【放送後追記】3月15日のダーウィンが来たはシジュウカラ!鳥類屈指の言語能力で都会に進出?
2020年3月15日(日)のダーウィンが来たはシジュウカラが特集されます。
3/1のムクドリ、3/8のハサミアジサシに続き、三週連続で鳥が取り上げられます。
ダーウィンが来た第635回の「都会に進出!森の小鳥シジュウカラ」の放送内容について紹介したいと思います。
※(2020年3月15日追記) シジュウカラが特集の放送を受け、放送内容など記事を追記しました。
3月8日放送の「ダーウィンが来た」概要
- タイトル:「都会に進出!森の小鳥シジュウカラ」
- 放送日:2020年3月15日19:30~19:58
- 放送局:NHK総合
- 番組HP:ダーウィンが来た!(NHK)
シジュウカラの特徴
シジュウカラは日本を含む東アジアから極東のロシアに生息しています。
全長はおよそ13cm~16cmほどで、スズメぐらいの大きさです。
身体の上部は青味がかった灰色や黒褐色、下面は淡褐色の羽毛で覆われています。
シジュウカラの頭頂部は黒い羽毛で覆われ、頬および後頸には白い斑紋が入っており、飼い鳥の文鳥にも少し似たような見た目をしています。
鳥類の中でも高い言語能力を保有
シジュウカラは鳥類の中でもナンバーワンと言われるほどの言語能力を持っています。
研究機関によると、シジュウカラは単語となる鳴き声を組み合わせて文章を作り、仲間同士で情報伝達するために利用することが明らかになっています。
さらに、京都大学の研究チームは、シジュウカラの文法ルールにあてはめれば、初めて聞いた鳴き声であっても、意味を理解できるとの発表しました。
文法を操るシジュウカラは初めて聞いた文章も正しく理解できる — 京都大学
ヒトの言語がどのようなメカニズムで理解しているか、言語が発達した理由をシジュウカラを通して発見できるかもしれません。
シジュウカラが都会に進出
元々日本では標高の低い山の森林地帯に生息していましたが、近年に人が多く暮らす都会にも進出するようになりました。
その理由には美しい鳴き声の裏でやり取りされる情報伝達にあるとのことです。
どういった理由で都会に進出し、個体数が増やしているのか放送内容が気になるポイントです。
郵便ポストなど身近な場所で子育て
都会に進出してきたシジュウカラは、様々な人工物を利用して子育てを行うようになりました。
- 郵便ポスト
- 植木鉢
- 三角コーン
たくさんの人間が行き来するような、本来は子育てにはそぐわない場所でも大胆に巣を作ることが都会で生息数を増やしている要因にもなっています。
(放送後追記)シジュウカラ特集の放送内容
冒頭、植木鉢から顔を出したシジュウカラの映像が流れました。
全長14cmほどで、大きさはスズメより少し小さいほどで、日本全国で見られる鳥と紹介されました。
胸の中央に生えている黒い羽の太さオスとメスを見分けることができるそうです。
胸の中央部の太いのがオス、細いのがメスと見分けられます。
元々は森で暮らしていたのが、近年都会で増えている理由を探るため、情報募集を行ったところ、全国各地から色々な目撃情報が集まったそうです。
郵便ポストやたぬきの置物まで色々な場所で子育て
最初に紹介されたのは、東京・日野市で視聴者からの情報で、お家のポストにシジュウカラが巣を作ったと様子が紹介されました。
ポストの中には、巣の材料がびっしり詰まっており、中にはヒナがすやすやと昼寝をしていました。
視聴者の方は、郵便配達の人が誤って投函しないように注意書きと別のポストを設置されていました。
他にも陶器製の椅子の中に巣作りをしたという目撃情報もありました。
小さな3cmほどの穴を出入りして、毎年巣作りをしているそうです。
その他にも植木鉢やたぬきの置物まで様々な場所で巣作りをしている情報がありました。
なぜ、これだけ多用な場所で巣作りが可能なのか?
