2017年6月12日のテレ朝・スーパーJチャンネルで「高齢者のペット事情」特集!認定NPO法人TSUBASAも紹介
2017年6月12日にテレビ朝日の夕方ニュース番組「スーパーJチャンネル」で「高齢者のペット事情」という特集が放送されました。
高齢化の問題で飼いきれなくなった鳥をレスキューする認定NPO法人TSUBASAが取り上げられました。
それだけでなく、犬や猫のケースも紹介され、ペットを飼っている家庭にとっては、他人事ではありません。
そこで、今回、放送された内容について紹介します。
※今回の記事は、放送された内容を含んでおりますので、ご注意ください。
「高齢者のペット事情」の概要
インコ生活では、飼い鳥レスキュー団体、認定NPO法人のTSUBASAが2017年6月12日の18時15分ごろにテレ朝のスーパーJチャンネルで紹介されるという情報をキャッチし、記事で紹介しました。
認定NPO法人「TSUBASA」を2017年6月12日のテレビ朝日「スーパーJチャンネル」が紹介!
TSUBASAが紹介されるのは、今回放送された特集が「高齢者のペット事情」だったためと考えられます。
犬や猫に比べると長寿な鳥は、飼い主の高齢化といった問題が起こりやすいからです。
「高齢者のペット事情」特集は、予定通り18時15分から、約18分の映像が流れました。
鳥だけでなく、犬や猫の飼い主の高齢化による問題にスポットを当てていました。
※注意!以降は、番組で紹介された内容を含んでいます。
冒頭でTSUBASAが紹介
「高齢者のペット事情」の特集映像が始まると、まず最初に認定NPO法人TSUBASAが紹介されました。
番組ディレクターが埼玉県新座市にあるとり村を訪問し、とり村にいる約50種類110羽いる鳥たちを紹介しました。
とり村にいる鳥たちは、野鳥ではなく、みんなペットとして飼われていた鳥たちです。
大型のインコを中心に紹介され、アオメキバタンが「こんにちは」や「バンザーイ!バンザーイ!」とおしゃべりする様子なども紹介されました。
2016年にレスキューされたセキセイインコ
ディレクターの人がキレイな色のセキセイインコを見つけ、TSUBASAスタッフの望月氏に話かけます。
このセキセイインコは、昨年の2016年にレスキューされました。
セキセイインコの飼い主は、一人暮らしの高齢女性で、自宅で孤独死されたそうです。
飼い主の死後数日経って、マンションの清掃業者にセキセイインコは発見されました。
発見された当初は、病気に罹っており、命を落とすかもしれない危険な状態でした。
幸いにも回復し、羽もきれいに生え変わりました。
高齢の飼い主が手放すケースが増加
取材を受けたとり村のTSUBASAスタッフの望月氏は、最近の傾向として、高齢の飼い主が飼っていた鳥を手放すケースが増えているといいます。
理由は、飼い主が病気になったり、亡くなってしまうためです。
キエリボウシインコの引き取りに密着
今回の特集では、TSUBASAスタッフの涌井氏が、飼い主の家族から依頼された、キエリボウシインコの引き取りに密着しました。
キエリボウシインコは、依頼女性の父親が45年前に購入した45歳のオスのインコです。愛鳥を「うちの次男」と言い、とても可愛がっていたそうです。しかし飼い主が病気で入院され、お亡くなりになりました。
依頼した女性の家族にぜんそくの症状があることなどから、TSUBASAにキエリボウシインコの引き取りを依頼したとのことでした。最後に住む鳥がいなくなった、物悲しげなケージが映ったのが印象的でした。
鳥の引き取りや保護が増えつつある背景
認定NPO法人TSUBASAへの飼い鳥の引き取りや保護が増えている背景には、飼い主の高齢化以外に、犬や猫とは異なる鳥ならでは事情がありました。
TSUBASAには、最年長53歳の大型インコ・キエリボウシインコがいます。
キエリボウシインコは、100歳を超えることもあるとても長寿な鳥です。
大型の鳥は、一般的に寿命が長いため、飼育には、3世代必要とされる場合があります。
