愛鳥祭2018の初日参加レポート!鳥グッズ・セミナー・ふれあいを満喫
2018年5月26日(土)に開催された愛鳥祭2018の初日に参加してきました。昨年も盛況でしたが、第3回目となる今回も、会場には大勢の鳥好きの方が集まっていました。今回、初日の会場の様子や雰囲気、各種セミナーの講演内容について参加レポートを紹介します。
※2018年5月29日追記 2日目のセミナーの内容についてはこちら→愛鳥祭2018の2日目のセミナーレポートと鳥グッズの戦利品紹介
イベント開始前から長い行列!
飼い鳥のレスキュー団体「認定NPO法人TSUBASA」が主催する「愛鳥祭」は、『常識から良識に』をイベントコンセプトに掲げた鳥イベントです。鳥グッズはもちろん、鳥について学べるセミナーや鳥と触れ合えるバードランなど、鳥について勉強できるイベントです。
イベント初日は、12時開始でしたが、5分前の段階で、すでにたくさんの来場者が開場を心待ちにしていました。イベント会場は東京都立産業貿易センターの5階展示場でしたが、開場を待っている参加者の長蛇の列が上の8階まで伸びていました。
様々な鳥グッズが大集合
愛鳥祭には沢山の鳥作家が鳥グッズを出展していました。アクセサリーや鳥雑貨など様々な鳥グッズを多くの参加者の方がお迎えしていました。
さらに、鳥作家から寄贈され、売上金が認定NPO法人TSUBASAの活動支援金となる「支援の羽」のコーナーもありました。
ふれあい愛鳥塾で鳥たちと触れ合い
ボランティアの愛鳥家の愛鳥さんと触れ合える「ふれあい愛鳥塾」は非常に人気で、開始と同時に多くの参加者が整理券を求めて、受付に並んでいました。時間制のシステムを採用していますが、キャンセル待ちが出るほどの人気ぶりでした。
会場の奥にバードラン用のテントが設置され、その中に、ボランティアの愛鳥家の方の愛鳥が過ごしています。
ふれあい愛鳥塾のバードランに参加するためには、係の方から、鳥とのふれあう方法について説明を受けます。説明の中では、以下のポイントで鳥とのふれあいの注意点が紹介されました。
- 鳥のいる施設をはしごしないこと
- 触れ合う前と後で必ず消毒を行うこと
- 鳥の行動から気持ちを読み取る
- 小さな声でゆっくり注意しながら移動する
説明終了後、鳥たちが過ごしているテントの中に入ります。2つのテントがあり、手前側にはヨウムやウロコインコ、奥側のテントには文鳥、セキセイインコ、コザクラインコ、オカメインコがいました。
ちょうどバードランに入ったタイミングはヨウムやウロコインコたちはお食事タイムで、おいしそうにピーナッツを食べていました。
食べ終わったところで、ヨウムにカメラを向けると、カメラに興味を示してくれたみたいで、寄ってきてくれました。
カメラ間近で撮影できた正面顔のドアップです。手には乗りませんでしたが、強く嚙むこともなく、甘噛みで触れ合いをさせてくれました。
小型中心のテントに移ったところ、文鳥が頭に乗ってきてくれました。どうやら居心地がよかったみたいで、お腹をつけるほど、まったりと落ち着いてくれていたそうです。また、オカメインコもカキカキさせてくれました。カキカキのために頭を下げる姿がとても可愛かったです。
出展企業PRタイムも
愛鳥祭のセミナー会場では、出展している企業のPRタイムもありました。ペットに関する保険を扱うプレデンシャル生命や、とりみカフェ、イースター、美穀生活、黒瀬ペットフード、CAP!、ことりカフェ、三晃商会、カワイがセミナー前に宣伝や商品紹介を行いました。
商品紹介では、とりみカフェポコの森が新しく作ったアクリル製のバードハウスと、イースターの新商品ペレット「リトルバードセレクションプロ」が印象に残りました。現在主流の網型ケージと比較して、アクリルケージは隙間が少なく、愛鳥が安心して暮らせるのがメリットです。リトルバードセレクションは、従来のトータルペレットからオカメインコ専用とフィンチ専用の2種類がラインナップに加わりました。それぞれの鳥の食性を考慮した専用のペレットになっています。
愛鳥祭の初日の4つセミナー
イベント初日には、以下の4つのセミナーが開催されました。
- 12:30〜13:00 ペットロスとうまくつきあおう(藤井 佳子氏)
- 13:30〜14:00 バーチャルMTB(望月 健人氏)
- 14:30〜15:00 愛鳥さんの住まいを暖かくするヒント(武田 毅氏)
- 15:30〜16:00 鳥達に「優しく」いるためにできること(石綿 美香氏)
すべてのセミナーに参加してきましたので、どんな講演内容だったかまとめてみました。
1.ペットロスとうまくつきあおう(藤井 佳子氏)
ペットロスの講演では、最愛の家族である愛鳥がなくなったことで、ペットロスが起きるのは、正常な反応であると説きます。これは、鳥を飼っている人でも温度差があり、ペットロスは選ばれた人だけがもらえる贈り物であると、藤井氏は表現されました。
ペットロスが起きることで、自分の心にどのような変化が生じるか、心の変化を5つのステージごとに紹介されました。
- 予期悲嘆
- 衝撃期
- 悲痛期
- 回復期
- 再生期
ペットロスの対応・対処方法としては、無理や我慢をせずに、自分の感情に正直になることが大切とのことです。ただ、あまりに症状が悪化し、不眠症などが発症する場合もあります。その場合、メンタルクリニックを受診するのではなく、睡眠導入剤を薬剤師に処方してもらうのを推奨されました。
ペットロスを予防する方法としては、以下のような予防法が挙げられました。
- 愛鳥のペットロスに理解のある人に話を聞いてもらう
- 困った時に相談できる愛鳥仲間を作る