元々シジュウカラは木の洞を利用して巣作りをしていたそうです。
都会の中には木の洞に似た空間がたくさんあり、それらを利用して巣作りした結果、どんどん都会に進出してきました。
現在では東京全域でシジュウカラを目撃
1970年代までは東京の東側ではシジュウカラは目撃されていませんでしたが、今は東京全域で目撃されるようになっています。
近年東京では公園や緑地が整備されたことでエサとなる昆虫などがたくさんいるため、都会に進出してきたそうです。
ここで、ひげじいから「なぜシジュウカラだけ都会で増えたのか?」という質問がありました。
その理由として、シジュウカラは好奇心旺盛で、柔軟な性格でどんな場所でも子育てに取り組むため、他の鳥類に比べ、都会で増えているとのことでした。
シジュウカラの役立つ能力「声」
シジュウカラが都会で生きるために役に立つ能力として、「声」が紹介されました。
巣箱に設置したカメラで巣の中を観察をしていると、メスはほとんど巣箱から出ずに卵を温めていました。
オスが外でいると、巣箱の中にいるメスと声でコミュニケーションを取っている様子がありました。
鳴き声には意味があり、それぞれで情報交換や会話を行っているそうです。
シジュウカラの色々な鳴き声の持つ意味が紹介されました。
- ジャージャー:ヘビが来たことを伝える声
- ヒーヒー:タカが来たことを伝える声
- ピーツピ:警戒しろ
- ヂヂヂヂ:集まれ
鳴き声を組み合わせて文章を作ることが判明!
最新の結果によると、シジュウカラは鳴き声を組み合わせて、文章を作ることが判明しました。
京都大学の鈴木俊貴博士によると、先程の「ピーツピ」と「ヂヂヂヂ」を組み合わせ、「警戒しながら集まれ」という文章を仲間に伝えるそうです。
20以上の単語で、175以上の組み合わせた文章があると研究結果を発表しました。
こうした能力は、霊長類のチンパンジーにもない能力で、人間にも匹敵すると鈴木博士は述べました。
シジュウカラ以外にも理解できる種類の鳥が登場
さらに、シジュウカラの言葉を理解できる種類の鳥として、ヤマガラも登場しました。
ヒナの天敵になる猫が巣であるポストに近づいた際、先程紹介した「ピーツピ ヂヂヂヂ(警戒しながら集まれ)」を鳴きました。
すると、ヤマガラとシジュウカラの夫婦3羽で猫を鳴き声で威嚇し、巣から離れさせることに成功しました。
異なる種類のヤマガラとの共同戦線を張る様子もとても興味深い内容でした。
シジュウカラが集まる巣箱のポイント
- 入り口は開けた方に開ける
- 少し下向きにかける
- 横枝の上はNG
- 西日はNG
シジュウカラの巣立ちは危険と隣合わせ
シジュウカラのヒナたちが成長し、まもなく巣立ちの時を迎えています。
しかし、巣立ちは危険と隣り合わせで、都会の中ではうまく飛び立つことができません。
地面に降りて右往左往しているところ、カラスによってヒナが捕らえられてしまいました。
都会であっても元々の森と同様に巣立ちの際には天敵に多くの命が奪われてしまうそうです。
多くの人がヒナの巣立ちを見守る
自宅のポストなどを巣として活用していた人々は、頑張ってヒナたちが巣立つところを温かく見守っていました。
ポストは入り口が狭く、飛び立ちにくかったですが、なんとかポストから出て、飛び立つことに成功しました。
親鳥と巣のお家の家族に見守られ、ヒナたちは巣の外で生活をスタートしました。
巣立ってからも1ヶ月は親鳥と暮らし、食べ物の取り方や言葉を学ぶそうです。
「愛らしく、たくましいその魅力に気づいた時、その鳴き声が聞こえてくる」というナレーションで締められました。
まとめ・終わりに
今回、2020年3月15日放送のダーウィンが来た「都会に進出!森の小鳥シジュウカラ」について紹介しました。
高い言語能力を持つシジュウカラがどのようにして都会に進出してきたか、その秘密に迫る興味深い内容です。
ぜひご興味ある方は、3/15の19時30分からの放送をご覧ください。
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