バーダー5月号の書評レポート~野生インコのAR動画が感動的!青い鳥特集・野鳥史など充実
2019年4月16日に文一総合出版より、バードウォッチャー向け雑誌BIRDER(バーダー)5月号が発売されました。インコ写真家・岡本勇太さん15万羽の野生のセキセイインコの大群に遭遇した特別掲載やARアプリによる動画がありました。さらに青い鳥特集や平成を振り返る企画など充実の内容でした。バーダー5月号がどんな内容だったか、レポートしたいと思います。
15万羽を超す野生のセキセイインコの特別掲載
今回のバーダー5月号には、野生インコ写真家・岡本勇太さんがオーストラリアで遭遇したセキセイインコの大群についての記事が特別掲載されました。
これまでの岡本勇太さんのオーストラリアでの野生のインコの撮影歴から、今回の15万羽を超えるセキセイインコにどのような経緯で遭遇したか、克明に記されています。
1羽では小さなセキセイインコだが、その大群はまるで大蛇や龍といった1つの巨大な生物のごとく、うねりながら大地を這うように飛行する。旋風のようにアウトバックを飛行する雄姿は、光り輝いて見えた。(バーダー5月号の記事より)
臨場感あふれる文章で、岡本さんが遭遇したシーンが頭に浮かんできました。
ARアプリで動画が浮かんでくる
さらに、今回の特別掲載では、掲載写真に「AR」というマークが入っています。このARマークがついている写真に、「文一AR」アプリを起動してかざすと、動画が浮かび上がってきて再生されます。
撮影・執筆者の岡本さんもAR動画の様子を紹介されています。
こいつ…動くぞ! #BIRDER 2019年5月号#インコ#セキセイ#オカメ#オーストラリア@birderjp#文一AR#ニコン#本屋さんへGOpic.twitter.com/YImmDht1pf
— 岡本勇太~インコのびのび〜野生のオカメインコ・セキセイインコ (@conpiy) 2019年4月16日
ARというマークがついている写真があれば、同じように動画を視聴することができます。
岡本勇太さんの記事以外にも、ワシタカ類の飛び方について紹介記事などでも動画を楽しむことができます。
その他にもオーストラリアの野生インコ・オウムも紹介
岡本勇太さんの記事では、15万羽のセキセイインコの大群以外にも、アカオクロオウムやモモイロインコ、日本ではあまり見かけないイチジクインコの写真なども紹介されています。
青い鳥特集は見つけ方から撮影方法、青い羽のメカニズムまで
バーダー5月号の特集としては「夏の青い鳥大集合!!」です。好きな野鳥の中でも青い鳥は高い人気を誇っています。そんな青い鳥の中でも人気の以下8種について生息ポイントや見つけやすさ、見つける際のポイント、一緒に見られる野鳥まで解説されています。
- オオルリ
- コルリ
- ルリビタキ
- イソヒヨドリ
- ブッポウソウ
- オナガ
- カワセミ
- ルリカケス
見つけやすさを3段階で示してくれているので、青い鳥を探したい人にも参考になる情報です。
さらに、青い鳥が青く見えるメカニズムについても解説があります。青い羽は、元々羽自体には青い色素は含まれていません。空が青く見える仕組みとおなじように光の屈折などによって、青く見える構造色という仕組みです。
そのため、青い鳥は撮影条件によっては青く撮影が難しくなります。そうした撮影が困難な青い鳥をどのように撮影すればよいか撮影テクニックも紹介されています。
夏に向けて、青い鳥を撮影したい人にオススメな特集内容でした。
野鳥界の平成史の振り返りも
さらに、平成の30年間で野鳥界がどのように進んできたかの振り返り企画も掲載されています。最初はフィルム写真が一般的だったのがデジカメの登場でどのように撮影環境が変化していったか時系列にそって解説されています。
さらに、1996年に「鳥類は恐竜の生き残り」という学説の裏付けとなる発見が発表され、鳥類が恐竜の子孫という説が定着するきっかけとなったなど、鳥界でニュースとなった情報も振り返ることができます。
まとめ・終わりに
今回、2019年4月16日に発売されたバーダー5月号の読了後の書評レポートを掲載しました。岡本勇太さんの野生のセキセイインコの15万羽に遭遇する特別連載は、鳥好きの愛鳥家にとっては読みごたえのある記事でした。
さらに、青い鳥特集や野鳥界の平成史などでも面白く、興味深い内容でした。その他にもワカケホンセイインコの記事や、天売島で撮影された野鳥写真など、盛りだくさんです。
ご興味ある方は書店などに足を運んで探してみるか注文してみてください。
ディスカッション
コメント一覧
まだ、コメントがありません