※愛鳥のペットロスについては、スキルアップセミナー受講レポートで詳しく紹介しています→バードライフアドバイザー2級スキルアップセミナー受講レポート「ペットロスとのつきあい方」
2.バーチャルMTB(望月 健人氏)
認定NPO法人TSUBASAでは、里親を募集している鳥のお迎え方法として「Meet The Bird(MTB)」を行っています。MTBはお迎えされる鳥も、お迎えする飼い主も幸せになれるよう、しっかりお迎えできるかチェックする制度です。
その中で、関東以外の遠方の人がお迎えしやすいよう、スカイプなどを用いたバーチャルMTBの取り組みが進められています。この制度が始まることで関西や本州以外の人もTSUBASAの鳥たちの里親になりやすくなります。
今年の大阪と北海道で開催される愛鳥塾で、バーチャルMTBの実現に向けて動いていくそうです。
3.愛鳥さんの住まいを暖かくするヒント(武田 毅氏)
愛鳥の温度管理に関するセミナーでした。夏場に特に気をつけたいのが、エアコンだそうです。エアコンの風が直接ケージに当たると、設定温度よりも寒くなるため、注意が必要ということでした。武田氏は夏場でもヒーターを入れており、サーモスタットを使う事で、ヒーターが作動して適切な温度に保っているそうです。
愛鳥の快適温度を考える上で、ケージの保温温度は室温+〇℃と考えなければいけません。また、○○ワットのヒーターを設置しているから、保温対策は問題ないというのは間違いとのことです。さらにケージ内で、温度勾配(温度差のある空間)を用意することで、愛鳥が過ごしやすい温度の場所に移動して過ごすことができます。
また、保温に必須なヒーターについて、電球型ヒーターとフィルム型ヒーターの2種類の違いについて説明がありました。それぞれにメリットがあり、適切な状況・場面で使い分けることが大切とのことでした。電球型ヒーターが一般的に保温によく使われますが、使用する際はサーモスタット併用が推奨だそうです。
ケージを部屋のどこに設置するか、考える上で大切なのは、寒くない場所を選ぶことです。
- 窓から離れた場所
- 玄関やお風呂場から遠い場所
- 床置きは避けて、台の上に
こうした保温の考え方から、保温の基本、保温方法まで一通りの解説がありました。
4.鳥達に「優しく」いるためにできること(石綿 美香氏)
手乗りのインコなどは、当たり前のように手に乗ります。しかし、鳥にとって手に乗る事は、捕まえられる可能性があり、全身を任せるに等しいと言えます。飼い主を信頼してくれているからこそ、愛鳥が手に乗ってくれるのだと石綿氏は説きます。
では、どのようにすれば、愛鳥に対して飼い主は、優しく接することができるのか?その点について、応用行動分析に基づいた方法を分かりやすく紹介してくれました。
- 物事にはすべて理由がある。
- 飼い主がフィードバックを返すことで行動が強化されていく。
- 「行動は強化のあるところに流れる」
豊かな暮らしとは、強化が多い環境を作り、愛鳥に豊富な選択肢を提供することだと言います。愛鳥が色々な選択肢の中から好みのものを選択できることが喜びにつながり、幸せな生活を送ってもらえるのではないかということでした。
講演の中では、人間に置き換えた話やたとえ話などを織り交ぜて、非常に分かりやすい表現でした。大勢の立ち見の人が出るほどの人気ぶりでした。
ラストは抽選会
最後の大一番は、様々な鳥グッズが当たる大抽選会です。入り口すぐのところに設けられた抽選所で、事前に抽選券を購入し、自分が欲しい鳥グッズに投票します。
抽選会でTSUBASA代表の松本氏が、それぞれの商品に集まった抽選券の中から1枚選び、その番号を持っている人が当選です。投票券が引かれるたびに拍手が沸き起こり、非常に盛り上がった抽選会でした。複数の賞品に当選する人が多かったです。
途中司会のポコさんが当選したり、松本さんが自分が投票した券を見事に引き当てるといったこともありました。最後の抽選アイテムは、セミナー講演者の石綿美香氏が引き当てました。
さらに、今年はインコ生活も見事当選することができました!希望する鳥アイテムに対して、抽選券10枚を全投入したことが当選に繋がりました。おかげで、留守番している愛鳥たちによいお土産を持って帰ることができました。
エンディングは「ゆく鳥、くる鳥」
愛鳥祭のエンディングでは、「ゆく鳥、くる鳥」として、2017年にTSUBASAが引き取った鳥たちと、巣立った鳥たちが紹介されました。2017年だけで、38羽の鳥が保護され、39羽の鳥たちが新しい飼い主に迎えられました。
エンドロールで、出展者や出展企業、講演者、会場でボランティアを行っている人たちの紹介が流れました。それが流れ切ったところで、2018年5月26日の愛鳥祭初日の全プログラムが終了しました。
まとめ・終わりに
認定NPO法人TSUBASAが主催する鳥イベント「愛鳥祭2018」の初日に参加してきました。
- 鳥グッズ
- ふれあい愛鳥塾
- セミナー
- 抽選会
と愛鳥祭の企画を満喫してきました。非常に充実した一日で、あっという間に時間が過ぎてしまいました。明日5/27に2日目も行われますので、ぜひ、ご興味がある方は参加してみて下さい。
※2018年5月29日追記 2日目のセミナーの内容はこちら↓
※愛鳥祭の目的や過去開催されたイベント様子をまとめた記事はこちら→認定NPO法人TSUBASA主催の愛鳥祭第2~4回参加レポートまとめ!(2017~2019年)
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