【放送後追記】10月9日のダーウィンが来たはミサゴ特集!魚を狩るタカの迫力ある映像と子育て密着

2022年10月7日鳥メディア

猛禽類のタカ仲間で唯一魚を狩るミサゴが魚の狩りに成功して雄大に飛翔しているダーウィンが来たの予告映像

2022年10月9日(日)に放送予定のNHK総合「ダーウィンが来た!」で、猛禽類のミサゴが取り上げられます。

タカの仲間の中で唯一、魚の狩りをするミサゴの迫力ある狩りの映像とともに、密着取材したミサゴの子育ての様子が放送されます。

※ミサゴ特集「魚を狩るタカ ミサゴ夫婦の波乱の子育て」が放送されたので、放送内容を追記しました。

 

10月9日放送の「ダーウィン来た」概要

  • タイトル:「魚を狩るタカ ミサゴ夫婦の波乱の子育て」
  • 放送日:2022年10月9日(日)19:30~19:58
  • 放送局:NHK総合
  • 番組HP:ダーウィンが来た!(NHK)

猛禽類のタカ仲間で唯一魚を狩るミサゴが魚の狩りに成功して雄大に飛翔しているダーウィンが来たの予告映像

迫力の空中戦!驚異の狩り、そして、かわいらしいヒナ。タカの仲間で唯一、魚を専門に狩るミサゴは、力強い翼と長く鋭いかぎ爪を持つ“かっこいい鳥”だ。圧巻映像で迫る。

大都市ニューヨークにほど近いミサゴの一大繁殖地。ここで10年も連れ添うベテランのミサゴ夫婦に密着し、子育ての超接近撮影に成功した。巣ではメスが魚を一口ずつ丁寧にちぎって与える愛情たっぷりの姿が。一方、オスは上空から水に飛び込む躍動的な狩りで魚を捕らえる。しかし、ライバルたちが次々襲いかかり激しい空中戦に!ベテラン夫婦といえども子育ては波乱万丈。力を合わせて3羽のヒナを無事育てられる?

 

ミサゴは日本でも見られるタカの仲間

ミサゴはタカ目ミサゴ科に分類される鳥類で、分類の通りタカの仲間です。

野生下で木の上にたたずんでいるミサゴ

全長54-64cmほどで翼を広げたときの翼開長は150-180cmほどあります。

顔からお腹にかけては白い羽に覆われており、翼や背中、尾羽にかけては褐色の色合いです。

ミサゴの後頭部には小さいながら冠羽もあります。

ミサゴは北極な南極といった極地を除いた各大陸に分布しており、日本にも留鳥として生息しています。

 

 

タカの中で唯一魚を狩るミサゴ

ミサゴはタカ目に分類されておりタカの仲間ですが、タカとしては珍しい特性として魚を狩る習性があります。

NHKダーウィンが来たの予告映像で魚の狩りに成功し爪で魚を持つ猛禽類のミサゴ

一般的なタカは猛禽類として哺乳類や鳥類を捕食します。

しかし、ミサゴは唯一、魚専門に捕食することが知られています。

上空から魚のいる水面にダイブして、華麗に狩りをするミサゴの映像が流れます。

次回予告前の「マヌールのゆうべ」でもミサゴのオスが魚を狩るアニメーションが紹介されました。

マヌールのゆうべのアニメーションでもミサゴのオスが狩りする様子が放送

こうした魚を狩って食べる修正から、日本ではミサゴのことを別名「ウオタカ」と呼ばれています。

 

ベテランのミサゴのつがいが登場

今回のダーウィンが来たでは、ミサゴのベテランペアに密着取材した映像が放送されます。

ダーウィンが来たで密着取材されたミサゴのベテランつがいの雄雌ペア

アメリカのニューヨーク近くにあるミサゴの大繁殖地で、ダーウィンが来たが密着取材したそうです。

 

ミサゴの子育てを超接近取材!

