【放送後追記】4月10日のダーウィンが来たはスネアーズペンギン特集「崖も登れば木も登る! 秘島の森ペンギン」

2022年4月10日鳥メディア

2022年4月10日のダーウィンが来たはスネアーズペンギン特集「崖も登れば木も登る! 秘島の森ペンギン」

本日、2022年4月10日にNHK総合の「ダーウィンが来た!」でスネアーズペンギンが取り上げられます。

人が踏み入れることがない絶海の孤島で、スネアーズペンギンがどのように暮らしているのか、崖だけでなく木にまで登る理由に迫ります。

※スネアーズペンギン特集「崖も登れば木も登る! 秘島の森ペンギン」が放送されたので、放送内容を追記しました。

 

4月10日放送の「ダーウィンが来た」概要

  • タイトル:「崖も登れば木も登る! 秘島の森ペンギン」
  • 放送日:2022年4月10日(日)19:30~19:58
  • 放送局:NHK総合
  • 番組HP:ダーウィンが来た!(NHK)

2022年4月10日のダーウィンが来たはスネアーズペンギン特集「崖も登れば木も登る! 秘島の森ペンギン」

世界で唯一、絶海のある孤島に大集結するスネアーズペンギン。断崖絶壁をよじ登り、奇妙な森を行進。さらには木登りまで!?不思議な島を探検しペンギンの森暮らしに密着!

ニュージーランド沖、暴風圏の海に浮かぶスネアーズ諸島。面積3平方キロほどの絶海の孤島だが、世界的にも珍しい生きものの楽園だ。その主役が地球上でこの島でのみ繁殖する激レアなスネアーズペンギン。親たちは断崖絶壁を数百メートルもよじ登り、奇妙な森を大行進。さらに子どもに木登りの“特訓”までするという。いったいなぜペンギンが木に登るのか?不思議な島での子育てに密着し、森暮らしの秘密に迫る。

 

スネアーズペンギンは別名ハシブトペンギン

スネアーズペンギンはニュージーランドのスネアーズ諸島で暮らすペンギンで、別名ハシブトペンギンとも呼ばれます。

全長51~61cm、体重は2~4kg程度とペンギンの中では中ぐらいのサイズです。

ハシブトペンギン(スネアーズペンギン)が群れで岩場にいるところ

イワトビペンギンのような黄色い飾り羽が特徴的です。

ハシブトペンギンという別名も付いているようにくちばしが幅広いのも特徴の1つに挙げられます。

 

日本の水族館におらず、スネアーズ諸島にのみ生息

スネアーズペンギンは残念ながら、日本の水族館や動物園で飼育しているところはありません。

ニュージーランドの南東にある無人島「スネアーズ諸島」にのみ生息しています。

もともと絶海の孤島とされており、島付近の海域は荒れているため、船でたどり着くのは大変です。

そのため、西欧人に島が発見されてからも、スネアーズ諸島に踏み入れることはありませんでした。

その結果、スネアーズ諸島には人類の手つかずの豊かな自然が残っており、1998年に「ニュージーランドの亜南極諸島」として世界遺産に登録されています。

今もスネアーズ諸島は基本的に人が立ち入ることができず、生き物たちの楽園となっています。

 

なぜ、スネアーズペンギンは崖や木に登る?

スネアーズ諸島に生息するスネアーズペンギンは、スネアーズ諸島の崖を登るのに加え、木にも登る性質があります。

このような習性を持つペンギンというのは聞いたことがありません。

ダーウィンが来たの次回予告では、木に登っている様子が紹介されています。

スネアーズ諸島で子育てを行うために内陸部の森で木に登ったりするスネアーズペンギン(別名ハシブトペンギン)

単に一部の個体が木に登るということではなく、親鳥が子どもに木登りの特訓を行うそうです。

それゆえ、スネアーズ諸島でスネアーズペンギンが暮らすためには木登りが必要なスキルであると考えられます。

スネアーズペンギンはなぜ、崖や木に登るようになったのか?

森に生息するスネアーズペンギンの生態がどのようなものか、ダーウィンが来たの放送が気になります。

 

(追記)スネアーズペンギン特集の放送内容

冒頭、スネアーズ諸島を訪ねるためにニュージーランドから船が出発します。

スネアーズ諸島がある南緯50度は「荒れ狂う50度」と言われ、風と海が荒れる難所です。

船にゆられること16時間、ようやくスネアーズ諸島が見えてきました。

スネアーズ諸島の崖にスネアーズペンギンの群れ

世界自然遺産に登録されているスネアーズ諸島の取材には、ニュージーランド自然保護省のレンジャーが同行し、島に外の生き物を持ち込まないよう、入念にチェック・対策します。

人々の侵入を拒んできたスネアーズ諸島の崖を観察すると、たくさんのペンギンの群れ、スネアーズペンギンを発見しました。

普段、南太平洋から南大西洋まで広大な海域に生息しているそうですが、繁殖期はスネアーズ諸島に戻ってきます。

海から厳しい斜面の岩場に登ると、なんとそのまま急斜面の崖を登っていきます。

ダーウィンが来た取材スタッフも登ることができないため、4時間ほど回り道をして崖の上にたどり着いたところ、ペンギンたちが崖を登りきって、森に入っていきます。

追いかけると、森のあちこちにペンギンたちが行き交う道、獣道ならぬペンギン道が森の中に出来上がりました。

そうしたペンギン道をスネアーズペンギンたちは、木の上を歩いたりして、進んでいきます。

森にはスネアーズペンギンの集団繁殖地(コロニー)

