細川博昭氏の新刊「老鳥との暮らしかた」レビュー!愛鳥を終生幸せにするための必読書

2020年5月17日インコ書籍

2020年5月7日に発売された細川博昭氏の新刊「老鳥との暮らしかた」の表紙

2020年5月7日に細川博昭氏の新刊、「老鳥との暮らしかた」が発売されました。

2017年に大きな反響を生んだ「うちの鳥の老いじたく」の実践編の内容です。

「老鳥との暮らしかた」を読了したレビューと、どんな内容か紹介したいと思います。

 

「老鳥との暮らしかた」概要

  • 書籍名:老鳥との暮らしかた 穏やかで安心な環境づくりから、リハビリ、メンタルケアまで
  • 著者:細川博昭
  • 発売日:2020年5月7日
  • 出版社:誠文堂新光社
  • 価格:1760円


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最期まで快適で幸せに過ごしてもらうための環境づくり、リハビリなど、知っておきたいケアの方法。

 

話題作「うちの鳥の老いじたく」の実践編

新しく発売された「老鳥との暮らしかた」は、2017年に発売された「うちの鳥の老いじたく」の実践編にあたる内容です。

老鳥をテーマにした唯一の飼育本「うちの鳥の老いじたく」

これまで飼育全般に関する内容が多かった飼育本の中、うちの鳥の老いじたくは老鳥をテーマにした初めて書籍です。

多くの愛鳥家に読まれ、反響を呼びました。

※うちの鳥の老いじたくのレビュー記事はこちら↓

【鳥本】「うちの鳥の老いじたく」レビューと書評!老いた愛鳥の老後について知りたい情報満載

今回の「老鳥との暮らしかた」は、年を重ね老鳥となった愛鳥が心穏やかに暮らせるようなノウハウがまとめられています。

 

年齢を重ねた老鳥の老化の特徴

「老鳥との暮らしかた」は鳥の老化によって、鳥の身体や運動能力・認知能力がどのようになるか具体的に紹介しています。

2020年5月7日に発売された細川博昭氏の新刊「老鳥との暮らしかた」の表紙

鳥は人間と似たように老化する部分もあれば、聴覚などは衰えにくく、難聴にはならないそうです。

ぼんやりと人間と同じように老化がすると思っていたところがありました。

本書を読んでインコが人間と同じように老化するところ、逆に老化で衰えないところなどを知ることができ、とても勉強になりました。

 

愛鳥の老化で見るべきポイントを解説

本書では愛鳥が老化しているかどうか、身体から行動まで見るべきポイントをイラスト交えながら紹介しています。

老化についてチェックすべき項目がリストとしてまとめてくれているので、チェックしやすいです。

老鳥との暮らしかたに書かれたチェックポイントを定期的にチェックしておくことで、愛鳥の老化の兆候に気づくことができます。

ぜひ、日々お世話で一緒に過ごす中で、このチェックポイントについては注意を払いたいと感じました。

 

飼い鳥のリハビリにも言及した貴重なデータ

「老鳥との暮らしかた」の特筆すべき点として、細川博昭氏が飼い鳥で行ってきたリハビリの成果が紹介されています。

細川氏が愛鳥に実施したリハビリの内容と具体的な期間、リハビリの効果について詳細にまとめられています。

犬や猫ではこうした運動機能のリハビリについて取り組まれた情報はありますが、鳥に関する国内にある書籍としては初の試みです。

もちろん、あくまで細川氏の一例ではありますが、横浜小鳥の病院の海老沢先生と一緒に取り組まれており、非常に貴重なデータです。

今後愛鳥が老化して飛行や歩行が困難になった場合に、こうしたリハビリが当たり前になるかもしれません。

 

老鳥のお世話の具体的なノウハウも

「老鳥との暮らしかた」では高齢となった老鳥のお世話で気をつけたい、

  1. 保温
  2. 止まり木
  3. 日光浴(紫外線ライト)

に関する具体的な方法を解説されています。

老鳥は温度調整能力が落ちるため、保温は若い鳥以上に重要性が高まります。

さらに冬場などは外が寒いので日光浴が難しいため、代替の紫外線のUVライトの使い方・注意点も詳しく説明されています。

「老鳥との暮らしかた」は、鳥の老化からお世話・ケアすべきポイントまで網羅されており、高齢の愛鳥さんがいるご家庭には必携の一冊と言えます。

 

まとめ・終わりに

今回、細川博昭氏の新刊「老鳥との暮らしかた」についてどんな内容かレビューをしました。

2017年11月に発売された「うちの鳥の老いじたく」から約2年半の月日を経て、続編として「老鳥との暮らしかた」は老鳥が幸せに暮らせるノウハウを詳しく解説されていています。

さらに、細川博昭氏の愛鳥と一緒に取り組まれていたリハビリについてまとめられており、最先端の内容です。

高齢のインコ・オウムのいる愛鳥家の方はもちろん、まだまだ若い愛鳥を飼っている方にもオススメしたい一冊です。