インコ含む飼い鳥がチョコレートを食べたら危険!誤飲時の中毒症状と治療方法を紹介
人間が食べる食べ物の中で、誤ってインコが食べると危険なものとしてチョコレートがあります。おやつでチョコレートを食べて、机の上に置いてると、誤ってインコが食べてしまうことがあり、注意が必要です。今回、チョコレートの愛鳥への危険性と、摂取時の中毒症状と治療方法を紹介したいと思います。
チョコレートはすべての鳥類に有害
チョコレートはインコや文鳥などの飼い鳥を含むすべての鳥類にとって、有害な食べ物です。
人間のおやつの定番であるチョコレートは、食べる人も多いです。そのため、飼い主が美味しそうに食べているのを見て、インコも食べたいと思い、誤飲してしまう恐れがあります。
また、町中にいるスズメやハトなどの野鳥におやつをあげる人を見かけることはよくありますが、チョコレートは絶対に与えてはいけません。
テオブロミンとカフェインがインコに有毒
チョコレートをインコに与えてはいけない理由は、チョコレートに含まれる以下の成分が、鳥類にとって有毒だからです。
- テオブロミン
- カフェイン
これらの成分は、インコの循環器や中枢神経に作用し、障害を引き起こします。その結果、中毒症状を発症します。カフェインなどは、人間には興奮作用があり、コーヒーなどで眠気覚ましに用いられますが、インコなどの身体の小さな生き物には有毒な物質になります。
インコのチョコレート誤飲時の中毒症状
インコが誤って、チョコレートを食べてしまった場合、食後数時間程度で、中毒症状が現れます。中毒症状としては以下の症状が発生します。
循環器障害
- 不整脈
- 徐脈および頻脈
- 高血圧
中枢神経障害
- 痙攣
- 興奮
- 開翼開口
- 昏睡
胃腸障害
- 嘔吐
- 下痢
- 胃出血による黒色便
これらの中毒症状を経て、死亡するケースもあり、チョコレート中毒は飼い鳥にとって注意しなければいけません。
チョコレート中毒の治療方法
チョコレート中毒の治療方法として、摂取直後の場合は、以下の治療方法が有効です。
- 活性炭投与
- そのう洗浄
- 胃洗浄
中毒症状が発症している場合は、それぞれの症状に応じた治療が行われます。
- 循環器障害の場合 :強心剤の投与
- 中枢神経障害の場合:鎮静剤、抗不安剤、
- 胃腸障害の場合 :胃腸粘膜保護剤の投与
もし、チョコレートを誤飲してしまったら、至急、動物病院で治療を受けるようにしましょう。
チョコレートの食べこぼしに要注意
チョコレートの誤飲を防ぐために、チョコレートをインコの手の届くところに置かないことが大切です。さらに、チョコレートは、飼い主が食べているうちに細かな破片が飛び、床などに落ちてしまうことがあります。こうしたチョコレートの欠片を食べてしまうことも十分にあるため、注意が必要です。
チョコレートを食べたあとは、掃除を行ったり、食べる場所は、インコが立ち入らない部屋で食べるなどの工夫が求められます。
まとめ・終わりに
今回、インコのチョコレートの危険性を取り上げました。チョコレートに含まれるテオブロミンとカフェインが、循環器障害や中枢神経障害などの中毒症状を引き起こします。
チョコレート中毒を予防するため、インコの行動範囲にチョコレートを放置しないことに加え、食べた破片をこまめに清掃することが大切です。チョコレートは人間にとって身近なおやつの1つなので、誤飲には十分注意しましょう。
参考文献:コンパニオンバードの病気百科
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