ペンギンの足で4時間ほど歩いたところに、開けた場所にたくさんのペンギンたちがいました。

ちょうど取材した時期が子育てシーズンで、ペンギンたちはヒナに食事を持っていっているところでした。

待っていたヒナに戻ってきた親鳥たちはエサを与えています。

スネアーズペンギンが繁殖するのは世界で唯一スネアーズ諸島の崖を登った森です。

翌日、親鳥たちは再び海へエサを調達に

翌早朝、再びスネアーズペンギンの親鳥たちはコロニーを集団で出発しました。

繁殖地のコロニーに来た道を逆に戻っていき、今度は崖を降りていきます。

登るのも大変だった崖は降りるのも一苦労です。

スネアーズペンギンは体を横向きにして、横滑りして降りていきます。

スネアーズペンギンには大きな足とスパイクのような爪があり、スピードを調節し、横滑りのような崖降りを実現します。

ただ、個体によってはうまく崖を降りることができず、崖から落ちてしまい、出血してしまう映像も流れました。

スネアーズペンギンはなぜ海の近くで子育てしない?

片道4時間の通勤完了とのアナウンスに対し、ひげじいから「なぜ海の近くで子育てしない?」と質問が挙がりました。

それに対し、スネアーズ諸島は周囲が断崖絶壁で、海岸は荒波が押し寄せるので、たまごを育てる環境ではないため、崖を登った森を繁殖地としました。

続いて「なぜこの島だけで子育て?」という質問が行われました。

その答えはスネアーズ諸島の周りの海域に理由があるとのことです。

スネアーズ諸島は南極付近の寒流と赤道付近から流れ込む暖流が合流するポイントとなっており、プランクトンが大発生し、スネアーズペンギンの食料となる魚が豊富です。

また、スネアーズ諸島の険しい地形と周囲の荒波が人間や肉食動物を遠ざけたという事実があります。

親鳥からヒナへの木登りの特訓

あるとき、繁殖地のコロニーでヒナがエサをねだるのに、親鳥がエサを与えずどこかへ行ってしまいました。

ヒナが親鳥を追いかけると、木々が生える森にたどり着きました。

親鳥はヒナが木に登ってくるように木の上に登っていき、木登りの訓練をヒナに行っています。

なぜ、木登りの訓練をするのでしょうか?

ペンギンは18種類いますが、木に登るのはスネアーズペンギンだけです。

木登りの訓練は大雨でコロニーが濡れた状態になったときに重要になっています。

大雨や嵐の際に木の上に登ることができると森に避難することができ、木の上にいることで足が冷えることがありません。

親から子に木登りを伝えることは、命をつなぐ鍵となっていました。

森とペンギンとのステキな関係

スネアーズペンギンを雨風から守ってくれる、スネアーズ諸島の森は世界最南端です。

島の周辺を流れる暖流のおかげで、南極が近いのに木々が生い茂っています。

育つ木はオレアリアと呼ばれる高さ10メートルのキクの仲間の巨木です。

葉っぱにはビロード状の繊維がびっしりとしていて、海からくる塩分に葉っぱが水分を奪われないようになっています。

実はペンギンたちがこのオレアリアを育てている要因になっています。

ペンギンたちがオレアリアのある森で暮らすことで食べ物やフンが肥料となり、それがオレアリアの成長につながっているとのことです。

第2章「絶海に挑む!ヒナたちの大冒険

ヒナが孵って3ヶ月ほど経過したところ、巣が空っぽになっていました。

コロニーから離れた森に、親鳥に混じってヒナたちも海を目指して大冒険を始めていました。

大人たちの後を追って、ひたすらペンギン道を進み、歩き続けること3日、ようやく森から出ます。

しかし、そこは断崖絶壁の崖、スネアーズペンギンのヒナたちの試練は続きます。

大人のペンギンが使っていた横滑りなどを駆使して、崖を少しずつ降りていき、海が見えてきました。

ただ、海が見えても、初めて見る海に恐れて飛び込むことができません。

その後、頑張って海に飛び込みますが、そこには同じ鳥類の「オオフルマカモメ」という天敵がいます。

まだ泳ぎがうまくないヒナペンギンを狙い、映像でも1羽が餌食になってしまいました。

2日後の朝、風が止み、海が穏やかになったのでスネアーズペンギンの旅立ちに絶好のコンディションになりました。

海藻が少なく、海に入りやすい場所を見つけて、ヒナたちがどんどん海に入っていきます。

ヒナたちはこれから大海原を何千キロと泳いで成長し、数年後再びこのスネアーズ島に戻ってきます。

「スネアーズ諸島はペンギンたちにとって母なる島。厳しくもあるが優しく守ってくれる、世界でたった1つのふるさとなのです。」というナレーションで締められました。

 

まとめ・終わりに

今回、2022年4月10日に放送予定のダーウィンが来た!「崖も登れば木も登る! 秘島の森ペンギン」を紹介しました。

人間の手つかずとなっている豊かな自然が残るスネアーズ諸島で暮らすスネアーズペンギンの生態を取材する放送です。

スネアーズ諸島には人が立ち入ることは禁止されているため、そこで暮らすスネアーズペンギンの生態を知るのはとても貴重な機会です。

ペンギンでは珍しい森で暮らし子育てし、なぜ崖や木に登る必要があるのか?

スネアーズペンギンの生態の秘密が知りたい方はぜひ4月10日のダーウィンが来たをご視聴ください。

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