インコなど愛鳥への除菌ウェットティッシュの危険性!ケージ清掃時の使用に要注意
インコや文鳥などの愛鳥にとって、除菌ウェットティッシュが危ないという情報が、2018年初頭にFacebbokなどのSNSで話題になりました。ケージや止まり木、底網(フン切り網)の清掃時に、除菌ティッシュや除菌シートを使用される愛鳥家の方も多いと思います。今回は、除菌ウェットティッシュの危険性について調査し、まとめてみました。
TSUBASA主催の愛鳥塾で獣医師が言及
除菌ウェットティッシュが話題になった発端は、認定NPO法人TSUBASAが主催する「愛鳥塾」という愛鳥家向けのセミナー・勉強会でした。2018年1月7日(日)に四国の愛媛県で開催された「TSUBASA愛鳥塾」で、講演終了後のトークセッションの際に、獣医の方が「最近気になっていること」として除菌ティッシュに言及されたとのことです。
除菌ウェットティッシュの危険性について
愛鳥塾に参加された愛鳥家のブログに、獣医の方が発言された内容が掲載されていました。拡散希望ということでしたので紹介させていただきます。
100均(特に100均で、とおっしゃっていました)で売られている、『除菌ティッシュ』をケージの止まり木や、鳥部屋での掃除(フンをふき取るなど)に使われている飼い主さんが飼っている鳥さんたちが肝臓がパンパンになっているケースが見受けられる」とのことです。もし、処置が遅ければ早くて3日ほどで亡くなってしまうことがあるそうです。
恐らく、この『除菌ティッシュ』に含まれている成分を小鳥さんがなめてしまい、それがどうやら肝臓に悪影響を与えているようです。
鳥さんにアルコール系「エタノール」ましてや「メタノール」は禁忌です!!!どうか飼い主のみなさまくれぐれもお気をつけてください。毎日のケージやお部屋を掃除するのに使用する洗剤などは、くれぐれもその成分にはご注意を。自然のもの由来と言っても、どこまでがそうなのかはわかりかねます。一番安全なのは熱湯など、明らかに他の成分が入ってないものを使うのが無難だそうです。
「除菌ティッシュで鳥さんに健康被害!? 」|のんちゃんおはよう♪~PBFD闘病記~
掲載された内容によると、除菌ティッシュに含まれる、「エタノール」や「メタノール」といったアルコール成分が飼い鳥に危険ということでした。注意したいポイントとして、除菌シートをケージや止まり木の清掃で使用しても、すぐには愛鳥の体調には現れない点です。使っている間にどんどん肝臓に蓄積されて、徐々に体調が悪化していくそうです。
除菌ウェットティッシュの成分
今回、大手チェーンのドラックストアで販売されている除菌ウェットティッシュの成分を調査してみました。
愛鳥塾で言われていた、エタノール成分が含まれています。その他にも、プロピレングリコールなどの保湿成分、塩化セチルピリジニウムといった殺菌成分が含まれていました。拡散内容には100均が強調されていましたが、実際には多くの除菌ティッシュにはアルコールが入っているのが現状です。
アルコールの鳥への有毒性
アルコールも揮発性の物質です。普段飲み物として飲むアルコールは度数が低いため、あまり匂いは感じません。しかし、高濃度のアルコールは揮発していく際に、強いにおいを発します。注射の前に針を刺す部分をアルコール消毒液で拭きますが、独特のにおいが発生しています。
揮発性の物質は、基本的に鳥に有害です。人間でも飲みすぎで肝臓を壊す人がいますが、インコなどでも肝臓などにダメージが与えられ、体調が悪化するケースがあるそうです。
除菌ティッシュを使用する際の注意点
除菌シートに含まれるアルコール成分が危険ということで、愛鳥の安全を第一考えた場合、除菌ティッシュは使用を控えることが推奨されます。
ノンアルコールのウェットティシュや水で湿らせたティッシュを使用して清掃を行います。ただ、これだけでは除菌・殺菌が不十分なため、天日干しや熱湯消毒を使用して殺菌します。
ただし、その分手間がかかります。もし除菌シートを使う場合は、
- 拭き終わったら、ティッシュやタオルで乾拭きする
- アルコール成分が蒸発するまで別の部屋で乾燥または天日干し
といったように、できるだけ有毒なアルコールがケージや止まり木に残らないようにしましょう。
まとめ・終わりに
今回、除菌ウェットティッシュの危険性についてまとめました。2018年1月に行われた愛鳥塾というセミナーで、獣医師の方が愛鳥への危険性に言及し、Facebookを中心としたSNSで話題になりました。その拡散文によると、除菌ティッシュに含まれているアルコール成分が、鳥の体内で蓄積され、亡くなるケースがあるということでした。
拡散内容には100均の除菌ティッシュが特に危険とありましたが、大手ドラックストアで販売されている除菌ティッシュにもアルコール成分は含まれています。そのため、一般的な除菌シートも要注意です。
愛鳥の安全を考慮する場合、アルコールが含まれていない製品を使用するのがオススメです。濡れタオルやティッシュを湿らせてケージや止まり木を清掃し、除菌・殺菌は天日干しや熱湯消毒を行うと愛鳥にとって安全です。
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