鉄腕DASHの「新宿DASH」に迷子の桜文鳥が登場。残念ながら保護されずに、飛び立ってしまう
2017年3月19日放送の「鉄腕DASH」の『新宿DASH』のコーナーに、迷子の文鳥が登場しました。専門家の解説者の方も、鳥カゴから逃げてきた文鳥というのも認めながらも、保護ではなく、見守ることを選択されました。その結果、新宿のベースキャンプから飛び立ってしまいました。
※2017年3月20日追記:記事の最後に、現地を訪問して感じた内容を追記しています。
■鉄腕ダッシュ「新宿DASH」の放送内容
新宿ダッシュでは、東京都庁から3kmの新宿にある東京富士大学の屋上をベースキャンプとして、TOKIOのメンバーが生態系を作るための畑を作っています。そこで、栽培しているほうれん草がかじられていました。それを受け、ほうれんそう畑にビニールハウスをかけ、ビデオを設置したところ、ビニールハウスの中にかわいい珍客がいました。それが、桜文鳥でした。文鳥はインドネシア原産の小鳥で、日本にはペットとして江戸時代に持ち込まれ、鑑賞用として人気の飼い鳥になりました。昭和50年代にも手乗り文鳥がブームになったということです。
やってきた文鳥を見て、TOKIOの国分太一さんが「人が飼っていた文鳥ですか?」と尋ねたところ、専門家の「川上洋一」先生が「鳥かごから抜け出した鳥」と答えています。そして、設置したビデオカメラの映像には、桜文鳥が現れ、ほうれんそうをついばんでいるシーンが流れました。
■文鳥は保護されずに、見守る判断に
城島さんがチコちゃんが名づけた文鳥ですが、専門家の川上洋一氏に、どうすべきか対応を訪ねたところ、「野生化が問題になったことはないので、見守りましょうか」という、保護しないという決断が下されました。その後、数時間程度滞在したあと、外に飛び立ってしましました。
この「保護ではなく、見守る」という判断は誤りであったと、インコ生活・管理人は考えています。
■文鳥は日本では迷子のケースがほとんど
前述した通り、文鳥は野生化したケースがないため、外で見かける文鳥は、どこかで人に飼われていた、迷子の鳥です。また、野生化が問題になったことがないということは、文鳥が日本の野生環境では生きていけないことを意味します。逃がしてしまった飼い主の方が必死に捜索しているかもしれません。こういった場合、保護してあげることで、飼い主と再会できる可能性も出てきます。
■SNSでは賛否両論。保護に対する費用と責任の声も
今回、多くの愛鳥家の方々が、保護を求めるツイートを投稿されました。その一方で、「テレビ側に保護するよう言うだけで、保護する費用はどうするのか?保護する責任までテレビ局が負うのか?それを押し付けるのは無責任だ」という反対の意見もありました。
しかし、番組が文鳥を保護し、お世話を続けながら、飼い主探しや里親探しをすることが必要なわけではありません。
「文鳥を保護する→警察署に遺失物として届ける」
といった対応だけでも十分です。そうすれば、警察が文鳥の迷子がないかを確認し、保管期間の間、お世話をしてくれます。そうすれば、テレビ局側は保護に労力や費用を割く必要もありません。保護費用は国や自治体の税金です。税金でこういった飼い鳥の迷子を保護することは動物福祉の観点で妥当だと考えます。
■野鳥じゃない鳥を見かけたら
街中で明らかに野鳥とは異なる見た目の鳥を見かけた場合、どう対応すべきなのでしょうか。それの対応手順をまとめている小鳥保護の漫画がこちらのWebサイトで紹介されています。
鳥を保護する流れがマンガで分かりやすく表現されています。ぜひ鳥を飼っていない人にもご覧頂きたい内容です。
■インコ生活としての対応
インコ生活では、本件については、番組HPのBBSに保護を依頼する意見を送っています。あの桜文鳥を保護できる可能性が高いのは、放送されたベースキャンプだからです。
なお、反対派の方の意見に、「保護しろと言ってるだけで責任を持たないじゃないか」とありましたので、インコ生活がTwitterで掲載したツイートを紹介させていただきます。
@oparing_ そうですね。おそらくまた、食べるために戻ってくると思うので。もし、保護できれば、あとは迷子の文鳥だったら、飼い主さんと再会できることを望みます。
もし、飼い主が見つからない場合は、仕方がありません。うちの空き家のイージーホームバード40に入居を申し出ます。
— インコ生活 (@inkolife) 2017年3月19日
もし、保護できたけれども、飼い主が見つからない場合は、保護された文鳥をインコ生活が引き取りを申し出ます。幸いにも飼うことが可能な空きのケージもあります。新宿で保護され、新宿警察署が管轄する場合は、引き取りに伺うことも可能です。
現在、私が3月19日20時前に行ったBBSへの投稿はまだ未表示の状態です。他の愛鳥家の方々も、保護を求める投稿をされている模様です。なんとか、もう一度あの桜文鳥が無事ベースキャンプの畑に戻ってきて、保護されることを切に願います。
→投稿から1週間経過しましたが、BBS上には表示されていない状態です。
※2017年3月20日追記
本日、新宿DASHのベースキャンプがある東京富士大を訪れてみました。ベースキャンプがある学内は関係者以外立ち入り禁止です。また、周辺は閑静な住宅街でしたが、細い路地が入り組んでいる状態でした。さらに、神田川が流れていて、橋がかかる場所しか、行き来ができません。そのため、もし一般の方が保護しようと、付近を探索し、仮に文鳥を発見できたとしても、奇跡的に自分からやってきてくれない限り、保護することは難しいと感じました。
今回の現地を訪れた内容について、記事をまとめました。
迷子の文鳥が現れた、鉄腕DASHの「新宿DASH」のベースキャンプがある東京富士大学を訪れてきました
※2017年3月23日追記
鉄腕DASHの放送後のSNSなどでの反応を見て、迷子の鳥について、知らない人たちにも伝えることが大切と思い、以下の記事をアップしました。
※2017年3月26日追記
迷子の桜文鳥が登場した翌週の鉄腕DASHは、2時間スペシャルでしたが、残念ながら、文鳥に関する続報はありませんでした。2時間スペシャルの前に、お昼にも「新宿DASH生き物編」もありましたが、そちらでも文鳥は取り上げられませんでした。文鳥がいたのが、20日前になります。なんとか生き延びていてほしいそう願っています。
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