マツコの知らない世界の「しゃべる鳥の世界」を見て、鳥に興味・飼いたいと思った方へ
2016年12月6日(火)にマツコの知らない世界で鳥特集が放送されました。インコ生活では、レビュー記事もアップしています。非常にネットでも好評でしたが、しゃべる鳥の世界の放送を見て、鳥を飼いたいと思った人に伝えたいことを紹介したいと思います。
※マツコの知らない世界「しゃべる鳥の世界」のレビュー記事はこちら↓
しゃべる鳥の世界を見た視聴者のインコへの反応
マツコの知らない世界はゴールデンタイムのテレビ番組ということもあって、鳥好きだけでなく、鳥に関心がなかった方々も多く視聴され、ネット・SNS上でも反響が見られました。普段テレビに出てくるペットといえば、犬や猫が中心で、鳥がクローズアップされることはあまりなかったので、とてもよいことだと感じています。
(ただ、マツコの知らない世界がちょっとディープなネタを扱うというところもありますが)
番組では、鳥の魅力的なポイントの1つとして、「おしゃべり」の能力に焦点を当て、鳥の中でお喋りが上手なインコ・オウムが登場し、おしゃべりだけでなく、歌や昔話、さらには、人間との会話を楽しむといった様子も放映され、鳥の知能の高さやおしゃべり能力のすごさを感じることができました。
マツコの知らない世界を見て、鳥を飼いたいという投稿も
その中で、鳥に興味を持ち、飼ってみたいと思われた方もいらっしゃると思います。Twitterなどの投稿でも「インコを飼いたい」という投稿を見かけました。そのこと自体は、とても素晴らしいことだと思います。鳥を飼う文化ができれば、愛鳥家の輪が広がっていきます。その結果、世間的にも、鳥を飼うことが珍しいことではなくなり、当たり前のことになれば、社会的な配慮や、意識も変わっていくと考えます。
鳥を飼いたいと思った方に気を付けてほしいこと
ただし、気を付けてほしいことがあります。それは以下の一言につきます。
「安易な気持ちでお迎えしないでください」
鳥も犬・猫同様にお世話が必要
レビュー記事にも掲載しましたが、鳥は生き物です。マツコの知らない世界の放送では、
- 鳥を飼うのは犬や猫よりもお世話が簡単
- 鳥は一人暮らしの人でも飼いやすい
というニュアンスで放送されていました。しかし、生き物を飼うということは、鳥についても同じで大変なことです。もちろん、お世話の観点では、毎日の散歩が必要ないなど犬や猫よりも簡単な面もあります。ただ、毎日、ごはん・お水をあげることや、お掃除や、鳥の運動のための放鳥などが必要です。
さらに、定期的にケージの大掃除も必要ですし、さらに動物病院の健康診断も行わなければいけません。鳥にも人間と同じ、喜怒哀楽があります。一人暮らしで一日の大半を外出していたら、飼われている鳥はとても寂しい思いをします。
インコは身体は小さいけれど、鳴き声は大きい
また、鳥は鳴き声をあげる習性をもっているため、一定の鳴き声は必ず発生します。さらに想像していたよりも鳴き声の音量が大きいことも多いです。鳥カゴ(ケージ)の中で飼えると思って、マンションなどの集合住宅で飼うと近所迷惑になることもあります。
鳥の種類や個体差でお喋りしないインコも
「しゃべる鳥の世界」の放送で紹介されたように、インコはお喋りが上手な鳥ですが、おしゃべりが苦手な種類のインコもいます。さらにお喋りが上手と言われるセキセイインコでも、個体差でまったくお喋りをしない子もいます。おしゃべりができると思って鳥を飼っても、おしゃべりができない場合があることもしっかり理解してお迎えしてください。
愛鳥をお迎え後、絶対にやってはいけないこと
安易な気持ちで飼い始めて、意外とお世話が大変だったり、鳴き声がうるさかったり、おしゃべりすると思ったけど喋らなかったという理由で、「保健所につれていく」、「空に放つ」ということは絶対にやってはいけません。特に飼い鳥は日本の野生環境では、生きていけません。すなわち死を意味します。
衝動的に飼いたいと思った方は、
- 本当に今の生活状態で飼えるのか
- 今後、毎日・何年もお世話を継続できるか
- 旅行や外出も行きにくくなるが大丈夫か
といった、鳥を飼うことができる生活スタイルなのか見つめ直してみてください。その上で、「必ず鳥を幸せにする」という強固な覚悟を持つ必要があります。
お喋りを期待してお迎えしたインコが喋らなかったとしても、終生にわたって飼育して下さい。お喋りはインコの魅力の1つにすぎません。インコの存在にはもっと魅力が沢山あります。
知っておいて欲しいインコ・オウムの寿命
さらに、気を付けるポイントは、鳥たちのその長寿さです。映像に鳥たちの平均の寿命が紹介されていましたが、中型のオキナインコでさえも、平均30年です。
大型インコ・オウムになると、40年、50年は当たり前の世界です。仮に20代で大型の鳥を飼うとすると、寿命を迎える時は、70歳代になってしまいます。しかも、もっと長生きな個体も一定数いて、中には70~100年近く生きたケースも存在します。そうなると、先に人間が寿命を迎えてしまいます。さらに、病気や高齢化で、鳥を飼えなくなることも起こり得ます。
飼い主の高齢化問題は、現在も大きな問題となっています。飼い主を失った鳥たちが幸せに暮らしていけるよう、「命のバトンリレー」、次の飼い主に幸せにお世話してもらえる環境の整備が求められています。鳥をお迎えするにあたっては、こういった問題もしっかり把握しておくことが大切です。
まとめ・終わりに
今回のマツコの知らない世界の鳥特集は、飼い鳥・コンパニオンバードについて知らなかった人に鳥を知ってもらえるよい機会になったと思います。ただ、そこでおしゃべりがすごいから欲しいという安易な理由では飼ってはいけません。本当に飼えるのか、鳥を飼うことについて、情報収集を始め、じっくり検討してから飼うことをオススメします。
番組のレビュー記事→マツコの知らない世界「しゃべる鳥の世界」の番組レビュー
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