ダーウィンが来たで取り上げられるミサゴのベテランペアは、子育てに取り組んでいます。

ダーウィンが来たでミサゴが子育てしている様子を超接近した状態で取材に成功

上の写真はミサゴのメスがヒナにエサとなる魚を、食べやすいようにクチバシでちぎって与えています。

猛禽類のミサゴとはいえ、天敵やライバルの存在で子育ては一筋縄ではいきません。

無事に3羽のヒナを育て上げることができるか、10月9日のミサゴの子育て奮闘記の放送が気になります。

 

(追記)ミサゴ特集の放送内容

冒頭、今日の主人公であるミサゴが水面に勢いよくダイブしました。

今回、アメリカ東海岸のミサゴの一大繁殖地である湿地帯で、10年近く連れ添うベテラン夫婦に密着取材した放送です。

ベテラン夫婦の子育てに大接近

南半球のペルーに悠然と羽ばたくミサゴは北アメリカ大陸に向けて旅立ちます。

その距離6000キロメートルで、4週間にわたって渡りを行います。

やってきたのはコネチカット川に広がる湿地帯のロングアイランド湾は世界的に知られたミサゴの繁殖地帯です。

一番乗りで登場したのは、10年も繁殖地を訪れるミサゴのオスで、昨年も巣に使った杭を確保しに来ました。

ミサゴは魚専門のハンター

ミサゴはタカの中で唯一魚をハンティングします。

翼を広げると2メートル近くになり、風をうまくコントールして上手に飛行します。

上空から魚を見つけると羽をすぼめて急降下し、水面の直前で翼を後ろ向きに閉じることで水の抵抗を極限まで減らします。

さらに両足を顔の真正面、すなわち目線の先に突き出すことで、獲物である魚を確実に仕留めることができます。

ミサゴの爪は大きく鋭い鉤爪に加え、インコと同じ前後2本ずつ趾があり、これで獲物である滑りやすい魚を確実にキャッチしています。

パートナーのメスのミサゴが登場

ここでベテラン夫婦のパートナーであるメスのミサゴが登場しました。

しかし、ミサゴは毎年同じパートナーと連れ添うわけではなく、オスはメスにアピールする必要があります。

得意の狩りでアピールしメスに魚を与えるのに加え、木の枝などを集めてきて巣を作り始めました。

魚を持ったまま垂直方向に上昇、急降下を繰り返し、オスからメスに愛のアピールを行います。

そのミサゴのオスの姿にメスもまんざらではない様子で、オスはメスに受け入れられ、交尾を行いました。

別のミサゴが巣を奪いに!?

ミサゴたちは元々、コネチカットの湿地帯に生えていた高い木に巣作りをしていました。

しかし、開発が進んだ結果、そうした木々が伐採され、今は人間が設置した木製の台に巣を作るようになりました。

けれども、そうした杭の数にも限りがあり、全てのミサゴが巣を作ることはできません。

出遅れたミサゴの若い夫婦は巣を作る場所が見つからなかったため、ベテラン夫婦の巣を奪いに来ました。

巣にいたオスのミサゴは飛び立ち応戦し、メスは巣にとどまり、連携プレーで巣を守り抜きました。

ミサゴの産卵・抱卵でヒナが孵化

5月になると、ミサゴが産卵を行ったようで巣で卵を温めています。

卵を温め始めて1ヶ月ほど経ち、オスが魚を狩って巣に持ち帰ると、巣には孵化して間もないヒナがいました。

ミサゴはその鋭い爪でヒナを傷つけないよう注意を払いながら、メスがオスが捕らえた魚を小さくちぎって与えています。

1羽目の孵化から3日後、2羽目のヒナも孵化していました。

2羽とも食欲旺盛で親鳥がやってくると、ヒナがおねだりしています。

ミサゴをこんなに近くに撮影して大丈夫!?