さらに、番組ディレクターが、ウロコボウシインコに噛み付かれ、とても痛そうにしているシーンが流れました。
TSUBASAのスタッフのTシャツが穴だらけで、建物もボロボロでした。
「鳥は犬猫に比べて、飼いやすい生き物だというイメージが先行している現状がある」
と望月氏が答えていましたが、飼いやすいといったイメージで飼ってみたら、上記のように噛み付きや鳴き声の問題行動や、寿命の問題で、手放すケースが増えることを危惧されていました。
TSUBASAのとり村で紹介された鳥
今回の特集で、TSUBASAのとり村で紹介された鳥をまとめました。
- オオハナインコ(♂♀)
- ボタンインコ
- アオメキバタン
- キエリボウシインコ
- ヨウム
- クルマサカオウム
- ウロコボウシインコ
- ワカケホンセイインコ
- モモイロインコ
※インコ生活管理人が確認できた鳥のみ
高齢者のペット保有率と引き取りの理由
TSUBASAや飼い鳥の引き取りから、高齢者のペット事情に焦点が映ります。
内閣府が2010年度に実施したの調査で、「60歳以上の約3割がペットを飼っている」ことが分かりました。
さらに、東京都動物愛護相談センターに引き取りを依頼した一番多い理由が、「飼い主の健康問題(56%)」でした。
その後、住居・経済的理由(21%)、動物の問題行動(6%)と続きます。
ペットを飼っている人の高齢化が原因で、ペットの引き取りが増加しているといえます。
老人ホームに入居するために、長年連れ添った愛犬の引き取りを依頼する高齢者も紹介されました。
引き取られたペットの行き先
番組で紹介された愛犬を引き取ったのは、静岡県にある「日本動物福祉互助会」という団体でした。
こちらの団体では、これまでに犬や猫を100匹以上保護してきました。
保護したペットは里親も募集し、新しい飼い主を探します。
理事長の白井氏は、高齢者が事故・病気・老人介護などの理由で、ペットの引き取りが増えていくと話しました。
その中で、「自分にもしものことがあったら、頼るところを作っておくのが大切」とおっしゃいました。
これは、鳥を飼われている人にも当てはまります。
今は健康だから大丈夫と思っていても、いつどうなるか分かりません。
万が一の事態に備えておくことがとても重要です。
新しい取組み!?ペットたちの終の棲家
そんな中、東京にある意外なペット施設が注目されているそうです。
それは、ペットの高齢者施設「東京ペットホーム」です。
こちらでは、飼えなくなった愛犬や愛猫を預かる際には、所有権をきちんと移転します。
その上で、終生責任をもって最後までペットを飼うことを約束して、飼育するそうです。
紹介された映像では、非常に一匹の猫に広いスペースで生活していました。
里親を探すのではなく、また飼うことができるようになったら、飼うことができる。これは、新しい取組みだと思います。
まとめ・終わりに
2017年6月12日のテレビ朝日のスーパーJチャンネルでは、「高齢者のペット事情」というテーマで、飼い鳥の保護を行う認定NPO法人TSUBASAから、飼えなくなったペットを引き取り・里親を探す日本動物福祉互助会、終生責任を持ってペットを飼うことを約束する東京ペットホームが紹介されました。
今後、日本はますます高齢化社会を迎えます。
未婚率の上昇もあり、パートナーとして、ペットを飼育数は増加すると考えられます。
その結果、今回特集された「飼い主の高齢化問題」というのは、ますます深刻化することが予想されます。
こういった問題について、飼い鳥の保護団体TSUBASAは、「命のバトンリレー」を提唱しています。
高齢化や病気によって愛鳥を飼えなくなっても、次の飼い主に幸せにお世話してもらえる仕組み整備することで解決する方法です。
すべてのペットが終生幸せに暮らすことができる社会制度が日本に求められていると思います。
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