「インコのびのび」の書評・レビュー!岡本勇太氏の野生のオカメ・セキセイの写真集
2018年11月14日に発売予定の「インコのびのび」ですが、すでにAmazonや一部の書店で販売が始まっています。そこで、発売日前ですが早速入手しました。野生インコの写真家・岡本勇太氏が、オカメインコとセキセイインコが野性下でどのように暮らしているのか追い求め、オーストラリアで撮影された素敵な写真の数々が掲載されていました。インコのびのびがどのような内容か、書評・レビューをしたいと思います。
岡本勇太氏の写真集「インコのびのび」の概要
- 書籍名:インコのびのびーオカメインコ・セキセイインコのオーストラリア野生生活
- 著者名:岡本勇太
- 発売日:2018年11月14日
- 出版社:文一総合出版
- 価格:1620円
飼い鳥としても、最もポピュラーな種類であるセキセイインコとオカメインコが野性下での暮らしぶりを捉えた写真集です。
野生のオカメインコの生活に迫る!
インコのびのびの前半部分は、野生のオカメインコがどのように生活しているかを写真で紹介しています。
野性のオカメインコが暮らすのは、オーストラリア内陸部です。オーストラリア内陸部のアウトバックと呼ばれる厳しい環境です。そんな中、飼育下では可愛らしい姿を見せるオカメインコがたくましく暮らしている事実に驚きます。
野性のインコが子育てしている様子も紹介されています。巣立ったオカメインコの子どもが、父親からごはんをせがむ姿などを収めています。
野生のオカメインコが見せる可愛らしさ
インコのびのびの魅力は、野生下でオカメインコが必死で生きる姿を追いながらも、時折見せるかわいらしさを感じる瞬間を捉えた写真が掲載されている点です。
飼育下だと、飼い主にも要求したりするカキカキを3羽で行っています。とても気持ちよさそうにしている姿は、野性と飼育のオカメインコにも共通するものなのだと感じました。
また、水場はワニなどの捕食者がいるので、急いで水飲みしなければなりません。しかし、勢いよく水を飲みすぎて、まるでシンガポールにある「マーライオン」のようになっている写真は、思わずクスリとしてしまいました。
このように、野性でたくましく暮らすオカメインコの様子だけでなく、時折見せる飼い鳥とも共通のかわいらしさも伝えています。
野生のセキセイインコの暮らしぶり
インコのびのびの後半部分は、野生のセキセイインコにフォーカスしています。セキセイインコもオカメインコと同じオーストラリア内陸部に生息しており、木の穴などを巣にします。
生息域が重なることから、オカメインコとセキセイインコが巣の取り合いになることもあるそうです。そうした縄張り争いも本書で取り上げられています。
セキセイインコが何千羽の群れで暮らす姿は、圧巻の一言です。このセキセイインコの群れが岡本氏の上空を飛び交った時は、帽子が飛びそうになったなどのエピソードも紹介され、その迫力が写真集から伝わってきました。
勉強になるインコの知識も掲載
インコのびのびは写真集のため、野生で暮らすオカメインコとセキセイインコを撮影した写真が中心ですが、勉強になるコラムも掲載されています。オカメインコとセキセイインコの性別の見分け方や、セキセイインコの名前の由来なども取り上げられています。
まとめ・終わりに
今回、野性のインコ写真家・岡本勇太氏の新しい写真集「インコのびのび」を読んだ書評・レビューを掲載しました。オーストラリアの厳しい環境で暮らす、オカメインコとセキセイインコの写真がたくさん掲載されています。野性ながらも、飼い鳥と変わらぬ可愛らしさを見せてくれる、素敵な写真が取り上げられています。
飼い鳥としてお馴染みのインコも、実はあまり野性での暮らしというのは、よく分かっていません。また、オーストラリアの都市部で暮らすキバタンなどと異なり、オカメ・セキセイは、オーストラリアの内陸部に生息しているため、気軽に会うことは難しい存在です。そんな野性のインコを身近に感じることができるのが、インコのびのびの魅力です。
野性のインコの様子に興味が沸いた人は、ぜひ書店などに足を運んで「インコのびのび」を探してみてください。
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