。

理由は、病気の療養食として処方されるのが、ペレットだからです

病気で食欲が落ちている愛鳥が、ペレットを食べ慣れていない場合、療養食用のペレットは食べられない可能性が高いです。

治る病気だったとしても、療養食ペレットを食べないことで、必要な栄養が足りず、症状が悪化してしまいます。

そういった病気などの万が一のために、飼い主としては、日頃から、ペレットを摂取できるようにしておきたいです。

 

ペレットへの切り替えは難しい

ただ、もともと鳥は野生の頃、シードを主食としてきました。

そのため、ペレットとシードを比較すると、シードの方が美味しいと感じる鳥が多いです。

その結果、シードを食べてきた愛鳥にペレットを食事に与えてみても、最初は好まず、食べないケースがほとんどです。

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ここで愛鳥家の方がペレットへの切り替えに失敗し、諦めてしまいます。

ただ、総合栄養食のペレットは、栄養バランスや前述した病気になった場合を考えると、普段から与えておきたいです。

そこで、今回、シードからペレットに切り替えるための、様々な方法を紹介したいと思います。

※今回のペレットへの切替方法は、バードコンサルタント・柴田氏による講演内容や雑誌への寄稿記事を参考にしています。

 

ペレットへの切り替え方法

愛鳥の食事をシードから総合栄養食のペレットに切り替える方法として、バードコンサルタントの柴田氏は以下の6つを紹介しています。

  1. シードの割合を徐々に減らし、その分ペレットを配合する
  2. ペレットをパウダー状にして、普段の食事にふりかける
  3. 好きな野菜・果物を利用
  4. 時間帯を区切る
  5. ペレットを直接、飼い主の手から与えてみる
  6. 飼い主が美味しそうに食べてみる

①シードの割合を減らし、その分ペレットを配合する

いきなり食事をシードからペレットに切り替えても、食べられないことが多いです。

万が一の場合、一切ペレットを受け付けず、衰弱することもあります。

そこで、まずは、今まで与えていた量のシードを少し減らして、その分ペレットを与えます。

②ペレットをパウダー状にして、普段の食事にふりかける

ペレットを少量混ぜていても、インコや文鳥さんが、興味を示さず、まったく食べないケースもあります。

その場合、少しでも、口にペレットを含んでもらうことを目的にします。

そのために、ペレットをすりつぶして、パウダー状にして、それをシード食に振りかけます。

それによって、インコがシードを食べる際に、一緒にパウダーのペレットも口に入ります。

そもそもペレットを一切口にしなかった鳥に、まず食べてもらうという関門をクリアしてもらます。

③好きな野菜・果物を利用

インコがペレットの味を苦手とする場合、好きな野菜や果物と組み合わせることで、食べるケースがあります。

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果物・野菜を細かく切り刻んで、ペレットと混ぜ合わせたり、果汁を絞って、ペレットに染み込ませたりします。

そうすることで、苦手なペレットに鳥さんが好きなものの味やにおいがつき、愛鳥が興味を持つようになって、食べやすくすることができます。

④時間帯を区切る

休日など一日中、鳥と触れ合える日を利用して、午前中はペレットのみ与え、午後からはシードを足すといった風に時間帯ごとに分けて与えます。

午後になるとシードが食べられますが、もし午前中にお腹が空いている場合は、ペレットを食べてみようと思わせることができます。

⑤ペレットを直接、飼い主の手から与えてみる

普段おやつを飼い主さんが直接与えている場合、ゴハン入れにペレットを入れるのではなく、手渡しすることが有効なケースがあります。

飼い主さんの手からもらえるもの=美味しい食べ物と鳥が学習していると、食べてみようする子もいます。

⑥飼い主が美味しそうにペレットを食べてみる

飼い主にとっては、究極的な方法ですが、愛鳥は飼い主が食べているものに興味を持っています。

飼い主さんが食べているものを食べてみたいと思う個体もいるので、鳥の近くで飼い主さんがおいしそうにペレットを食べてみます。

すると、ペレットに興味を示して食べてくれる事例もあったそうです。

ちなみにペレットは鳥が食べられる食事なので、もちろん人間も食べることができます

鳥用の療養食もあるラウディブッシュのペレット

今回紹介したもの以外にも、色々な方法はあります。

鳥は集団で食べる習性を利用して、ペレットを与えた後、飼い主たちも食事をするといった方法も有効かもしれません。

 

ペレットへの切り替えは飼い主さんの根気が大切

上記で愛鳥の食事をシードからペレットに切り替えるための方法を6つほど紹介しました。

6つの方法の1つ目で食べてくれるインコもいれば、6つ試してもすぐには食べてくれないインコもいます。

しかし、インコサミット御茶ノ水の講演でバードトレーナーの柴田氏は以下のようにおっしゃっていました。

『飼い主が努力し、諦めなければ、鳥がペレットを食べられなかったことはない』

飼い主さんが粘り強くシードからペレットへの切り替えに取り組めば、必ず切り替えられるとのことでした。

そのためには、飼い主さんが鳥さんが食べてくれそうな方法を色々考えたり、調べてみることが大切です。

試行錯誤を繰り返し、ペレットの切り替えに対し根気強いアプローチが求められます。

 

まとめ・終わりに

今回、シード食だった愛鳥の食事を総合栄養食のペレットに切り替えるための工夫を紹介しました。

シードを食べていた鳥はそのままペレットを与えても、食べようとしないケースが多いです。

元々シード食でペレットは食べ慣れていない個体には、確かに切り替えるのは難しいかもしれません。

しかし、飼い主さんが愛鳥にペレットを食べさせようと試行錯誤すれば、食べてくれるようになる方法が必ずあります

ただ、もちろん、その方法を見つけるのに時間がかかる可能性があります。

今回紹介した6つの方法はあくまでアプローチ例で様々な取り組み方があります。

愛鳥の食事をペレットに切り替えたい場合は、長期戦になると思い、焦らず、じっくりと取り組みましょう。