【鳥ニュース】ラウディブッシュのオーストラリア製造が終了!日本の輸入元の米国産は継続
オーストラリアで製造されていたラウディブッシュのペレットが2019年6月に生産中止するという情報がSNSで拡散されています。幸い日本に直輸入されているラウディブッシュのペレットはアメリカ産のため、ただちに輸入がストップすることはなさそうです。しかし、日本の取り扱い店舗でもラウディブッシュのペレットの値上げ情報が発表されるなど、愛鳥家にとって心配なニュースです。
発端は豪の動物病院のFacebook投稿
今回のオーストラリアでのラウディブッシュのペレット製造中止の情報は、Facebook投稿がきっかけでした。「Brisbane Bird Vet」というオーストラリアにある動物病院のFacebookページで6月にオーストラリアの製造業者による、ラウディブッシュのペレットの製造が終了するとアナウンスがありました。
Brisbane Bird Vetは、オーストラリア・クイーンズランド州にあるブリスベンに近いチャームサイドという場所で動物病院を運営しています。
2017年にラウディブッシュ輸入業者のPCNFが廃業
かつて日本でも2017年に当時ラウディブッシュを輸入していたPCNFが廃業し、愛鳥家の間で騒ぎになったことがありました。
元々ラウディブッシュのペレットは、直輸入版の黒いパッケージと、PCNFがコンテナ単位で仕入れ、梱包した白いパッケージの2種類が存在していました。
元々は直輸入版よりもPCNF製のラウディブッシュが多く流通していました。しかし、PCNFの廃業に伴い、白いパッケージは現在では販売が終了し、ペットショップや専門店で見かけることはなくなりました。
発表内容(英文)を日本語に翻訳
今回Brisbane Bird VetがFacebook投稿で発表した英文について、インコ生活の方で翻訳してみました。
IMPORTANT NOTICE
The Australian manufacturer of Roudybush has informed us they will be retiring in June this year. We currently still have stock available at the clinic for purchase until our stock has sold out. We would advise to transition your parrots over to another brand. We currently still stock Vetafarm, Pretty Bird and Wombaroo at the clinic.重要なお知らせ
ラウディブッシュのオーストラリアの製造業者は、今年の6月にやめることを「Brisbane Bird Vet」に通知しました。Brisbane Bird Vetでは今のところ在庫があり、在庫が売り切れるまでクリニックで購入可能です。私たちは愛鳥の食事を他のブランドのペレットに乗り換えることを推奨しています。現在クリニックには、ベタファームやプリティーバード、ウォンバルーのペレットの在庫があります。
投稿やコメントから豪での製造のみ終了?
投稿の英文を翻訳したところ、製造業者のワードがあったため、ラウディブッシュがオーストラリアで製造されていることが分かります。
Aussie Companion Parrot Supplies(ACPS)のサイトによると、ACPSが1997年にアメリカのラウディブッシュのペレットを輸入開始し、今はACPSのライセンスの下で、製造していると説明がありました。Facebookのコメントで輸入規制に関するコメントがあり、どこかのタイミングで自国生産に切り替わった模様です。
また、その後、発端となったBrisbane Bird Vetの投稿に、Brisbane Bird Vetから追加コメントがありました。
this only applies to the manufacture of Roudybush pellets in Australia. The manufacture and supply will remain unchanged to the rest of the world.
(これは、オーストラリアのラウディブッシュのペレット製造に対してのみ適用される。他の国々に対しての製造・供給は変わらないままである)
そのため、影響範囲はオーストラリアに限定されるとのことです。
日本に輸入されているラウディブッシュはアメリカ産
日本に輸入されているラウディブッシュについては、パッケージを確認したところ「MADE IN USA」と記載されていました。そのため、今回のオーストラリアでの製造中止の影響を直接受けるわけではなさそうです。
裏面には、輸入販売元の有限会社ファーレンハイトによるRoudybushの日本語の説明シールが貼られていますが、こちらでも製造国は「アメリカ合衆国」と書かれています。
※なお、直輸入版のラウディブッシュは、有限会社ファーレンハイトが輸入販売元となっています。このファーレンハイトは、横浜小鳥の病院併設の鳥用品店「Bird’s Glooming Shop」を運営しており、横浜小鳥の病院院長の海老沢和荘氏が運営統括責任者を担っています。
直輸入版ラウディブッシュの値上げ情報も(5/1より)
なお、直輸入盤のラウディブッシュについても、日本国内で値上げするという情報がありました。
【価格改定のお知らせ】
5/1よりラウディブッシュ各商品が大幅値上げとなります
当店では賞味期限1年を目安に在庫していますので、今のうちに1年分まとめ買いをおすすめします!!ラウディブッシュ製品のお買い求め→ https://t.co/56UQyLiwwv
— とりっぴー -小鳥用品専門店- @仙台 (@bird_torippie) 2019年4月3日
宮城県・仙台市にある小鳥用品専門店「とりっぴー」が発表しました。
ラウディブッシュは会社の経営不振が噂されたりと、供給不安がたびたび起こっています。そのため、ラウディブッシュのペレットのみ愛鳥が食べている場合は、複数のペレットを混ぜ合わせて食べられるようにして、リスク分散を図ることを推奨します。
※2019年4月6日追記
横浜小鳥の病院併設の鳥用品店「Bird’s Glooming Shop」でも、ラウディブッシュの各商品の値上げが発表されました。
【価格改定のご案内】ラウディブッシュ社|Bird’s Glooming Shop
2019年5月1日より、いずれのタイプも100円ほど値上げするとのことでした。
まとめ・終わりに
今回、2019年4月4日にオーストラリアの動物病院「Brisbane Bird Vet」がオーストラリアの製造業者がラウディブッシュをやめることを発表しました。発表内容を確認する限り、オーストラリアでの生産が終了するとのことでした。そのため、アメリカ産のラウディブッシュが輸入されている日本への影響は少ないと推測されます。
ただ、ラウディブッシュは何度か供給不安が叫ばれており、またこうした事が発生する恐れがあります。万が一手に入らなくなった場合に備え、愛鳥には複数のペレット混ぜ合わせて与えておくなど、ペレットが入手できないケースを想定して対策するのがオススメです。
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