2017年2月16日インコお世話
前回、鳥の食事(エサ)として、「シード」を紹介しました。
今回は、もうひとつの代表的な鳥のゴハンである「ペレット」を紹介します。
総合栄養食と言われるペレットの特徴やメリット・デメリットについてまとめたいと思います。
飼い鳥の食事・シード編~安価で入手しやすい鳥も好きなごはん
ペレットは比較的新しい鳥の食事
ペレットは総合栄養食と呼ばれています。総合栄養食と言われる理由は、栄養バランスを考えられた食材で、これだけ食べていれば、鳥に必要とされる栄養を満たすことができるからです。
犬で言うところのドッグフード、猫で言うところのキャットフードに相当するものです。
このペレットは、比較的歴史が浅く、ここ20年近くで普及しました。
これを食べているだけで、必要な栄養が摂取でき、獣医の方も多く推奨しているため、現在では、かなり普及してきています。
メーカーの情報によると、ペレットを主食として食べている場合は、シード食のように副菜・副食も必要ないと言われています。
そのため、飼い主にとっても、食事の準備・お世話にかける手間を軽減することができます。
ペレットのメリット・デメリット
先ほどペレットのメリット・利点をいくつか紹介しました。
ペレットの利点
- ペレットだけで、鳥に必要な栄養が摂取可能
- 換羽期や繁殖期などのステージに応じたペレットが存在
- シードに比べると、消化しやすい
そんなメリットがたくさんあり、獣医も推奨しているペレットですが、もちろんデメリットもあります。
ペレットの欠点
- シードと比較して、ペレットは高価
- シードよりも日保ちしない
- 基本的に輸入品で国産メーカーが少ない
- 鳥の嗜好性によっては好まない個体も
グラム単価で考えた場合、シードと比較してペレットは高価です。
さらに、加工食品のため、シードよりも日持ちしません。
またペレットの主要メーカーは海外(主にアメリカ)ため、入手に時間がかかるケースもあります。
今は国産メーカーも選択できるようになりましたが、主要なペレットは、アメリカなどの外国産です。
国産のペレットを購入しているユーザー数は、まだまだ少ない状態です。
さらに、ペレット食にしたい場合の最大の壁が、鳥によって、ペレットを好まない個体もいることです。
一般的にシードとペレットを比較すると、野生の頃から食べなれている、シードの方が鳥は美味しいと感じるみたいです。
そのため、元々シードを食べていた鳥の食事をペレットに切り替えるのは労力が要ります。
ペレット食にしたい愛鳥家がシードからペレットへの切り替えに苦戦し、切り替えられなかったケースも多いです。
シードからペレットへの切り替え方法の解説記事↓
シードからペレットに切り替える方法~飼い鳥の食事変更には様々な方法と根気強いアプローチが大切
ペレット食における不安なポイント
ペレットはその歴史が浅く、ペレットを与えて飼育した場合に、鳥へどのような影響を及ぼすかについての統計・研究は、まだできていません。
鳥に必要な栄養素は配合されていますが、本当にペレットが鳥の食事として最適なのか、という点については厳密な意味では分かっていません。
それでもペレットを食べさせてあげたい理由
そんなペレットですが、飼い主として、食べさせたい理由があります。
それは、愛鳥が病気の時の療養食として使われているのがペレットだからです。
病気の鳥を動物病院で診てもらったときに、療養食として、ペレットが提供されます。
愛鳥は病気のため、健康な状態よりも食欲は落ちています。
そんな時、ペレットを食べ慣れていないと、全然食べられません。
その結果、栄養が取れず、鳥の病気が悪化してしまいます。
そういった点から、非常時のために、愛鳥がペレットを食べれるようにしておきたいです。
まとめ・おわりに
今回は、鳥の食事として代表的な「ペレット」を紹介しました。
ペレットは、総合栄養食として、それだけで鳥に必要な栄養が摂取できる優れものです。
そのため、ペレットを鳥がしっかり食べていれば、副食や副菜なども与えなくても大丈夫です。
ただ、デメリットもいくつかあり、嗜好性の観点で、鳥はペレットをシードよりも好まないことから、切り替えたいけど、切り替えできない愛鳥の方も多いです。
しかし、病気の際に与える必要がある療養食もペレットなので、病気から回復するために、日頃から食べ慣れておいてほしいものです。
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