【注意喚起】小鳥レスキュー会が首輪をつけたセキセイインコを保護~首に金具はNG!
埼玉のNPO法人・小鳥レスキュー会が首に硬い首輪をつけたセキセイインコを保護したと投稿されました。
こうした誤った飼育はインコの命を奪いかねません。
真似する人が出てきてはいけないため、首輪など金具装着の危険性を注意喚起したいと思います。
小鳥レスキュー会がセキセイインコの保護を投稿
小鳥レスキュー会は埼玉県で鳥類の保護活動をしているNPO法人です。
長年に渡ってインコや文鳥などの飼い鳥に加えて、ケガで動けなくなった野鳥も保護されています。
そんな小鳥レスキュー会のTwitterアカウントに、セキセイインコを保護した情報が2022年8月27日(土)に投稿されました。
小鳥レスキュー会に浦和警察署が保護したセキセイインコを引き取ったとのことです。
保護インコの首に金具が取り付けられ衰弱状態
2022年8月27日にTwitterで紹介されたセキセイインコの首には首輪が装着されていたらしく、投稿でも首輪の写真が紹介されています。
浦和警察署から保護セキセイ
先ほど 当直の警察から引き取り
浦和区大原にて捕獲
体重25g かなり衰弱して血便が
でてます。
かわいそうにかなり硬い首輪をし
てます。
切るの大変でした。 pic.twitter.com/vXySOVz53M— 小鳥レスキュー隊の隊長 (@bono2019) August 26, 2022
保護したセキセイインコに装着されていた首輪は、小鳥レスキュー会の方によって取り外されています。
かなり硬い金属だったらしく、切断して取り外すのが大変だったとコメントがありました。
首輪が取り付けられたセキセイインコは体重が25gと一般的な個体よりも少なく、血便が出るほど衰弱していたそうです。
少しずつ
体調 改善してます。 pic.twitter.com/mKIaSMqE1X
— 小鳥レスキュー隊の隊長 (@bono2019) August 27, 2022
しかし、小鳥レスキュー会の保護によって、少しずつ体調が回復しているのとのことでした。
TV「みんなの動物園」でもチェーンをつけたセキセイインコが登場
かつて同じようなセキセイインコがテレビ番組でも取り上げられたことがありました。
日本テレビの「嗚呼!みんなの動物園」です。
2022年4月9日に放送されたみんなの動物園で、動物が好きすぎる人「ガチ恋さん」として沖縄のおじいさんが登場しました。
セキセイインコを30羽近く飼育しているこの男性は、セキセイインコにボールチェーンのようなものに紐をつけて外を散歩している映像が放送されました。
チェーンも明らかに自作したもので、小型インコである安全性を考慮されたものではありませんでした。
放送ではインコ博士と紹介されていたため、危険な状態でセキセイインコを外で散歩させることを真似してしまうのが危惧されました。
その結果、みんなの動物園の放送を見た愛鳥家の方々から多くの非難の声が挙がりました。
首などへの金具装着は極めて危険
インコは犬や猫のように首輪を装着することはありません。
首輪をつけてしまうと、飛翔しようとしたときに首がしまる恐れがあります。
特に小鳥レスキュー会が保護したセキセイインコような、金属の首輪ではさらに危険です。
色々な場所を移動する中で、首輪が引っかかってしまう事故も起こりえます。
ドラえもんみたいに鈴がついてました。
以前 首輪をしたコザクラが枝に引っか
かり亡くなっていたことがあります。
鳥に首輪をするのは虐待に当たります。— 小鳥レスキュー隊の隊長 (@bono2019) August 26, 2022
そのため、インコに首輪をつけることは絶対にやってはいけません。
エリザベスカラー装着は獣医師指示の元
小鳥でも首に装着することがある器具としてエリザベスカラーが挙げられます。
しかし、エリザベスカラーは自咬症などの治療の一環として、かかりつけの獣医師の指示によって装着しています。
こちらは排泄孔を自咬したコザクラインコです。ここは自咬すると排泄物が付くため痛みと痒みが出やすく、尾を常に振ったり、排泄孔を弄り続けます。悪化すると排便障害が出ることがあるので、エリザベスカラーを着けて自咬を防ぎます。 pic.twitter.com/2nxKHbTgAX
— 海老沢和荘 (@kazuebisawa) January 24, 2022
そのため、自己判断で金属のチェーンやリングを飼い鳥に取り付けるのは命を危険にさらす行為です。
テレビ番組でも放送されてしまいましたが、絶対に真似しないでください。
小鳥レスキュー会はクラファン実施中
今回、首輪が付けられたセキセイインコを警察から引き取った小鳥レスキュー会は、鳥類を中心とした保護活動を行っています。
飼い鳥などの団体は他には認定NPO法人TSUBASAなどありますが、保護犬・保護猫に比べとても珍しいです。
そんな小鳥レスキュー会も長年の保護活動で施設の老朽化により退去が迫られており、現在、新しい施設に移るため、クラウドファンディングを実施しています。
現在小鳥レスキュー会のクラウドファンディングは第1目標の1300万を達成し、セカンドゴールの2500万円を目指しています。
今回のクラウドファンディングの目的は野鳥や家禽ですが、飼い鳥も含めた保護につながるものです。
ぜひ、小鳥たちの保護活動を支援するため、ご協力をお願いします。
まとめ・終わりに
今回、小鳥レスキュー会が保護したセキセイインコに金属の首輪が装着されていたことを紹介しました。
飼い鳥には個体識別のため足輪をつけることはありますが、首輪をつけることはありません。
ましてや金属製の硬いリングをつければ、飛行や移動での事故の危険性は非常に高いです。
以前、テレビでもセキセイインコにボールチェーンを装着して外を散歩する飼い主の方がいましたが、ロストの可能性もあります。
こうしたインコなどの飼い鳥に首輪をつける行為は絶対に真似しないようにしましょう。
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