インコなどの飼い鳥が食べてはいけない食べ物まとめ!有毒な野菜やくだもの、穀物など
人間は日常的に食べている野菜などの食べ物の中にも、飼い鳥が食べると有毒な食材は多数あります。インコ生活の記事でも中毒症状を引き起こす野菜や、与えすぎると体調不良を起こす食材を紹介してきました。今回、そうした飼い鳥が食べてはいけない食べ物をまとめてみました。
インコが食べると中毒を起こす野菜
まずは、愛鳥が誤って食べると中毒症状を引き起こすといわれる、絶対に与えてはいけない野菜を紹介します。
ネギ類(ネギ、玉ねぎ、ニラなど)
ネギは犬や猫に与えてはいけない野菜と知られています。タマネギなどを包丁で切っていると涙が出てきますが、あの時に発生する成分「硫化アリル」が血液中の赤血球に作用し、中毒症状を引き起こします。
生の豆類(大豆、小豆、インゲン豆)
豆類は栄養価が高いため、インコの健康によいと思われている方も多いかもしれません。しかし、実は生の状態で豆を食べるのは危険で、人間でも中毒症状が起きます。生の豆類に含まれる「レクチン」は、血液中の赤血球を集める働きをし、人間が食べると吐き気、嘔吐、下痢を引き起こします。
ただし、豆を煮る・煎るといった加熱処理をすると、レクチンの毒性が失われるので、インコなどの飼い鳥にも与えることができます。
モロヘイヤ
モロヘイヤは、多くのインコ飼育本に与えてはいけない野菜として記載されています。その理由としてはモロヘイヤに含まれる「ストロファンチジン」という成分が有毒だからです。中毒症状として食欲不振、下痢、起立不能、沈欝、体温低下、心拍微弱が起きます。
また、モロヘイヤの持つ粘り気がインコの喉に詰まったり、そのうに貯まってしまいやすいため、そうした点でも与えてはいけません。
芽キャベツ
キャベツも与えすぎに注意の野菜として紹介しますが、芽キャベツは甲状腺腫誘発物質のゴイトロゲンが通常のキャベツよりも極端に多く含まれています。そのため、芽キャベツはインコに与えてはいけません。
与えてはいけないくだもの
果物は甘く、インコも好んで食べるので、おやつに与えられている愛鳥家の方も多いです。しかし、その中に食べると中毒が起きる果物があります。
アボカド
アボガドが野菜と思われる方もいらっしゃいますが、実は分類上は果物です。アボガドはインコなどでも死亡例が多数報告されている非常に有毒なくだものです。基本的に人間以外の生き物が食べると中毒症状が発生します。さらに、アボガドを天ぷらなどに調理した際に発生したガスで死亡したケースもあり、人間の料理で使う際にも注意が必要です。
果物の種
果物の種の中でも、バラ科の種子にはシアン化合物(青酸化合物)が含まれています。バラ科の果物には、リンゴやさくらんぼ、モモやイチゴがあります。これらのバラ科のくだものの中でも、最もリンゴが毒性が強いと言われていて、果実の部分を与えることはできますが、種は必ず取り除く必要があります。
与えすぎに注意したい野菜
ほうれん草
ほうれん草にはシュウ酸が野菜の中でも最も多く含まれています。シュウ酸はカルシウムによる骨の組成を阻害する働きがあります。そのため、摂取しすぎると骨格形成に影響を与えるといわれています。
ブロッコリー
ブロッコリーには、芽キャベツのように甲状腺腫誘発物質のゴイトロゲンが多く含まれていて、かつ緑色のつぼみの部分にはシュウ酸が多く含まれています。これら2つの成分があり、与えすぎには注意が必要です。中には与えない方がよいという獣医師の意見もあります。
キャベツ
キャベツもブロッコリーと同じくシュウ酸とゴイトロゲンが多く含まれています。そのため、摂取しすぎると悪影響を及ぼす可能性があります。
キャベツは緑黄色野菜に比べ、栄養価が低いので、そこまで与える必要はありません。
人間用の加工食品は基本的にNG
基本的に人間用に加工された食べ物を与えてはいけません。
その中でもチョコレートは、テオブロミンやカフェインなどの成分が神経に作用して中毒症状を引き起こすことが報告されています。
その他にもパンやごはん、コーヒーやアルコールなどを与えるのは良くないので、人間の食事を食べないように放鳥中などは気を付けなければいけません。
与える前に本やネットで調べることが大切
副食などで食べ物で与える場合には、必ず飼育本やネットで鳥類が食べて問題ないか確認しましょう。
インコの飼育本は獣医師などの専門家が監修しているので、ネットよりもオススメです。
※飼育本から食べても問題ない野菜をまとめています。
もし、調べても与えてよいか分からない場合は、与えることは控えて下さい。
まとめ・終わりに
今回、インコに与えてはいけない食べ物をまとめてみました。中毒症状を引き起こす有毒な野菜や果物と与えすぎに注意な野菜を紹介しました。
その他に基本的にNGな人間の食べ物も紹介しました。これらの食べ物は中毒で愛鳥の命を危険にさらしたり、健康を害することがあります。
ただ、今回紹介しなかった食べ物にも与えすぎには注意な食べ物もあります。どんな食べ物も摂取しすぎると、悪影響を及ぼす可能性があります。
そのため、まず、愛鳥に通常のシードやペレット以外を与える場合は、飼育本やネット情報を確認し、与える量や頻度をコントロールしましょう。
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