インコ・オウムに必要な栄養素~食事に求められる栄養バランス
インコやオウムなどの飼い鳥が健康で過ごすために、食事に必要な栄養はどれぐらいなのでしょうか。今回、大人の成鳥となったインコなどのオウム目が1日の食事で必要となる栄養の量について調査してみました。
オウム目(インコ・オウム)に必要な栄養素
コンパニオンバードNo26に「鳥さんのごはんと栄養」という特集で、インコやオウムが属するオウム目に必要な栄養素が紹介されています。小鳥の病院BIRD HOUSEの院長・眞田直子先生が取材協力されています。
オウム目に必要な飼料100g当たりの栄養含有量(目安)
- タンパク質(%):12.0
- 脂肪(%):4.0
- リノール酸(%):1.0
- エネルギー(kcal):320
- ビタミンA(IU):800
- ビタミンD(IU):50
- ビタミンE(IU):5.0
- ビタミンK(ppm):1.0
- ビタミンB1(ppm):4.0
- ビタミンB2(ppm):6.0
- ニコチン酸(ppm):50.0
- ビタミンB6(ppm):6.0
- パントテン酸(ppm):20.0
- ビオチン(ppm):0.25
- ビタミンB12(ppm):0.01
- コリン(ppm):1500
- 葉酸(ppm):1.50
- カルシウム(%):0.3
- リン(%):0.3
- ナトリウム(%):0.12
- 塩素(%):0.12
- カリウム(%):0.40
- マグネシウム(ppm):600
- マンガン(ppm):65.0
- 鉄(%):80.0
- 亜鉛(ppm):50.0
- 銅(ppm):8.0
- ヨード(ppm):0.4
- セレン(ppm):0.1
- リジン(%):0.65
- メチオニン(%):0.30
- トリプトファン(%):0.10
- アルギニン(%):0.65
- スレオニン(%):0.40
※IUはビタミンなどで用いられる生体に対する効力でその量を表す単位。1ppm = 0.0001%
なお、あくまで目安で、厳密にインコに必要な栄養素については判明していません。鳥種別ごとに必要な栄養素が算出できるほど研究は進んでいないとのことです。
シード食ではビタミンなど不足
以前インコ生活では、シードに含まれる栄養素について紹介しました。
こちらの栄養素を見ると、シード食のみでは、ビタミンなどの栄養が必要な量を摂取できないことが分かります。そのため、シードを主食としている場合には、野菜やサプリメントなどの副食で、ビタミンを補う必要があります。
ペレットの場合は必要な栄養が配合
なお、飼い鳥の総合栄養食であるペレットは、こうしたインコに必要な栄養量を考慮され、製造過程で、必要な栄養が添加されています。
換羽期や産卵期などのステージに応じたペレットも用意されており、インコの健康に必要な栄養を満たすことができます。
まとめ・終わりに
今回、インコ・オウムに必要な栄養素について紹介しました。まだ研究が進んでいないため、あくまで目安の数字となりますが、愛鳥の健康を維持するためには必要な栄養素です。
シード食のインコの場合、シードだけでは必要な栄養素を満たすことができず、きちんと野菜やサプリメントなどの副食を与える必要があります。愛鳥の健康を守るため、食事に求められる栄養バランスを把握しておきましょう。
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