果物の種は愛鳥に有毒!リンゴなどのバラ科の種子は与えてはいけない
インコの副食やおやつに果物を与える愛鳥家の方も多いと思います。果物は甘く美味しいので、インコも大好物です。しかし、一部の果物の種には愛鳥にとって有毒な成分が含まれているため、与え方に注意が必要です。今回、果物の種の危険性について紹介します。
バラ科の果物の種には有毒物質が含有
バラ科の果物の種子部分にはシアン化合物(青酸化合物)が含まれています。
青酸化合物には、名探偵コナンなどでもお馴染みの青酸カリなどの猛毒の物質も含まれています。青酸化合物をインコが摂取すると、中毒症状を引き起こします。そのため、果物をおやつや副食で与える際は注意しなければいけません。
バラ科の果物の中でも、リンゴの種が、最も毒性が強く危険性が高いと言われています。
なお、果実部分には含まれていないため、通常食べている部分は特に問題はありません。
※ただし、果物は糖分や水分が多いため、与えすぎには注意が必要です。
飼育本でも果物の種はNG
インコ飼育本でも、果物の種は、インコに与えてはいけない食べ物として紹介されています。以下の書籍でNG食材に記載されていることを確認しています。
- 海老沢和荘氏(横浜小鳥の病院 ):はじめてのインコ飼い方・育て方
- 濱本麻衣氏(Ebisu Bird Crinic MAI):インコの気持ちと飼い方がわかる本
- 寄崎まりを氏(森下小鳥病院):インコの飼い方図鑑
- すずき莉萌(ヤマザキ動物専門学校講師):中型インコ完全飼育
多くはリンゴの種が写真で掲載されていたので、やはりリンゴの種は要注意です。
バラ科の果物の種類
バラ科の果物には、以下のような種類があります。
- リンゴ
- イチゴ
- さくらんぼ
- 桃
- びわ
- あんず
上記のバラ科の果物はスーパーなどでもいつでも販売されており、人間もよく食べている種類の果物が多いです。
果物を与える際は、種を取り除くことを推奨
副食として、果物を与えることは愛鳥の栄養の食の喜びにもつながります。普段シードやペレットなどを主食にしている愛鳥にとって、果物は異なる味・食感があり、とても美味しそうに食べる子も多いです。
また、いちごなどは与えている愛鳥家の方も多いですが、表面の粒々の部分が種子になっています。取り除くのが難しいので、そのまま与えているケースが多いものの、あまり中毒症状を発症したという事例は見かけません。
しかし、心配な方は他の種類の果物の果実部分だけ与えることをオススメします。
まとめ・終わりに
今回、果物の種の愛鳥への危険性について紹介しました。バラ科に属する果物の種には、青酸化合物が含まれており、インコなどが摂取すると中毒症状を引き起こすとされています。特にリンゴの種に青酸化合物が多く含有しているそうです。
そのため、こうした果物を与える際には、種子は取り除き、果実の部分だけ与えるようにすることを推奨します。また、イチゴは表面のツブツブの部分が種で、取り除くのが難しいです。与えている愛鳥家も多いですが、万が一を考えると、イチゴは控えた方がよいかもしれません。
果物は愛鳥にとっても好物で、楽しく食べる子も多いです。そんな楽しい食事で万が一の事故が起きないよう、飼い主の方は、果物の種にはしっかり注意を払いましょう。
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