小鳥レスキュー会が飼い鳥の保護施設「鳥の駅」を引っ越しするクラファンを実施(10月31日〆)
埼玉のNPO法人「小鳥レスキュー会」が、インコなどの飼い鳥を保護する施設「鳥の駅」を引っ越しするために、2023年9月26日よりクラウドファンディングをスタートしました。
新しい移転先の家賃や引っ越し費用、工事・設備費を含めて1100万円を第1目標と掲げています。
命をつなぐ最適な居場所へ|飼い鳥の保護施設「鳥の駅」を移転したい!(READY FOR)
NPO法人小鳥レスキュー会とは
小鳥レスキュー会は、埼玉県戸田市で飼い鳥や野鳥の保護活動を行っているNPO法人です。
飼育放棄や飼えなくなったインコや文鳥などの飼い鳥(コンパニオンバード)を引き取り、新しい里親を探す活動をしています。
さらに埼玉県警察とも連携し、拾得物として届けられた迷子鳥を保護して飼育することも行われています。
犬や猫の保護団体は全国各地にありますが、鳥類を対象とした団体は数えるほどしかありません。
また、鳥類の場合、飼い鳥に加えて屋外で生息する野鳥も存在しています。
小鳥レスキュー会では飼い鳥に加えて、傷ついたり、弱っている野鳥の保護しています。
治療・看護・放鳥訓練などを経て、保護した野鳥が野生復帰できるサポートを行っています。
2022年度に保護した飼い鳥は481羽
そんな小鳥レスキュー会では、飼い鳥の保護施設である「鳥の駅」があります。
鳥の駅は警察に迷子の届け出されたインコや、飼い主の事情により引き取られた飼い鳥が暮らすシェルターです。
2022年度だけで小鳥レスキュー会が保護した飼い鳥は、481羽に上ります。
セキセイインコやオカメインコなどのペットショップでよく見かけるインコたちが、鳥の駅に設置されたケージで生活しています。
鳥の駅で暮らす鳥たちは、新たな里親が見つからないことを想定して、終生飼養が前提です。
小動物に比べて鳥の寿命は長く、終生飼養には大きな費用がかかります。
飼い主の事情で引き取られ、鳥の駅に…
警察署に届け出された迷子鳥以外に、小鳥レスキュー会が飼い主から引き取った鳥たちも鳥の駅に数多くいます。
インコなどを引き取った事情として以下のような理由があったそうです。
- 離婚により生活や環境の変化
- 収入の減少
- 転勤、転職に伴う移転
- 同居している家族にアレルギーが出た
飼い鳥の引き取りの多くは、飼い主の事情によるものが大半でした。
小鳥レスキュー会が保護しなければ、生き続けることができなかった個体もいるかもしれません。
飼い鳥保護施設「鳥の駅」が取り壊しで契約終了
そんな多くの飼い鳥の命を繋いできた小鳥レスキュー会の「鳥の駅」が老朽化による取り壊しが決まったそうです。
小鳥レスキュー会は鳥の駅を所有物件ではなく、賃貸しています。
鳥の駅の物件を保有者のオーナーチェンジに伴い、老朽化していた施設を取り壊すことになったとのことです。
そのため、鳥の駅の契約が終了となり、そこで暮らしている保護鳥たちを引越ししなければなりません。
鳥の駅移転のクラウドファンディングが9/26スタート
多くの保護鳥たちが暮らせる物件に引っ越すには、多額の資金が必要となります。
しかし、年々受け入れる鳥数が増えていく中で、移転するための費用を捻出するのはかなり大変です。
そこで、小鳥レスキュー会は、鳥の駅を移転するクラウドファンディングプロジェクトを2023年9月26日にREADY FORで開始しました。
命をつなぐ最適な居場所へ|飼い鳥の保護施設「鳥の駅」を移転したい!(READY FOR)
新しい鳥の駅への引っ越しにかかる移転費用として、目標金額1100万円を募っています。
今回の小鳥レスキュー会のクラウドファンディングは目標達成しなければ不成立となる「All-or-Nothing方式」です。
クラファン開始2週間で750万円突破
2023年9月26日に始まったNPO法人小鳥レスキュー会のクラウドファンディングは、2週間が経過した10月9日時点で750万円を超える寄付が集まっています。
しかし、まだ第一目標で掲げられている1100万円まで350万ほど必要です。
さらに、保護鳩の移転および鳩小屋設置費用として500万円も加えた、1600万円を第二目標として掲げています。
小鳥レスキュー会で暮らす保護鳥たちが、安心して生活できる鳥の駅を移転させるためにまだまだ寄付が必要です。
400を超える愛鳥家からの応援コメント
小鳥レスキュー会のクラウドファンディングのページでは、支援を行った愛鳥家の方から応援コメントが届いています。
400人を超える保護鳥たちの幸せを願う人々からの小鳥レスキュー会の活動への支援の声が寄せられています。
さらなる愛鳥家の支援の輪が広がり、ぜひ目標金額を達成して欲しいと願っています。
2022年に野鳥保護施設移転のクラファン実施
小鳥レスキュー会は2022年にも野鳥保護施設を移転するための資金を募るクラウドファンディングを実施しています。
インコ生活でも小鳥レスキュー会のクラウドファンディングを取り上げさせていただきました。
NPO法人小鳥レスキュー会が鳥類保護施設移転に伴うクラウドファンディング!(9月30日〆)
この時は多くの愛鳥家からの支援があった結果、約2848万円もの寄付が集まりました。
ただ、こうしたクラウドファンディングでは多くの寄付が集まったものの、野鳥だけでなく、飼い鳥の保護にも日々お金がかかる状態です。
野鳥保護施設の移転でも最終的には寄付金額では不足し、約300万円ほどが小鳥レスキュー会から持ち出しとなったそうです。
小鳥レスキュー会さんが活動を継続できなくなれば、路頭に迷う鳥たちも出てきてしまう恐れがあります。
まとめ・終わりに
今回、2023年9月26日に小鳥レスキュー会がREADY FORで募集開始したクラウドファンディングを紹介しました。
警察署に届けられた迷子鳥や飼い主から引き取った飼い鳥の保護施設「鳥の駅」が老朽化に伴い、移転費用を募るプロジェクトです。
1年の間に小鳥レスキュー会では多くの飼い鳥を保護して、鳥の駅で終生飼養を前提として保護しています。
そうした鳥たちが今後も幸せに生きていくためにも、鳥の駅を移転させることが必要です。
募集開始して2週間で第1目標である1100万円の約70%となる750万円が集まりました。
残り20日ほどであと350万円が集まって第1目標を達成できれば、クラウドファンディング成立です。
鳥の幸せを願う人々に小鳥レスキュー会のクラウドファンディングを知ってもらい、支援の輪が広がることを願っています。
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