ここで、ひげじぃから質問タイムがやってきました。

「ミサゴをこんなに近くに撮影して大丈夫!?」という質問でした。

今回の撮影を行ったジェイコブ・スタインバーグさんはミサゴと家族の中にはいりこみ、信頼関係を作ることをコンセプトに7年にわたって取材をしています。

研究者と協力しながら、ミサゴの巣台を作るなど保護活動を行っています。

さらにカメラを回す時間は最小限に遠隔コントロールで撮影できる環境を整えています。

そうした7年に渡る活動によってこんなに近くで子育ての様子が撮影できるようになりました。

「貴重な子育てをするミサゴの様子を見さごさないですみました」とダジャレで締められました。

放置されていた卵からヒナが誕生

今回のミサゴは3つの卵を生んでいました。

そのうち2つの卵からはヒナが孵化していましたが、1つの卵は孵化してませんでした。

卵がいつまでも孵化しないので、ミサゴの親鳥も抱卵するのを諦めてしまい、放置されてしまいました。

しかし、意外なことにその数日後に放置していた卵にヒビが入って、ヒナが生まれました。

先に生まれたヒナがいる巣でなんとか起き上がろうともがいています。

ゴハンがもらえるのは先に生まれた2羽のヒナばかりで、親鳥もエサが少ないと生き残る可能性が高いヒナにエサを与える傾向があります。

なめられている?魚専門のハンター

ミサゴは見事な技術で魚を捉えるハンターですが、湿地帯に現れたかもめに追い立てられるミサゴが撮影されました。

ミサゴは魚しか食べないため、他の鳥になめられている面があるそうです。

ミサゴが作った巣の隙間になんとスズメが巣を作っています。

これも魚専門のミサゴだからこそ、スズメとタカが共存する貴重な環境です。

無事3羽とも少しずつ成長

遅れて生まれたきた3羽目のミサゴのヒナも含め、無事育っていました。

先に生まれた2羽のヒナはメス、最後に生まれた1羽はオスのミサゴでした。

少しずつ親鳥と同じ色の羽が生え始め、顔つきもタカらしい精悍になってきました。

ただ、まだ羽は生え揃っていないため、夏の暑い日差しがあるとメスの親鳥が翼で覆いヒナを守っています。

別のミサゴやヒメウに狙われる親鳥の試練

オスの親鳥が狩りで魚を捕らえた帰り道に試練がやってきます。

なんと別のミサゴが襲いかかり、魚を横取りしようとしてきます。

この時期のミサゴはみんな子育て最中で、魚と取ることができなかったミサゴは他のミサゴから魚を奪うことがあります。

その後も同じ湿地帯で繁殖するヒメウからも狙われますが、無事魚を守り切ります。

巣でメスのミサゴに魚を渡した後、ヒメウの繁殖地に向かい、ヒメウに威嚇を行いました。

普段は魚しか狙うことはありませんが、本気になるときちんと威嚇して魚を奪われないようしています。

徐々にヒナが成長し、母親鳥が旅立ちへ

ヒナが大きくなると、母親鳥は自分の役目が終わったと判断し、巣から旅立ち、南に向かいました。

まだヒナは自力でエサが取れないので、父親鳥はそのまま残り、親鳥1羽で子育てを行います。

ある日、末っ子のミサゴが翼を羽ばたかせるようにして、空を飛ぶ練習をスタートしました。

雨の中でも飛ぶ練習をしていたところ、見事空中でホバリングできるようになりました。

そうした練習をさらに繰り返し、飛行に成功しました。

末っ子の様子に刺激されたお姉さんたちも飛ぶことに成功しました。

夏の終わりに父親鳥も南へ渡りに

8月下旬の夏の終わりになると、父親鳥も我が子の成長に安心し、母親鳥と同じように南を目指して旅立ちました。

秋が近づきましたが、ミサゴの兄弟は巣のある湿地に残り、立派に狩りを成功させています。

子どものミサゴたちも間もなく南に向けて旅立ちの時がやってきます。

「ベテランミサゴ夫婦に大接近することで見えてきた愛情たっぷりの子育て。力を合わせ命をつなぐ。かけがえのない営みが来年もまた繰り返されます」というナレーションで締められました。

 

まとめ・終わりに

今回、2022年10月9日に放送予定のダーウィンが来た!「魚を狩るタカ ミサゴ夫婦の波乱の子育て」を紹介しました。

別名「ウオタカ」とも呼ばれ、タカの仲間で唯一魚を捕食するミサゴの見事な狩りを見ることができます。

子育てに励んでいるミサゴのベテラン夫婦が、無事ヒナたちを立派に巣立たせることができるのか?

ミサゴのヒナの成長が気になる方は、10月9日19時半からのダーウィンが来たをご覧ください。