バードライフアドバイザー3級(BLA)の受講レポート~鳥と私の○○のために

2016年11月14日鳥イベント, 鳥レポート

バードライフアドバイザー3級

バードライフアドバイザー3級の講座を受講してきました。そこで、バードライフアドバイザー3級がどんなものだったのか、受ける価値があるものか、参加レポートを報告したいと思います。

結論を先にお伝えしておきますと、バードライフアドバイザーを受講する価値は非常にあります

■開始前

2016年11月13日(日)の池袋の生活産業プラザでバードライフアドバイザー3級は開催されました。

開始10分前に会場に到着すると、すでに席のほとんどが埋まっている状態でした。今回の池袋開催は定員が80名ですが、男女比は1:9程度でした。女性が9割、男性が1割と、女性の意欲の高さを感じました。なお、今回のBLA3級は、開始当日で申込みが定員に達したため、急遽翌月12月4日に追加で開催されるというほどの人気ぶりのセミナーです。関東での開催が久しぶりだったため、多くの人が待ち望んでいた模様です。

■セミナー冒頭

開始時刻の11時になったところで、認定NPO法人TSUBASA代表の松本壯志さんが登壇されました。まずは、セミナーの内容を入る前に、直近であった鳥に関する大きなニュース「トリエンナーレ」のお話をされました。あいちトリエンナーレ2016で起きた問題に対し、どのようにTSUBASAが対応したか、さらに、その際に、バードライフアドバイザーを取得された方の活躍があったというお話されました。TSUBASAの所在地が埼玉県なので、日本全国で発生する飼い鳥の問題に対応することは難しいです。そこで、問題が発生した地域に住むバードライフアドバイザーと連携することで、より迅速に、さらに細やかな対応ができるとのことでした。確かにそう考えると、バードライフアドバイザーによるネットワークを形成することは地方で災害などが発生した時にとても有益だと感じました。

 

■第1部

まず、バードライフアドバイザー(BLA)の資格の現状についてお話がありました。2級は152名、3級は774名取得されているそうです(2016年11月13日、BLA3級in名古屋まで)。2級と3級は、対象範囲が異なります。

3級:鳥と私が幸せになる

2級:鳥と私と貴方が幸せになる

という3級までは自分が飼う鳥が対象範囲だったのが、2級では「あなた」が追加され、身近な友人・知人などの第三者も対象範囲に含まれます。まだ開催されていませんが、1級になると「鳥と私と貴方と社会が幸せになる」というコンセプトです。級が上がるにつれ、鳥対して考える次元が高まっていくという認識です。

続いて、コンパニオンバードがTSUBASAに主に引き取られる理由を紹介されました。その中で考えなければいかないのが、「飼い主の死亡・高齢化」による引き取りです。コンパニオンバードは大型の鳥だと平均寿命は50年近くと、非常に長寿です。しかも、もっと長生きすることもあります。そういったときに家族や親族などに引き継ぎができなくて、TSUBASAに引き取られるそうです。年齢が若くても、突然の事故・病気ということは起こる可能性があります。そういったときに備えて、飼い鳥の引き継ぎができるよう準備をすることが大切だと感じました。

 

■第2部

午後からの第2部は「愛鳥を守る”いしょくじゅう”」がテーマということで、以下の3つのポイントでお話がありました。

1.医療(健康)
2.食事(食餌)
3.重要(異変)

まずは、「しょく」、病気の最大の理由である食事からです。インコサミット御茶ノ水のバードトレーナー柴田氏の講演(インコサミットの講演内容はこちら)でもお話がありましたが、病気になる最大の理由は食事です。適切な食事で必要な栄養をとることが大切です。シード・ペレット・副菜のバランスや与え方の解説がありました。重要だと感じたポイントが2点あり、1点目は、「あげてよいか、迷った時は与えない」というルールです。もし、与えたものが有害な場合、鳥は死に至ることがあります。安全が確認されているものをあげるようにしていくべきです。2点目は、「食事は、進歩していくこと」です。昔はひまわりの種オンリーという高脂肪なエサのみだったのが、最近はペレットなどの総合栄養食が普及しています。しかし、ペットの食事の先進国アメリカでは、さらにペレットの割合も減らしているというお話があり、食事はベストな形が進化します。そのため、日々情報収集することが重要だと痛感しました。

続いて、「い」、医療です。ここでは、鳥の健康をチェックする方法について解説がありました。主に体重・便・飲水・食欲による判断がありました。特にBLA3級では、便の状態について詳細に講義があり、便の種類から、健康な便、異常な便をスライドで図を使って分かりやすく解説されていました。

最後は、「じゅう」の重要、鳥の異変です。呼吸が荒い、痛がる、吐く、元気がないといった鳥のサインは気づきやすい鳥の病気のサインです。意外とこれらのサインが見落とされていることがあるそうです。どうしても鳥は元気なふりや食事を食べるふりをする習性があるので、きちんと愛鳥を観察することが重要と学びました。

 

■第3部

最後は「鳥を守る」というテーマで、問題行動へのアプローチ方法です。主な問題行動として以下の4つが紹介されました。

・呼び鳴き
・噛みつき
・毛引き
・過剰な発情

これらの問題行動が、「なぜおきるのか」。この原因について掘り下げ、どうすれば原因が解消するのかという観点から、アプローチしていくことを講義で学びました。さらに、問題行動を避けるために、人間が望む行動をトレーニングする「応用行動分析学」についても紹介がありました。これらは鳥のストレスを解消させるためのフォージングなどに使われますが、詳しい実践については、2級で専門家の石綿先生による講義があるそうです。問題行動の改善のヒントは、野生で生きるコンパニオンバードの生活です。なぜなら、野生の鳥は上記の問題行動はしないからです。その生活を飼い鳥にも取り入れることが必要だと学びました。

 

■修了試験

修了試験は、試験と聞くとギョっとするかもしれませんが、それほどの問題量もありませんでした。しっかり講義を聴いて、理解していれば解答できる内容です。ですから、あまり心配される必要はないかと思います。

 

■総括

今回、11時から16時までびっしりと講義を受けました。しかし、いずれの講義内容も、愛鳥と暮らしていくうえでとても大切な内容でした。肝に銘じなければいけないことは、「お世話の方法に満点はない」です。今後、ますます鳥の研究が進めば、現在正しいとされる飼育方法も変わるかもしれません。また、鳥には個性があり、一般的なお世話を受け入れられない場合もあります。そんな中で、しっかりと自分と愛鳥で試行錯誤し、情報収集しながら、よりよいお世話がどういうものか模索し続けることが大切と、講義を受けて、自分なりにバードライフアドバイザーとは何かということを解釈しました。

 

BLAは非常に人気の講座で、募集当日には、満席になることが開催回数少なく、また開催地が地方での開催も多いため、参加するのは大変かもしれません。しかし、BLAを受けることは自分にも愛鳥さんにもプラスになります、まだ受講されていない人はぜひバードライフアドバイザーを取得されることオススメします。

 

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