【鳥ニュース】イタリア・ローマでムクドリが大量死。花火や爆竹によるショック死の可能性

鳥ニュース

空に飛び立つムクドリの大群

日本ではあまり報じられていませんが、イタリアのローマで何百羽ものムクドリが死亡していると海外のニュースサイトで報じられています。

ムクドリが大量死した原因は断定できていないものの、大晦日に開催された花火による影響の可能性が高いと推測されています。

 

イタリアでムクドリの大量死が確認

2021年1月1日の元日に、AP通信などの海外ニュースサイトで、イタリア・ローマで数百羽のムクドリが死亡しているニュースが報じられました。

Hundreds of birds died after NYE fireworks displays in Rome(ローマで行われた大晦日の花火大会のあと、何百羽もの鳥が死亡した)

※リンク先は英文ニュースのため、すべて英語です。

大晦日にイタリアの首都ローマで花火大会が行われたあと、ローマの道路でムクドリの大量死が確認されました。

 

動物保護団体は花火がムクドリ死亡の原因と言及

ニュース記事によると、ムクドリが死亡した原因については特定はできていないとのことでした。

しかし、イタリアで活動している動物保護団体OIPAは、ムクドリが死亡した原因が花火や爆竹の可能性が高いと述べています。

※OIPAが投稿したツイートを紹介しますが、ムクドリが亡くなっている写真が掲載されているためご注意下さい。

 

 

 

ローマでは大晦日からお正月の花火・爆竹は禁止だった

なお、ムクドリの死因と考えられている花火大会ですが、そもそもローマでは禁止されていたとのことです。

ローマでは2020年12月31日から2021年1月6日まで花火や爆竹を使用することを禁じており、今回開催された花火大会はそうした決まりに違反するものでした。

花火や爆竹による強い光や大きな炸裂音はムクドリなどの鳥類にとってショック死を引き起こす可能性があるほどの脅威

花火や爆竹が発するその強い光や音は、多くの動物にとって脅威で、日本でもクマ除けなどでも用いられています。

そうした爆竹や花火の炸裂によってムクドリの群れがパニックを起こして、ショック死することは十分に考えられます。

今回のムクドリの大量死を受け、先程紹介した動物保護団体OIPAは、花火や爆竹を使わないよう呼びかけています。

 

まとめ・終わりに

2021年の正月にイタリアでムクドリが大量に亡くなるという事件がありました。

ムクドリが死亡した原因は人間による大晦日の花火の可能性が高いと、国際動物保護団体のOIPAが述べています。

日本でも全国各地で花火が行われており、街にたくさんの鳥が生息する日本でも同じような事故が起こらないとも限りません。

花火や爆竹などの使用は、その場所で暮らしている生き物たちへの配慮が必要です。