めっちゃおもろい動物園と堀井動物園の関係性!元園長の配偶者の会社に鞍替えで運営再開

鳥ニュース

2021年10月12号の雑誌「週刊女性」に掲載された、滋賀県のめっちゃおもろい動物園と堀井動物園の関係性を報じた取材記事

滋賀県で2021年6月から営業を開始した「めっちゃおもろい動物園」に関するニュースが週刊誌で報じられました。

この「めっちゃおもろい動物園」は、動物愛護法違反の罪を受けて閉園した「めっちゃおもろい動物園」を運営していた堀井動物園との関係性があるようです。

 

めっちゃおもろい動物園の記事が週刊女性に掲載

週刊女性2021年10月12日号に、滋賀県甲賀市で2021年6月11日に営業スタートした「めっちゃおもろい動物園」に関する取材記事が掲載されました。

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2021年10月12号の雑誌「週刊女性」に掲載された、滋賀県のめっちゃおもろい動物園と堀井動物園の関係性を報じた取材記事

この「めっちゃおもろい動物園」が、かつて滋賀県守山市のショッピングモール「ピエリ守山」で営業していた、「めっちゃさわれる動物園」の運営元である堀井動物園と関係性があることを報じています。

 

堀井動物園は滋賀で「めっちゃさわれる動物園」をかつて運営

堀井動物園は、滋賀県・守山市にあるショッピングモール「ピエリ守山」にて、屋内型の動物園「めっちゃさわれる動物園」を運営していました。

めっちゃさわれる動物園で飼育されていたライオンのリオンくんが自傷行為を行っている様子が2017年にSNSで投稿され、飼育法を疑問視する声があがりました。

その後、2018年に「特定動物を滋賀県の許可を得ずに飼育した」として、堀井動物園の園長だった堀井嘉智氏が動物愛護法違反で起訴されました。

大津地方裁判所にて裁判が進められた結果、堀井嘉智氏に30万円の罰金刑が課されました。

控訴・上告を試みた堀井氏でしたが、どちらも棄却されたため、罰金刑が確定しています。

※以下の記事で堀井動物園の動物愛護法違反の判決結果についてまとめています。

めっちゃさわれる動物園・堀井動物園の経営者に動物愛護法違反で罰金刑30万円の判決!

ピエリ守山での契約更新ができなかったこともあり、2019年1月にめっちゃさわれる動物園は閉園しました。

「めっちゃさわれる動物園」が2019年1月に閉園!滋賀のピエリ守山から退去が決定

このとき堀井動物園は行政処分を受けており、5年間の動物園の営業資格が剥奪されており、現時点でも動物園を運営できる状態ではありません。

 

堀井動物園からめっちゃおもろい動物園に動物を譲渡

実はめっちゃおもろい動物園の運営元は堀井動物園ではありません。

めっちゃおもろい動物園のHPを確認すると、第一種動物取扱業に関する標識には運営主体として「株式会社ジャクソンズ」が記載されています。

堀井動物園にいた動物たちを譲渡されて、めっちゃおもろい動物園を運営しているとのことです。

この株式会社ジャクソンズは、堀井動物園の元園長である堀井嘉智氏の配偶者が経営するイベント会社です。

しかし、記事で取材を受けている動物保護団体『PEACE』の東さちこ代表は、「堀井動物園のスタッフが生き物のお世話をしている」と述べています。

さらに、滋賀県動物保護管理センターの取材コメントにも、”堀井動物園の堀井嘉智氏がイチ従業員として働いている”とあります。

めっちゃおもろい動物園でも以前と同様の運営方針で、園内にいるほとんどの生き物と触れ合うことができるようになっているそうです。

 

めっちゃおもろい動物園の展示状況は?

週刊女性の記事によると、めっちゃおもろい動物園ではニワトリやアヒル、カメ、マーラなどの動物が園内で放し飼いにされているとあります。

加えて、フクロウやインコ、ハシビロコウなども放し飼いの状態にあるとのことでした。

※写真を確認する限り、ハシビロコウがいるエリアには柵が設けられており、完全な放し飼いではないようです。

めっちゃおもろい動物園の展示状況について、滋賀県動物保護管理センターに取材した際のコメントも掲載されています。

「利用者や近隣住民から狭い、汚い、臭いなどといった苦情がまったくないわけではありませんが、優・良・可・不可でいえば、可。60点で及第点といったところです」

上記コメントから、現時点では行政からめっちゃおもろい動物園に対し、動物愛護法違反等は指摘されていません。

 

めっちゃおもろい動物園の展示動物の種類は?

めっちゃおもろい動物園に展示されている動物はHPを確認したところ、草食動物から肉食動物、哺乳類・鳥類・爬虫類・両生類・魚類・昆虫類と多種多様です。

その中でも鳥類は色々な種類が掲載されており、ハシビロコウなどの大型の鳥からインコやオウムといった馴染みのある種類も多く載っています。

セネガルパロット(ネズミガシラハネナガインコ)やタイハクオウムを撮影し、SNSに投稿しているユーザーが確認できています。

 

展示方法が不適切という声も

実際にめっちゃおもろい動物園を訪ねた方が、鳥類の展示について虐待ではないかと意見する投稿もありました。

動画を確認する限り、隔離状態ではないスペースから移動できないよう、紐で足を繋がれてしまっています。

かつての堀井動物園が行っていた移動動物園、めっちゃさわれる動物プラザがお台場で開催されていました。

2016年末~2017年初という寒さが厳しい季節に、ショッピングセンターの屋外である中庭で、寒さに弱い生き物が展示され、寒さにふるえていました。

ハリネズミ自粛後の「めっちゃさわれる動物プラザ」の現場を実際に確認~生き物たちが苦しむ不適切な環境(開催中止決定)

さらにめっちゃさわれる動物園では、バックヤードの飼育環境も劣悪で、身動きができないほどのケージやコンテナで動物たちが暮らし、糞尿も清掃されていませんでした。

運営名義を変えて営業をスタートしためっちゃおもろい動物園でも同じ過ちによって生き物たちが苦しめられないか、心配です。

 

まとめ・終わりに

今回、滋賀県甲賀市で2021年6月より営業している「めっちゃおもろい動物園」について、動物愛護法違反の判決を受けた堀井動物園との関係性があるという週刊女性ニュースを紹介しました。

堀井動物園は行政処分を受けたため、動物園の運営資格が失われていましたが、別会社に動物を譲渡することで、めっちゃおもろい動物園を運営しています。

現時点では監督・指導を行う行政組織「滋賀県動物保護管理センター」からは指導や罰則を受けるレベルと判断されていないようです。

しかし、これまで堀井動物園が運営してきた、めっちゃさわれる動物園や移動動物園での動物の扱いを見ていると、本当に適切に飼育されているのか心配しかありません。

今後もめっちゃおもろい動物園が問題なく展示しているか、しっかりチェックする必要があります。